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ニコン精度を結晶させた使いやすい高性能メカニズム

1977年秋頃のニコンFMのカメラ雑誌広告です。
19779fm


このカメラはエア式のダンパーによってミラーショックを軽減させていますが、これが日本光学製品では初めの方だったと思います、また、他メーカーではオリンパスM-1が早かったかと思います。

エアダンパーですが、上の画像では少し分かり難いかと思います、下にカタログより転載しました。(こちらはカットされておりません)
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Nikon Camera」カテゴリの記事

コメント

オリンパスM-1、キヤノンのAE-1に対抗するために出たニコンのカメラだと思います。

AE-1は売れに売れたカメラでしたが、巻き上げ感の悪さ、FMと違ってエアダンパーとシャッターブレーキがないため、小型軽量機だったため、ミラーショックなどは強かったです。AE-1を使っていて良かったなと思えるのは、電磁レリーズ式のシャッターボタン。シャッターボタンの形状がとても高価だったコンタックスRTSに似ていることでした。
AE-1はメーカーのキヤノンが驚くほど売れたため、それまで最初のカメラには50ミリが常識だったのが、50ミリの生産が追い付かず35~70ミリのズームを付けて販売し最初からズームの時代を切り開いたカメラと言われています。

FMが出た時のMD-11との組み合わせ。
キヤノンF-1のモータードライブと同じ巻き上げコマ数だったのには、驚きました。
FMの受光素子はちょっと変わっていてSPCやSPDではなくGDPでした。受光素子としての性能は良かったのでしょうが、GDPの正式名称ガリウムヒ素リンフォトダイオード。ヒ素が含まれている事が嫌われたのか、レアメタルの類でガリウムヒ素リンを必要とした製品があったため、使わえなくなったのかはなったのかは分かりませんが、珍しい受光素子でした。同じ時期に登場したFEの受光素子はSPDでしたし、FMの後継機でロングセラーだったニコンFM2(newFM2も含む)も受光素子はSPDでした。

投稿: ガタピシ | 2013年4月22日 (月) 01時42分

FMは巻き戻しノブ・シャッターボタン周辺のローレット加工と正面の機種名なしが特徴でしたね。その後マイナーで無くなっちゃったみたいですけど。FEは初めから無かったので単なるコストダウンだと思います。
1977年頃はFMクラスでも物凄く高く感じました。

投稿: 空歩人 | 2013年4月23日 (火) 18時15分

1972年(昭和48年)7月発売のOLYMPUS M-1は、1973年(昭和49年)5月にはOM-1と改名されましたが、それまでの大きく重く、ショックや音が大きいと言われた一眼レフのイメージを覆す画期的な小型軽量の一眼レフで、しかもモータードライブ等も装着できるシステムカメラに仕上げられていました。業界にも少なからずインパクトを与えたと思います。
M-1/OM-1のシャッターは、元々作動ショックや音が小さいドラム式横走行の布幕フォーカルプレーンシャッター機でしたが、ミラーリターンのショックや音を軽減するエアダンパーを使ったショックアブソーバーも使われていました。これはNikon FMの登場よりも数年先行していますね。
M-1やM-1とほとんど同じ機構、部品使用の最初期のOM-1は、その後の量産品のOM-1と比べても音が小さいようです。

一方、1977年(昭和52年)5月発売のNikon FMもミラーリターンのショックや音の軽減にエアダンパーを使っていますが、それよりもシャッター音を低減するためにボディ側でも独自の工夫を凝らしている点が大きな特徴でしょうね。
それまでシャッターショックや音が大きい傾向にあったユニット式の上下走行式メタルフォーカルプレーンシャッターを使っていますが、新たに開発された先幕5枚、後幕3枚で下から上にブレードが走る小型化されたCOPAL CCS-M1を採用し、シャッターユニットの機構と連動する形で作動音を低減させています。
後幕の走行終期にミラーリターンのトリガーとして作動するレバーに連動させる形で、ミラーボックス底面に摩擦ブレーキを追加しているのが特徴ですね。これはミラーバウンド防止にも役だっているようです。
複数ブレード式の上下走行式メタルシャッターではシャッター幕走行後に重なった状態で狭いスペースにたたみ込まれる先幕と違い、広がった状態で停止する後幕は自由振動を起こしやすく、大きな音を立てる場合があります。FMではこの振動の抑制を図ったと言うことですね。
このあたりのことは、こちらのブログのニコンFMに関する過去記事でも色々と詳しく紹介されています。

1977年5月発売のFMの受光素子には、それまでのSPD(Silicon Photo Diode)に代わってGPD(Gallium Photo Diode :より詳しくはGallium Arsenide Phosphide Photo Diode)が採用されましたが、1978年4月発売のFEでは、またSPDに戻ってしまいました。
1976年11月発売のPENTAX MXや同年12月発売のMEなどペンタックスのMシリーズでもいち早く新世代の受光素子としてGPDが採用されていましたが、同じMXでも後期型ではSPDに変更されていますね。
ガリウム砒素(GaAs)系の半導体は、その後に発展して高周波用途を中心に携帯電話や無線機、レーダー等の高性能デバイスとして今日広く使われていますが、受光素子としては今でもSPDが中心ですね。
その理由を一言で言ってしまえば、高価で多少面倒な面もあるGPDをわざわざ使わなくても安くて入手性も良いSPDで十分だと言うことなのでしょう。

現在では素子名のSPDで呼称されることがほとんではないかと思いますが、昔は半完成品の受光体としてのイメージからか、一部でSPC(Silicon Photo Cell)とかSBC (Silicon Blue Cell)と呼ばれることもありましたが本質的にはSPDと同じですね。

投稿: MARK12 | 2013年4月23日 (火) 20時23分

久しぶりの書き込みをさせていただきます。
このFMは自分がニコンに憧れるきっかけを作ってくれたカメラでもあり、大学時代マニュアル露出で撮影する楽しみを教えてくれたカメラです。現在はシルバーの初期型ローレット付きFMにMD-11とSB-8の組み合わせで所持しております。この前には、キャノンのA-1(友人に譲りましたが)を使っておりましたが、最初に触れた際、シャッターの感触がA-1とは比べ物にならないほど素晴らしいものでした。きっちりと動作が決まるという感じです。MD-11は手ぶれを防ぐために低速時にあえて使用しております。LEDの表示は三つのみで細かい段階での露出コントロールが難しい所はございましたが、GPDと「タコの足」とよばれたICの組み合わせの露出計は非常に応答が良く、気軽に使えるものですね。ファインダーにシャッタースピードと絞りが表示されるのも目を離さずシャッター設定ができ、ありがたいものです。
最近は忙しく、中々撮影出来ないでいますが、ちゃんとフィルムを通してあげたいと思います。

投稿: igay | 2013年4月30日 (火) 21時44分

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