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露出の失敗はカメラマンの恥です

1954年夏頃のワルツ露出計の宣伝広告です。
19548s
今からおよそ60年前、自動露出はおろか露出計を内蔵したカメラも稀な時代です、フィルムも高価で無駄に撮影は出来ませんからカメラマンは露出決定に苦労した事と思います。

今では自動露出は当たり前、逆光や夜景もそれなりに綺麗に撮れる時代です、「露出の失敗はカメラメーカーの恥です」と言えるかもしれませんね。

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コメント

このワルツ商会(1956年に株式会社ワルツに社名変更。1961年に倒産)から発売のワルツ・スーパーⅡ電気露出計は、当時の国産の同クラスの露出計と比べて少し安いようですね。
1954年の春から夏にかけてのセレン光電池式の露出計の価格については、以下のような例があります。
・ウエストン・マスターⅡ(WESTON MASTER-Ⅱmodel735):価格13,000円
・ワルツ・スーパーⅡ(Walz SUPERⅡ):3,900円
・セコニック LⅡ(Sekonic LⅡ):4,300円
・セコニック LⅢ(Sekonic LⅢ):6,800円
・ベビーセコニック(BABY SEKONIC model-Ⅱ):1,980円
1940年代から1960年代にかけての有名な舶来品の露出計としては、米国製のウエストン(WESTON)がありますね。やはり当時は高価だったようです。
上記は全て反射光式の露出計のようですが、同じセレン光電池式でも入射光と反射光の切り替え式としては、ウェストン・マスターⅣ型(Weston masterⅣ)が有名なようです。
このマスターⅣ型をセコニック(前の社名は成光電機工業)がライセンス生産したのがセコニック・マスターL104(SEKONIC-MASTER MODEL L-104)と言うモデルだそうです。
尚、セレン光電池式の入射光式露出計の定番となるセコニックL-28スタジオメーターSは1957年に発売されているようです。

外国製の露出計には、当時の西ドイツ製のゴッセン(GOSSEN)もありますね。
1960年代後半以降になるとゴッセンの時代でしょうね。当時CdS受光素子を使った近代的なルナ・シックス(GOSSEN Lunasix)などのシステム露出計は多くのカメラマンの憧れの品のひとつだったと思います。
ゴッセンのセレン光電池式には、入射光/反射光切り替え式のゴッセン・シックストマット(GOSSEN Sixtomat)やゴッセン・ビックス(GOSSEN BIX)などがあり、後者のビックス・シリーズは長く続いたようで、BIX 3などの製品名は比較的最近まで耳にしていました。
やはり電池要らずで低温にも強く、経年劣化が少ないものも多いセレン光電池式露出計には捨てがたい良さがあるからでしょうね。セコニックのスタジオデラックス・シリーズは今でも続いている製品ですね。

投稿: MARK12 | 2013年7月 1日 (月) 20時40分

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