« 回顧座談会 後編 | トップページ | ニコンF2高速モータードライブカメラ 解説記事 »
カメラレビューNo.10号には特撮カメラの特集が組まれ、その中にタイトルのようなキヤノンF1ベースの高速モータードライブカメラも2ページにわたり紹介されていました。 同様にニコンF2高速モータードライブカメラも載っていましたので、明日紹介致します。
2011年5月19日 (木) NikonF2 | 固定リンク Tweet
このF-1はNewF-1が出る直前のⅢ型ですね。 F-1もニコンFと同じで製造期間中かなりのマイナーチェンジが繰り返されたので、分類は多重露出の仕方で私はF-1は3タイプに分けています。
最後のⅢ型はニコンF2と同じ方法で多重露出ができます。 R2000のところで、F-1の1/2000秒が安定していないことを書きましたが、私が使っていたF-1はⅡ型に分類されるものでした。 嬉しいようなありがたくないような感じなのですが、程度の良いF-1の最終タイプのⅢ型を手に入れられそうなのです。 赤信号で止まっていたところ、後部に車がストライクしてしまったためなのですが。 懇意の古物商にまだあるかと思って寄ってみたら、まだあり、さわらせてもらえたのですが、最終タイプは幕速が向上しているようで、1/2000秒が安定しているような気がしました。 1/2000秒のシャッター音が切れが良く短くなっている感触でした。
F-1でモータードライブとゆうのは予算的に無理があったので、「連写一眼」のコピーも懐かしいAE-1を購入しましたが、ワインダー買う金があるのならば撮影地への交通費と、フィルムや印画紙、コダクロームの現像費になってしまったため、F4Sを手に入れた時、初めて高速巻き上げを体験しました。
あの頃は高速モータードライブどころか、普通のモータードライブですら手に入れらるのとは思える時代ではなかったのを思い出します。
投稿: ガタピシ | 2011年5月20日 (金) 19時03分
カメラレビューNo.10号は、1980年1月から2月にかけての発刊だと思いますし、掲載写真のF-1高速モータードライブに装着されているNew FD 50mm F1.4のレンズは、1979年の発売ですから、このキヤノンの記事が書かれたのは1979年の後半なのでしょうね。 旧F-1は、一般的には機能と外観が大きく異なる前期型(F-1)と後期型(F-1n、又はF-1改)に分けられます。 F-1nは1976年の発売ですから、この記事の高速モータードライブは、外観的に後期型のF-1nの特徴が見られてもよさそうですが、どうも見い出せませんね。 背面として紹介されている写真は。同時期に撮られたものかは不明ですが、その外観特徴は、シャッターボタン座やねじ込み式でないシンクロターミナルの形状、メモホルダーのない裏蓋など前期型ボディの特徴そのものです。 従来スタイルの外部電源付の高速モードラⅠ型でも、直結電源付の高速モードラⅡ型でもシャッターボタン座の形状は前期型と同じに見えます。 又、装着されているアイレベルファインダーもゴムリング付のアイピースではないようで前期型と同じに見えます。
結局のところF-1高速モータードライブカメラのベースになっているカメラボディは、当初から同じで変更されていないのではないでしょうか。 巻き上げレバーがない、露出計も内蔵しない、多重露出もしない高速モードラでは、F-1nになって変更された巻き上げレバーの形状、操作角度やフィルム感度設定幅なども関係ないと言えます。 特に巻き上げ角度変更に対応するには、高速モータードライブ側の設計変更も必要になるでしょうから同じ仕様で製造されたのではないかと思います。 但し、製造時に簡単に付け替え出来るシンクロターミナル等のパーツやユーザー側での交換も簡単なファインダーや裏蓋などは、F-1nタイプに変えられていても不思議はないと思うのですが、どうなんでしょうね。
ところで多重露出機構とまともに言える機能が追加されたのは後期型のF-1nからですが、前期型F-1の時代に紹介されていたフィルム巻き戻しを併用する多重露出操作法(この細かい違いで前期型は2種類とも言えますが)は、その他の従来の多くの一眼レフでも可能な方法ではないかと思いました。 ニコンFなどで行う多重露出操作の方が、よっぽど簡単で確実なのにと思ったものです(現物のFで確かめたことがあります)。
投稿: MARK12 | 2011年5月21日 (土) 19時58分
この記事へのコメントは終了しました。
この記事へのトラックバック一覧です: キヤノン高速モータードライブカメラ:
