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1973年夏頃のニッコールレンズの広告です。
19736s

この広告には、丁度レンズのカットモデルが出ています、これを見ると、ほとんどの鏡胴部品がアルミ系素材である事が分かります。
それ以外の部品は、マウント部分と一部が真鍮のような素材であろうと思います、総合的に硝子と金属意外は使われていないように見受けられます。それに比べ、現在はいわゆるエンジニアプラスチック系の素材が結構な比率で含まれているようですから、更に軽量化されています。しかし、重厚感、質感といった、いわゆる持つ喜びと言ったものは希薄になってきているように感じます。とはいえ、個人的には、近年発表されているレンズには魅力的なレンズも多数あり、それらに絞り環とカニの爪が装備されていたなら、無理しても買ったかもしれません。

余談ですが、広告に載っているカットモデルはニッコールオート50mmF2(C)だと思います。これを見ますと、距離環がダブルヘリコイドとなっている事や、カニの爪が下になっている事により上下逆さになっている事が分かりますね。

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Nikkor Lens」カテゴリの記事

コメント

●いつも楽しく拝見しております。
●カットモデルが55ミリF1.2レンズにしてはガラスが少ないなぁと感じたのですが、こちらはF=2の標準レンズのものでしたか・・・なるほどです。連動爪が上下逆とはなかなか微笑ましいですね。幸か不幸か、F1.2のレンズは太いので正面から見ると爪が目立たなかったのでしょうか。●後の50ミリF1.2はガラス・金物双方の重みで「がっちり詰まっている」と実感します。仰るとおり今のレンズはガラスが詰まっていそうなAF85ミリF1.4Dでも思ったほどの重量感はありません(樹脂部分が多いのみならず、エコガラス化の影響もあるでしょうか)。
●ところで大変不思議なのですが、そもそも「カットモデル」はどのように造るのでしょうか? 先日ご紹介いただいたF2カメラカタログでもF2Aのカットモデルが掲載されていましたし、樹脂部分の多いF4カメラのカットモデルも見たことがあります。断面が大変美しまでに見えるのですが、糸鋸で切ったらガラス部分にヒビが入り、樹脂は溶け出し、金属の鏡筒も部材がぽろぽろ外れてしまいそうですが・・・予め接着材かレジンのようなもので固めているのでしょうか?

投稿: ふみとパパ | 2010年10月10日 (日) 23時15分

随分前ですが、聞いた事があります。
カットモデルはカットした部品を組み上げて固定するそうです。
カットの方法は分かりませんが、恐らくは素材に応じて変えているのでしょう。

ただ、以前テレビで見たものは、水を利用してカメラをカットしていました、こちらは大雑把に見るとカット面は綺麗に見えましたが、細かな部品はいくつか無い状態でした。その時のカメラが何だったか忘れてしまいましたが、プラスチックボディの物でカット時間も短かったような覚えがあります。もしかしたら、現在はこういったハイテクでカットモデルを作っているのかもしれませんね。

投稿: MARU0 | 2010年10月11日 (月) 15時33分

●早速の御教示、ありがとうございました。水でカット・・・高圧水でしょうか、これなら熱膨張による変形や破損もないでしょうし、切断面のバリも無さそうですね。また「カットした部品を組み上げて固定」には驚くばかりです。

投稿: ふみとパパ | 2010年10月11日 (月) 18時04分

この時代に高圧水によるカット技術はないと思います。

コンクリート舗装道路をカットするのと同じ方法でカットされてると思います。

投稿: ガタピシ | 2010年10月13日 (水) 06時25分

言葉足らずだったようで、誤解を生じますね、水によるカットは近年の話です。
この時はデモンストレーションとしてカメラや食器などをカットしていました。

投稿: MARU0 | 2010年10月13日 (水) 20時06分

MARU0さんの最初のコメントで、
>「・・・もしかしたら、現在はこういったハイテクでカットモデルを作っているのかもしれませんね。」
とあるようにウォータージェット加工は近年の切断加工の手法であり、本文の広告にある1973年当時の加工法について言及されたものでないことは明白ですね。
(1970年代初期当時の加工方法と受け取るのは、早とちりでしょう)

被加工品の材質を選ばない水に研磨剤を添加して加工するアブレイシブ・ウォータージェット加工が工業用途で使用されたのは1982年以降だと思いますが、一般的に普及したのは1990年代になってからかもしれませんね。

但し、半導体のシリコンウェハーの切断には超薄砥石ディスクを使ったダイシングソー(Dicing Saw)切断加工や水晶から必要な角度と薄さのウェハを切り出すためのワイヤーソー切断加工などは現在でも用いられています。
昔のカメラやレンズなどのカットサンプル製作にも同様な手法の精密切断機が使用されていたものと思います。
一日で数ミリ以下とかの切断スピードで何日もかけて慎重に切断を進めていくなどの説明記事を以前見た記憶があります(詳しいことは忘れてしまいましたが)。
昔はウォータージェット加工などに比べれば、気が遠くなるような手間隙をかけていたのではないでしょうか。

投稿: MARK12 | 2010年10月14日 (木) 19時58分

●MARUOさん、ガタピシさん、MARK12さん、フォローありがとうございました。●メーカー勤めも無い文系人間なので切削技術も工具もいろいろあるのですね。更に驚いたのは1970年代のカットモデルはワイヤー切断機で1日数ミリのペースで切断することもあったとか・・・手間暇かけたカットボディや精緻なイラストを巧みにレイアウトした70年代、80年代のカメラカタログは、見応えあって当然ですね。

投稿: ふみとパパ | 2010年10月17日 (日) 22時06分

カットモデルといえば、アサカメ2009年2月号の標準レンズ特集に、F4にAF50/1.4付のカットモデルがありますが、レンズの絞り羽根前後の玉が逆向きになっていますね。よく見ると隣接するエレメントとの上下の隙間が違っており、きちんと固定出来てないようです。逆向きですから当然といえば当然ですが。

投稿: しんの字 | 2010年10月20日 (水) 23時54分

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