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キヤノンEF1200mmF5.6L

キヤノンの超弩級望遠レンズの雄EF1200mmF5.6L、これが発表された時、そのスペックと共に価格に驚いたものです。
Ef1200f56ls(写真工業1993年8月号より)

因みにこのレンズ登場の半年後の1994年1月にマニュアルフォーカスのAIズームニッコールED1200~1700mmF5.6~8P(IF)が6000000円で登場しました。
これらはおそらくリレハンメルオリンピック需要の為だと思われます。

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コメント

AIズームニッコールED1200~1700mmF5.6~8P(IF)については、ニコンのホームページに記載があります。それによると、この中途半端?な焦点距離は、甲子園のセンターバックスクリーン横から130メートル以上遠方の本塁上を縦横切り替えなしで撮影するための仕様だそうです。
http://www.nikon.co.jp/channel/recollections/16/index.htm

投稿: citluvit | 2012年12月18日 (火) 01時28分

 キヤノンからはそれ以前にFD版の1.4Xテレコン内蔵型の1200mm/F5.6があり、その対抗馬としてニコンの1200-1700mm/F5.6も91年には東京の世界陸上で報道関係にテスト貸し出しされました。AF版はこのEFのみですので、すごいですね。
 ニコン版のレンズの革新性は、縦横切り替えをボディ側のユニットのみ回転して、鏡胴全体を回転しないですむ構造でした。そのため縦横切り替えがレンズのサイズの割にスムーズな点です。従来の大型レンズでは、三脚座の回転がレンズの自重のためにスムーズにできない欠点がありました。
 前レンズの径は30cmはあるので、ニコン、キヤノンとも1200mm/5.6の運搬では、温度差がある移動には気を使いました。暖かい室内(車内)から冬場の屋外などへの急な移動では、ショックでレンズが割れる心配がありました。キヤノンのサービスの方も東京⇄大阪移動の際はこのレンズのためにグリーン車1席を確保して慎重に運搬していました。また、受注生産終了後は、銀座のキヤノンのサービスにEF1200mmが1本残され、購入先(新聞・通信社)で修理が必要な場合の「部品取り」用に保管されていたのを覚えています。
 両社の1200mmの最大の活躍の場は、1995年春のオウム上九一色村の報道現場でした。オウム本部を撮影するため報道関係が構えた陣地までの距離が長く、最初にニコンの1200-1700mmを持ち出した社を皮切りに、新聞・通信社が自社またはメーカー貸与の1200mmが6、7本も並んだのはこの現場だけではないでしょうか?70年初頭の「あさま山荘」以来の場面でした。

投稿: | 2012年12月19日 (水) 00時01分

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