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ニコンについてこう思う

写真工業1956年4月号「特集 キャノンとニコン」内に「ニコンについてこう思う」とした記事が載っていました。
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当時の現行機種ニコンS2とライカM3を比較しつつ今後の新ニコンカメラについての希望などを記していました。

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Nikon RF Camera」カテゴリの記事

コメント

ここには書かれていませんが、ニコンS2がライカM3よりも軽かったのは、世界初のシルミン系アルミダイキャストを採用していたからなのですが。

ニコンS2は登場前からプロカメラマンの間ではシルミンを使ったアルミダイキャストボディーであることは広く知られていた様です。

父は生きていれば日本の写真界に名を残したと思える、当時若手カメラマンとして将来を嘱望されていたカメラマンからゼミ形式で写真を習っていますが、習った場所は当時、死に病だった結核の療養所です。
父もカメラマンの人も結核で入院していたのです。
父は奇跡的に退院出来ましたが・・・
父は退院後、手に入れたニコンS2(中古)を持って、見舞いに行ったとき、父に写真を教えてくれたカメラマンの人はニコンS2を手にして「これがシルミンを使ったカメラかあ。軽いなあ」と言ったそうです。

これを書いた人は知っていたとは思いますが、企業秘密なのであえてシルミン系アルミ合金のことにはふれなかったのではないかと思います。

手元に詳しい資料がないので記憶している範囲で書きますが、ニコンS2とニコンSPはシルミン系アルミダイキャストですが、ダイキャストボディーを加工製造したメーカーは違うそうです。ニコンSPのダイキャストボディーを製造したメーカーの方が技術力は優れていたとのことですから、分からない部分も含めてニコンはS2の良さを継承しつつ、ニコンSPを登場させたのが伝わって来る良い資料ですね。

投稿: ガタピシ | 2012年11月30日 (金) 16時40分

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