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昭和35年末頃に出たブロニカ用の望遠レンズの広告です。 これには、日本光学やニッコールといった文言は1つも出て来ておりませんでした。 これら2本のレンズ、鏡胴のマウント廻りなどは違いますが、光学系は皆さんご存知のように、ニコンS系(レフボックス併用)/ニコンF系(N-Fリング併用)の同焦点距離レンズと同一の物です。
2011年6月15日 (水) Nikkor Lens | 固定リンク Tweet
この広告は、1959年3月に発表され、国内発売は同年12月だった初期型のゼンザブロニカ(1961年のS型発売以降はD型と呼ばれる)の発売から1年ほど経ったときのものですね。 この広告に掲載の18cm F2.5と25cm F4の2本のレンズは、このブロニカD型と次のブロニカS型の大バヨネットの方を利用する専用マウントのレンズで、今回の解説記事の通りにS型用ニッコール望遠レンズがベースになっています。
この2本の望遠レンズは、ブロニカD型/S型ボディの外側の大バヨネットに直接装着できますが、ブロニカD型/S型専用の「ニコンマウントアダプター」と呼ばれるアダプターがあれば、18cm以上の焦点距離のS型用ニッコール望遠レンズの流用も可能でした。 又、ブロニカD型/S型ボディの内側の小バヨネットマウントの方は、ブロニカC型/S2型以降の小バヨネット用のレンズも使用可能です。
尚、この2本のD型/S型専用望遠レンズは、その後のブロニカC型/S2型以降のボディにもヘリコイドユニットを取り外して大バヨネットに「ラージバヨネットアダプター」と呼ばれるアダプターを装着すれば使用が可能となっていました。 しかし、この広告の2本のブロニカD型/S型専用のニッコール望遠レンズや関連アダプター類は、今日の中古市場では滅多に見かけることもない希少品でしょうね。
ところでこの広告の下端にある製造元の記述が、実際には登記されなかったらしい初期の会社名であるブロニカ カメラ 株式会社となっているところも興味深いものがあります。 それからほどなくして製造元としての社名は、ゼンザブロニカ工業株式会社に変更されましたね。
投稿: MARK12 | 2011年6月15日 (水) 20時28分
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落合 泰之著: ニコンカメラレンジファインダーニコンを紹介。コレクターの方必携です。 (★★★★★)
コメント
この広告は、1959年3月に発表され、国内発売は同年12月だった初期型のゼンザブロニカ(1961年のS型発売以降はD型と呼ばれる)の発売から1年ほど経ったときのものですね。
この広告に掲載の18cm F2.5と25cm F4の2本のレンズは、このブロニカD型と次のブロニカS型の大バヨネットの方を利用する専用マウントのレンズで、今回の解説記事の通りにS型用ニッコール望遠レンズがベースになっています。
この2本の望遠レンズは、ブロニカD型/S型ボディの外側の大バヨネットに直接装着できますが、ブロニカD型/S型専用の「ニコンマウントアダプター」と呼ばれるアダプターがあれば、18cm以上の焦点距離のS型用ニッコール望遠レンズの流用も可能でした。
又、ブロニカD型/S型ボディの内側の小バヨネットマウントの方は、ブロニカC型/S2型以降の小バヨネット用のレンズも使用可能です。
尚、この2本のD型/S型専用望遠レンズは、その後のブロニカC型/S2型以降のボディにもヘリコイドユニットを取り外して大バヨネットに「ラージバヨネットアダプター」と呼ばれるアダプターを装着すれば使用が可能となっていました。
しかし、この広告の2本のブロニカD型/S型専用のニッコール望遠レンズや関連アダプター類は、今日の中古市場では滅多に見かけることもない希少品でしょうね。
ところでこの広告の下端にある製造元の記述が、実際には登記されなかったらしい初期の会社名であるブロニカ カメラ 株式会社となっているところも興味深いものがあります。
それからほどなくして製造元としての社名は、ゼンザブロニカ工業株式会社に変更されましたね。
投稿: MARK12 | 2011年6月15日 (水) 20時28分