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上は、水中撮影可能なニコノスとカリブには、外圧の影響によるボディの歪による影響を避ける為に2重構造となっている事などの説明です。 なお、このコラムはニコン新聞からのものですが、同様内容のものはトップアイコラム「うんちくばなし」にも載っていました。
2010年11月18日 (木) Nikon Camera | 固定リンク Tweet
ニコノスは丈夫ですね。 ピカイチ カリブの水深3メートルにしても。
水中に潜ることに関しては、人体はもろいですね。 海女の素潜りにして、体がそれに対応するように仕事の習熟度によって肺が破裂しないように体が覚えることなのですね。
海上自衛隊の潜水艦乗りになるための訓練の一環で行う、ビルの3階ぐらい(水深12メートルぐらいだったと思いますが)の潜水医学校にある大水槽の底から、浮上するとても危険な訓練があるそうです。 潜水艦が海難事故にあったときの、脱出するための一番最初に行う訓練の一つだそうです。 この水深から水面に出るまでの間に肺から上手に空気を出しながら浮上しないと、肺が破裂するとのこと。
仕事でこの学校に行ったことがあるので、この大水槽を囲んである建物を見たことがありますが、人ってこれだけの深さに沈み、浮き上がるときそれができないと簡単に死んでしまうンだなと思ったものです。
ニコノスを本来使う環境で使えるカメラマンの人ってすごい、とも思いました。
投稿: ガタピシ | 2010年11月18日 (木) 10時59分
●いつも楽しく拝見させて頂いております。 ●最近はカメラハウジングが多く、ニコノスのようなカメラ単体で防水性能を有する製品は見かけないのが寂しいのですが、それだけに二重構造で1,800キログラムの力を受けることを想定した設計は素晴らしいと感じました。ピカイチ・カリブの設計水深である3メートルも一般人からすれば相当深く、カメラ以前にスキューバの体力が無い人間にとっては「体が持たない」というところです。 ●また驚いたのは、樹脂の強度がアルミダイギャストの1/7ということです。技術に疎いので、現在のエンジニアリング・プラスチックがどの程度の強度まで向上しているのか知らないのですが、陸上専用カメラでも金属製ボディや軍艦部カバーを材料として選定するのは、単に嗜好のみならず強度という面も大きいのかなと納得した次第です。
投稿: ふみとパパ | 2010年11月18日 (木) 15時33分
>「・・・潜水医学校にある大水槽・・・」 ガタピシさんの地元の横須賀にある施設の話ですね。 「潜水医学校」というのは、横須賀市久里浜長瀬にある海上自衛隊 潜水医学実験隊(英語名:Undersea Medical Center)のことで、 「大水槽」というのは、実験隊の訓練施設のひとつである「恒温水槽」のことです。 恒温水槽は8×8mの広さで、水深は11mですね(スノコ状の床が上下して水深は可変できるようです)。 又、1ノット程度の速さの流れも作りだせる水流装置も持っています。名称の通りに水温の設定も可能ということですね。 警察や消防等の関係者の訓練にも使われており、一般人による施設見学も多いようです。 潜水医学実験隊は潜水医学では国内唯一の専門機関で、特に深海飽和潜水技術では世界的な技術を持っていると言えるでしょう。
>「現在のエンジニアリング・プラスチックがどの程度の強度まで向上しているのか・・・」 変形強度と言うのが、どんな試験方法で比較しているのかはよく分かりませんが、現代のスーパーエンプラのひとつの液晶ポリマー(LCP)等にガラス繊維(GF)添加したものは、引っ張り強度などで比べれば、含銅シルミン系アルミ合金(熱処理型Al-Si-Cu系合金のADC10やADC12)の半分位までは来ているようです。 エンプラは元々軽いので厚みを増したり、より高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを使えば金属以上の強度も現代では期待できるでしょうね(成型法やコストの問題はあるかもしれませんが)。