久野 幹雄: ニコン―レンジファインダーニコンのすべて (★★★★★)
青山 祐介: 究極のニコンカメラ (★★★★★)
佐藤 治夫 /大下 孝一 : ニッコール千夜一夜物語―レンズ設計者の哲学と美学ニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
豊田 堅二著: ニコンファミリーの従姉妹たちニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
落合 泰之著: ニコンカメラレンジファインダーニコンを紹介。コレクターの方必携です。 (★★★★★)
コメント
このF-1はNewF-1が出る直前のⅢ型ですね。
F-1もニコンFと同じで製造期間中かなりのマイナーチェンジが繰り返されたので、分類は多重露出の仕方で私はF-1は3タイプに分けています。
最後のⅢ型はニコンF2と同じ方法で多重露出ができます。
R2000のところで、F-1の1/2000秒が安定していないことを書きましたが、私が使っていたF-1はⅡ型に分類されるものでした。
嬉しいようなありがたくないような感じなのですが、程度の良いF-1の最終タイプのⅢ型を手に入れられそうなのです。
赤信号で止まっていたところ、後部に車がストライクしてしまったためなのですが。
懇意の古物商にまだあるかと思って寄ってみたら、まだあり、さわらせてもらえたのですが、最終タイプは幕速が向上しているようで、1/2000秒が安定しているような気がしました。
1/2000秒のシャッター音が切れが良く短くなっている感触でした。
F-1でモータードライブとゆうのは予算的に無理があったので、「連写一眼」のコピーも懐かしいAE-1を購入しましたが、ワインダー買う金があるのならば撮影地への交通費と、フィルムや印画紙、コダクロームの現像費になってしまったため、F4Sを手に入れた時、初めて高速巻き上げを体験しました。
あの頃は高速モータードライブどころか、普通のモータードライブですら手に入れらるのとは思える時代ではなかったのを思い出します。
投稿: ガタピシ | 2011年5月20日 (金) 19時03分
カメラレビューNo.10号は、1980年1月から2月にかけての発刊だと思いますし、掲載写真のF-1高速モータードライブに装着されているNew FD 50mm F1.4のレンズは、1979年の発売ですから、このキヤノンの記事が書かれたのは1979年の後半なのでしょうね。
旧F-1は、一般的には機能と外観が大きく異なる前期型(F-1)と後期型(F-1n、又はF-1改)に分けられます。
F-1nは1976年の発売ですから、この記事の高速モータードライブは、外観的に後期型のF-1nの特徴が見られてもよさそうですが、どうも見い出せませんね。
背面として紹介されている写真は。同時期に撮られたものかは不明ですが、その外観特徴は、シャッターボタン座やねじ込み式でないシンクロターミナルの形状、メモホルダーのない裏蓋など前期型ボディの特徴そのものです。
従来スタイルの外部電源付の高速モードラⅠ型でも、直結電源付の高速モードラⅡ型でもシャッターボタン座の形状は前期型と同じに見えます。
又、装着されているアイレベルファインダーもゴムリング付のアイピースではないようで前期型と同じに見えます。
結局のところF-1高速モータードライブカメラのベースになっているカメラボディは、当初から同じで変更されていないのではないでしょうか。
巻き上げレバーがない、露出計も内蔵しない、多重露出もしない高速モードラでは、F-1nになって変更された巻き上げレバーの形状、操作角度やフィルム感度設定幅なども関係ないと言えます。
特に巻き上げ角度変更に対応するには、高速モータードライブ側の設計変更も必要になるでしょうから同じ仕様で製造されたのではないかと思います。
但し、製造時に簡単に付け替え出来るシンクロターミナル等のパーツやユーザー側での交換も簡単なファインダーや裏蓋などは、F-1nタイプに変えられていても不思議はないと思うのですが、どうなんでしょうね。
ところで多重露出機構とまともに言える機能が追加されたのは後期型のF-1nからですが、前期型F-1の時代に紹介されていたフィルム巻き戻しを併用する多重露出操作法(この細かい違いで前期型は2種類とも言えますが)は、その他の従来の多くの一眼レフでも可能な方法ではないかと思いました。
ニコンFなどで行う多重露出操作の方が、よっぽど簡単で確実なのにと思ったものです(現物のFで確かめたことがあります)。
投稿: MARK12 | 2011年5月21日 (土) 19時58分