ニコンS3 2000年記念モデル 「はじめに」
ニコンS3 2000年記念モデルの使い方(使用説明書)の(見返し部分)2~3ページ目です。
この「はじめに」には、『~略、現在の随所に自動化が進んだカメラに慣れ親しんでおられる方々は、あたかも撮影者に多くのスキルを要求するかのような、未体験の操作性に当惑されるかもしれません。どうか、この使用説明書をよくお読みいただき、古くて新しい、写真撮影のもうひとつの楽しさを、存分にご堪能ください。』と結んでいます。
ニコンFやF2を使っておられる方々なら、「未体験の操作性」とまでは感じないかもしれませんが、近年のデジカメ世代には、上の説明書のように「スキルを要求するかのような、未体験の操作性」と感じる部分はあると思います。
しかし、その操作する楽しみといったような部分も、写真撮影のもうひとつの楽しさで、それを魅力に感じた方が購入されたのではないでしょうか。
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コメント
購入してはいませんが、布幕の注意点が書いてありますね。
ニコンの布幕機はニコンS2を使いましたが、布幕焼けを防ぐのにいつもタオルをレンズ面にかかるようにしていました。雨の日は直接濡れるのを防ぐのにも使っていました。
そのため一眼レフを購入した後も習慣になっていたので同じことをしていたため、手入れをしたための細かい拭き傷がありますが、使い込んだ割にはいまもレンズはきれいな方だと思います。
話は脱線しますが、今回の東日本大震災の影響で計画停電が実施されて困っている産業の一つに光学産業があり、半導体製造のステッパーに使う光学ガラスを溶かす電炉がニュース映像に出ていました。
光学ガラス製造のための白金製のルツボとはこれのことかと思いました。
二か月かけて加熱、撹拌を続けるとゆうのには驚きました。途中で停電されると品質が落ちてしまうとのこと。
そのため光学ガラス製造の再開ができないのだそうです。
日本光学を国策会社として立ち上げるきっかけは、光学ガラスを世界に供給していたドイツと交戦状態に入り、ドイツと交戦した連合国は日本も含めて光学兵器用の光学用ガラスの入手に困ったことがありますが、今回の大震災の影響は光学ガラスの供給停止を意味するので影響は世界中におよびますね。
投稿: ガタピシ | 2011年4月10日 (日) 02時39分
●いつも楽しく拝見しております。
●今は絞りリングやシャッターダイヤルはおろか、フォーカスリングすら「これ何に使うの?」と聞く大人も多いですから(笑)。フィルムに添付されていた撮影露光条件の目安で露出を合わせるなどという行動が「酔狂」に見えるかもしてませんね。
●露出計の無いSシリーズカメラやF、F2では、撮影者が光線の「塩梅」というか、適当にさじ加減を行い、上手く行くときもあれば、飛んでしまって大失敗ということも少なくなかったのではと思います。フォーカスも被写界深度を活用してパンフォーカス的な撮影という方法で、今のAFより自信をもって合焦できたり、レンジファインダー機では一眼より合焦しやすかったりと「未体験の操作性」も悪くはないかなと思います。二重像がぴったり合体する操作感も楽しいですよね。
●ガタピシさんの仰るとおり、布幕シャッターで気をつけないと光線引きを起こすようなダメージを与えることもありますので、説明書のみならず先輩の体験談を伺って「お勉強」が必要かと思いますが、ダイヤルやリングを回して操作するカメラの醍醐味はこの数倍数十倍の魅力があると思います。
投稿: ふみとパパ | 2011年4月11日 (月) 23時03分
布幕のフォーカルプレーンシャッターのレンジファインダーの時代、ピンホールができてしまった場合、ケガをしたときガーゼや包帯を止めるのに使う救急用の紙テープを張って黒のマジックで塗るとゆう応急処理方法がありますが、いまは布幕と同じ絹でできた救急用のテープがありますから、そちらの方が良いかもしれません。
投稿: ガタピシ | 2011年4月16日 (土) 18時27分