ただ、比強度以外にも比熱も含めた手触りとか質感など嗜好や趣味性が入ってくると事はそう簡単にはいかなくなるので難しいです。
投稿: MARK12 | 2010年11月19日 (金) 21時06分
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コメント
ニコノスは丈夫ですね。
ピカイチ カリブの水深3メートルにしても。
水中に潜ることに関しては、人体はもろいですね。
海女の素潜りにして、体がそれに対応するように仕事の習熟度によって肺が破裂しないように体が覚えることなのですね。
海上自衛隊の潜水艦乗りになるための訓練の一環で行う、ビルの3階ぐらい(水深12メートルぐらいだったと思いますが)の潜水医学校にある大水槽の底から、浮上するとても危険な訓練があるそうです。
潜水艦が海難事故にあったときの、脱出するための一番最初に行う訓練の一つだそうです。
この水深から水面に出るまでの間に肺から上手に空気を出しながら浮上しないと、肺が破裂するとのこと。
仕事でこの学校に行ったことがあるので、この大水槽を囲んである建物を見たことがありますが、人ってこれだけの深さに沈み、浮き上がるときそれができないと簡単に死んでしまうンだなと思ったものです。
ニコノスを本来使う環境で使えるカメラマンの人ってすごい、とも思いました。
投稿: ガタピシ | 2010年11月18日 (木) 10時59分
●いつも楽しく拝見させて頂いております。
●最近はカメラハウジングが多く、ニコノスのようなカメラ単体で防水性能を有する製品は見かけないのが寂しいのですが、それだけに二重構造で1,800キログラムの力を受けることを想定した設計は素晴らしいと感じました。ピカイチ・カリブの設計水深である3メートルも一般人からすれば相当深く、カメラ以前にスキューバの体力が無い人間にとっては「体が持たない」というところです。
●また驚いたのは、樹脂の強度がアルミダイギャストの1/7ということです。技術に疎いので、現在のエンジニアリング・プラスチックがどの程度の強度まで向上しているのか知らないのですが、陸上専用カメラでも金属製ボディや軍艦部カバーを材料として選定するのは、単に嗜好のみならず強度という面も大きいのかなと納得した次第です。
投稿: ふみとパパ | 2010年11月18日 (木) 15時33分
>「・・・潜水医学校にある大水槽・・・」
ガタピシさんの地元の横須賀にある施設の話ですね。
「潜水医学校」というのは、横須賀市久里浜長瀬にある海上自衛隊 潜水医学実験隊(英語名:Undersea Medical Center)のことで、
「大水槽」というのは、実験隊の訓練施設のひとつである「恒温水槽」のことです。
恒温水槽は8×8mの広さで、水深は11mですね(スノコ状の床が上下して水深は可変できるようです)。
又、1ノット程度の速さの流れも作りだせる水流装置も持っています。名称の通りに水温の設定も可能ということですね。
警察や消防等の関係者の訓練にも使われており、一般人による施設見学も多いようです。
潜水医学実験隊は潜水医学では国内唯一の専門機関で、特に深海飽和潜水技術では世界的な技術を持っていると言えるでしょう。
>「現在のエンジニアリング・プラスチックがどの程度の強度まで向上しているのか・・・」
変形強度と言うのが、どんな試験方法で比較しているのかはよく分かりませんが、現代のスーパーエンプラのひとつの液晶ポリマー(LCP)等にガラス繊維(GF)添加したものは、引っ張り強度などで比べれば、含銅シルミン系アルミ合金(熱処理型Al-Si-Cu系合金のADC10やADC12)の半分位までは来ているようです。
エンプラは元々軽いので厚みを増したり、より高強度の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などを使えば金属以上の強度も現代では期待できるでしょうね(成型法やコストの問題はあるかもしれませんが)。
ただ、比強度以外にも比熱も含めた手触りとか質感など嗜好や趣味性が入ってくると事はそう簡単にはいかなくなるので難しいです。
投稿: MARK12 | 2010年11月19日 (金) 21時06分