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ニコンF2用ファインダーDP-12 フォトミックASファインダーの修理指針にあった回路図と配線図です。 機械カメラの中で唯一電子化された部分とも言えそうです。興味のある方も居られるのではないでしょうか。
2011年5月31日 (火) NikonF2 | 固定リンク Tweet
Nikon F2用のPhotomic AS(DP-12)ファインダーの分解・組み立てで面倒なのが、プリズム上にある基板から多くの配線が出て他の部分に繋がっていることですね。 このためにPhotomic(DP-1)やPhotomic A(DP-11)ファインダーと違ってプリズムや基板、測光素子、接眼部等が付いたプリズムブロック部とシャッターダイヤルや絞り環との連動機構、上カバー等が付いた上部ブロックが完全に分離できません。 DP-1やDP-11では、両ブロック間は配線ではなく単純な接点式なので分離と再結合が簡単で、他のファインダーのブロックとの入れ替えも容易です。 DP-12のプリズム上の基板の片側からは、赤、白、黄色、青、緑、紫など色とりどりの9本程の配線がEEコントロールアタッチメント用のコネクタ部などに繋がっていますが、リード線の長さもぎりぎりで、分解するときなどはシャーシ部などの嵌め合いもきついので、断線させないように注意が必要です。 Photomic SB(DP-3)ファインダーでもほとんど同じだと思います。いずれにしろ分解しないにこしたことはないですね。
DP-12ファインダー上面の皮革を剥がして、カバー上面の4本のネジを外すと上カバーが外せます。 上カバーを外すとアルミダイキャスト製の上部シャーシが現れます。側面の左右の二カ所の穴の奥には可変抵抗器がありますが、低輝度と高輝度の特性を調整するボリュームのようです。 (他のフォトミックファインダーでも概ね同様) LEDの表示特性が明らかにおかしい時以外は、へたに触らない方が無難でしょう(全体の特性にも影響する場合があり、調整は単純なものではないので)。
投稿: MARK12 | 2011年5月31日 (火) 20時50分
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Nikon F2用のPhotomic AS(DP-12)ファインダーの分解・組み立てで面倒なのが、プリズム上にある基板から多くの配線が出て他の部分に繋がっていることですね。
このためにPhotomic(DP-1)やPhotomic A(DP-11)ファインダーと違ってプリズムや基板、測光素子、接眼部等が付いたプリズムブロック部とシャッターダイヤルや絞り環との連動機構、上カバー等が付いた上部ブロックが完全に分離できません。
DP-1やDP-11では、両ブロック間は配線ではなく単純な接点式なので分離と再結合が簡単で、他のファインダーのブロックとの入れ替えも容易です。
DP-12のプリズム上の基板の片側からは、赤、白、黄色、青、緑、紫など色とりどりの9本程の配線がEEコントロールアタッチメント用のコネクタ部などに繋がっていますが、リード線の長さもぎりぎりで、分解するときなどはシャーシ部などの嵌め合いもきついので、断線させないように注意が必要です。
Photomic SB(DP-3)ファインダーでもほとんど同じだと思います。いずれにしろ分解しないにこしたことはないですね。
DP-12ファインダー上面の皮革を剥がして、カバー上面の4本のネジを外すと上カバーが外せます。
上カバーを外すとアルミダイキャスト製の上部シャーシが現れます。側面の左右の二カ所の穴の奥には可変抵抗器がありますが、低輝度と高輝度の特性を調整するボリュームのようです。
(他のフォトミックファインダーでも概ね同様)
LEDの表示特性が明らかにおかしい時以外は、へたに触らない方が無難でしょう(全体の特性にも影響する場合があり、調整は単純なものではないので)。
投稿: MARK12 | 2011年5月31日 (火) 20時50分