« ニコンスピリット | トップページ | 写真を極めた人の一台、ライカ »
等立体角射影魚眼レンズというもので、人間の視野をカバー出来る様考慮して作られたとの事です。 かたい話で分かり難いのですが、文中にあるように、等立体角射影では写真上で被写体の面積を測れば、その値がカメラの位置よりその物体を見たときの立体角に比例するように作られた物で、OPフィッシュアイニッコールに次ぐ非球面レンズを採用したフィッシュアイレンズとなっています。 おそらくは、この少し前に発売されたフィッシュアイニッコール6mmF5.6を改良したものと想像でき、何本か製造されているようですが、市場には出て来てないですね。
2012年2月19日 (日) Nikkor Lens | 固定リンク Tweet
このSAP-Fish-eye Nikkor 6.2mm F5.6の様な等立体角射影魚眼レンズで撮影した写真では、被写体面積と撮影位置からの立体角が比例すると言うのは昔から聞いていましたが、写真上の面積をどうやって正確に測っているのだろうと思っていました。 便利な方法として写真上の図形を切り抜いて、その重さを量るやり方が紹介されていますが、実用面でもこの様な方法が用いられていた事には驚きました。 なるほどと言うか目から鱗の感じです。比較的大きなプリントを利用すれば、精度もそれなりに出たんでしょうね。
科学計測や学術調査用途向けと思われるこの特殊な魚眼レンズは、特需品で製造本数も僅かなのでしょうが、おそらく代わりになる様なレンズもなく何十年にも渡って大事に使われ続けているのかもしれませんね。
投稿: MARK12 | 2012年2月21日 (火) 19時49分
一色真幸博士が設計された幻のスーパー魚眼レンズSAP 6.2mm F5.6。市販はされず、3本だけ試作品が製造されたと言われているレンズです。 そのうち2本の所有者がわかっていて、お二人とも日本人です。ニコン本社にも保存されていない極希少レンズですが、ニコン研究会の会員がお持ちの1本は2008年2月の研究会例会でお披露目されています。外観の画像をご覧ください。(英語版のみ) http://akiroom.com/redbook-e/kenkyukai08/kenkyukai200802.html
なお、レンズ鏡胴に数字が刻印されていますが、これはシルアル番号ではないことが判明しています。 高貴な幻のレンズが放つオーラは強烈で、この日は5台のニコンI型がテーブルに並んだのですが(この時点で異常)、SAP 6.2mm F5.6の存在感は別格で、確実にその場を圧倒していました。
投稿: Akiyan | 2012年2月25日 (土) 14時28分
この記事へのコメントは終了しました。
この記事へのトラックバック一覧です: 画角230度 SAPフィッシュアイニッコール:
久野 幹雄: ニコン―レンジファインダーニコンのすべて (★★★★★)
青山 祐介: 究極のニコンカメラ (★★★★★)
佐藤 治夫 /大下 孝一 : ニッコール千夜一夜物語―レンズ設計者の哲学と美学ニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
豊田 堅二著: ニコンファミリーの従姉妹たちニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
落合 泰之著: ニコンカメラレンジファインダーニコンを紹介。コレクターの方必携です。 (★★★★★)
コメント
このSAP-Fish-eye Nikkor 6.2mm F5.6の様な等立体角射影魚眼レンズで撮影した写真では、被写体面積と撮影位置からの立体角が比例すると言うのは昔から聞いていましたが、写真上の面積をどうやって正確に測っているのだろうと思っていました。
便利な方法として写真上の図形を切り抜いて、その重さを量るやり方が紹介されていますが、実用面でもこの様な方法が用いられていた事には驚きました。
なるほどと言うか目から鱗の感じです。比較的大きなプリントを利用すれば、精度もそれなりに出たんでしょうね。
科学計測や学術調査用途向けと思われるこの特殊な魚眼レンズは、特需品で製造本数も僅かなのでしょうが、おそらく代わりになる様なレンズもなく何十年にも渡って大事に使われ続けているのかもしれませんね。
投稿: MARK12 | 2012年2月21日 (火) 19時49分
一色真幸博士が設計された幻のスーパー魚眼レンズSAP 6.2mm F5.6。市販はされず、3本だけ試作品が製造されたと言われているレンズです。
そのうち2本の所有者がわかっていて、お二人とも日本人です。ニコン本社にも保存されていない極希少レンズですが、ニコン研究会の会員がお持ちの1本は2008年2月の研究会例会でお披露目されています。外観の画像をご覧ください。(英語版のみ)
http://akiroom.com/redbook-e/kenkyukai08/kenkyukai200802.html
なお、レンズ鏡胴に数字が刻印されていますが、これはシルアル番号ではないことが判明しています。
高貴な幻のレンズが放つオーラは強烈で、この日は5台のニコンI型がテーブルに並んだのですが(この時点で異常)、SAP 6.2mm F5.6の存在感は別格で、確実にその場を圧倒していました。
投稿: Akiyan | 2012年2月25日 (土) 14時28分