新製品メモ 「フジノンF1.2 50mm」
アサヒカメラ1954年6月号の新製品メモ(新製品ニュース)にはライカマウントの高速標準レンズ、フジノン50mmF1.2が紹介されて居ました。
このレンズ、後にはニコンマウントも僅かですが作られたようです。
このレンズの試用記はこちら
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コメント
今回紹介のアサヒカメラ1954年6月号の「新製品メモ」やレンズの試用記として紹介されているリンク先(アサヒカメラ1954年10月号の「超大口径レンズの性能拝見」)の記事でのフジノン50mmF1.2は、9枚構成のレンズとなっていますね。
1954年から市販されたLマウントの、あるいは少数が販売されたNikon SマウントのFUJINON 5cm F1.2も4群8枚構成のレンズの筈ですので(「新製品メモ」のレンズ構成図の後端の2枚が1枚になっています)、この9枚構成のレンズは試作品なのでしょうかね。
4群8枚構成のFUJINON 5cm(50mm) F1.2として話をしますが、このレンズは当時の富士写真フイルムの土居 良一氏の設計になるもので、全構成レンズ8枚中6枚が高屈折率低分散あるいは低屈折率高分散の4種類の新種ガラスを使用していて収差によるフレアー発生を極力押えて高コントラストな結像を目指したようです。
前玉直径は51.5mmで、後玉直径は当時のLeica IIIFなどに装着できるぎりぎりの28mm径で、画面周辺部でもあまり光量不足にならないように配慮されていたようです。
このレンズのタイプとしては、Gauss型に近付けたSonnar変形型とされているようですが、両方の中間型と表現されることもあります。
このフジノン5cm F1.2は、希少品で中古市場でも極めて高価ですね。良品・美品なら数十万円のレベルになるかと思います。
投稿: MARK12 | 2013年8月 2日 (金) 14時48分