« 一冊のカメラ | トップページ | ニコンシステムチャート 1977年3月版 »
1967年夏頃のニコマートFTの宣伝広告です。
別荘の庭先のテーブル上のニコマートFTと言ったイメージですか、昭和42年頃と言えば高度経済成長を続けている頃ですね、働き過ぎのお父さんにもゆとりを持って写真撮影を楽しんで欲しかったのでしょうか。
2013年7月24日 (水) Nikon Camera | 固定リンク Tweet
この1967年夏(カメラ雑誌等の1967年8月号あたりに掲載?)の広告は、Nikomat FTの広告としては終末期のものでしょうね。 1967年秋の10月には、開放F値半自動設定(通称ガチャガチャ)方式に改良され、中央部重点測光方式に変更されたNikomat FTN(FTn)が発売されます。 この開放F値(半)自動設定と中央部重点測光の組み合わせは、実は密接な関係があり、必然的な組み合わせだったと言えるでしょう。この組み合わせは一足先に1967年4月発売のNikon F Photomic Tn から採用されました。
Nikomat FTからFTnへの機種交代の狭間にこのNikomat FTを買った人は、すぐ後に発売されたFTnに対してどんな思いを抱いたでしょうね。 このあたりはF一桁機になると事情が違ってきますね。後継の新型機が登場して前モデルの製造中止が伝えられたりすると逆に前モデルを求める人が少なくなかったですね。New FやF2が製造中止になった時などがその感じが強かったです。
投稿: MARK12 | 2013年7月24日 (水) 20時09分
ニコマートFTからFTNに代わった時、ミノルタのユーザーの人たちよりは落ち着いていられたのではないでしょうか?
ニコンのユーザーだった人たちがこの事に不満やるせないという話は聞いたことがありません。 ミノルタのTTL機のSRT-101が出た時は、SRT-101に合わせて投入されたロッコール以前のロッコールではTTLが使えない事に対する不満がすごかったそうです。
FTNよりはわずらわしさがあるものの、この時代の最先端の機能であった開放測光式TTLが使えたのですから、多少のわずらわしはあったものの開放測光式のTTLが使える魅力は大きかったのでないかと思います。
TTLもこの当時人気のあったペンタックスSPを含めて絞込み測光方式が主流だったのですから。
投稿: ガタピシ | 2013年7月25日 (木) 08時15分
後継機種のNikomat FTnの10月発売の情報を知らずに直前の7月~9月の間にNikomat FTを新品購入した人がいたとしたらFTnの発表・発売にどんな思いを抱いたでしょうねという話であり、それ以前のFTユーザーがどう思ったかという話でもないのですが。 該当者自体も多くないような気もします。
投稿: MARK12 | 2013年7月26日 (金) 21時08分
ニコマートもおいそれと新品で購入できるものではありませんでしたし、ニコマートFTN登場直前にニコマートFTを購入した人たちはまあ、開放測光が使えるからいいやと思った方の方が多かったのではと、私は思います。
廉価番ということで、ニコマートFTの時代にFTからTTL機構を取り除いたニコマートFSが出ていますが、こちらの方が販売数も少ないですから、FTNが出た時、直前に購入した人たちも余り気にしてなかったのではないかと私は思えます。
投稿: ガタピシ | 2013年7月27日 (土) 12時05分
この記事へのコメントは終了しました。
この記事へのトラックバック一覧です: そのゆとりを・・・:
久野 幹雄: ニコン―レンジファインダーニコンのすべて (★★★★★)
青山 祐介: 究極のニコンカメラ (★★★★★)
佐藤 治夫 /大下 孝一 : ニッコール千夜一夜物語―レンズ設計者の哲学と美学ニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
豊田 堅二著: ニコンファミリーの従姉妹たちニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
落合 泰之著: ニコンカメラレンジファインダーニコンを紹介。コレクターの方必携です。 (★★★★★)
コメント
この1967年夏(カメラ雑誌等の1967年8月号あたりに掲載?)の広告は、Nikomat FTの広告としては終末期のものでしょうね。
1967年秋の10月には、開放F値半自動設定(通称ガチャガチャ)方式に改良され、中央部重点測光方式に変更されたNikomat FTN(FTn)が発売されます。
この開放F値(半)自動設定と中央部重点測光の組み合わせは、実は密接な関係があり、必然的な組み合わせだったと言えるでしょう。この組み合わせは一足先に1967年4月発売のNikon F Photomic Tn から採用されました。
Nikomat FTからFTnへの機種交代の狭間にこのNikomat FTを買った人は、すぐ後に発売されたFTnに対してどんな思いを抱いたでしょうね。
このあたりはF一桁機になると事情が違ってきますね。後継の新型機が登場して前モデルの製造中止が伝えられたりすると逆に前モデルを求める人が少なくなかったですね。New FやF2が製造中止になった時などがその感じが強かったです。
投稿: MARK12 | 2013年7月24日 (水) 20時09分
ニコマートFTからFTNに代わった時、ミノルタのユーザーの人たちよりは落ち着いていられたのではないでしょうか?
ニコンのユーザーだった人たちがこの事に不満やるせないという話は聞いたことがありません。
ミノルタのTTL機のSRT-101が出た時は、SRT-101に合わせて投入されたロッコール以前のロッコールではTTLが使えない事に対する不満がすごかったそうです。
FTNよりはわずらわしさがあるものの、この時代の最先端の機能であった開放測光式TTLが使えたのですから、多少のわずらわしはあったものの開放測光式のTTLが使える魅力は大きかったのでないかと思います。
TTLもこの当時人気のあったペンタックスSPを含めて絞込み測光方式が主流だったのですから。
投稿: ガタピシ | 2013年7月25日 (木) 08時15分
後継機種のNikomat FTnの10月発売の情報を知らずに直前の7月~9月の間にNikomat FTを新品購入した人がいたとしたらFTnの発表・発売にどんな思いを抱いたでしょうねという話であり、それ以前のFTユーザーがどう思ったかという話でもないのですが。
該当者自体も多くないような気もします。
投稿: MARK12 | 2013年7月26日 (金) 21時08分
ニコマートもおいそれと新品で購入できるものではありませんでしたし、ニコマートFTN登場直前にニコマートFTを購入した人たちはまあ、開放測光が使えるからいいやと思った方の方が多かったのではと、私は思います。
廉価番ということで、ニコマートFTの時代にFTからTTL機構を取り除いたニコマートFSが出ていますが、こちらの方が販売数も少ないですから、FTNが出た時、直前に購入した人たちも余り気にしてなかったのではないかと私は思えます。
投稿: ガタピシ | 2013年7月27日 (土) 12時05分