高速1/2000秒。 何よりも確かさを大切にして。
ニコンF2のシャッター、それも1/2000秒の正確さをアピールした広告です。
右側の画像は1/2000秒時のスリット幅を現しているのでしょうか。幕速が36mm幅をおよそ10ミリセカンドで走りきるシャッター幕ですので、1/2000では1.8mmのスリット幅となる計算です。私は、画像を見るとなんだかそれよりも広く感じます。
まあ、画像のものはイメージなだけで、必ずしも1/2000秒とは限らない訳でして、私の勝手な思い込みだけなのですが、なんとなくこれを見ると1/2000秒時のものと思えてしまいませんか?
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コメント
MARUOさん
おっしゃるように広告のイメージ図のスリット幅は、1/2000秒(実際の基準は1/2048秒)の場合のF2の走行スリット幅(1.8mm)にしては少々広過ぎる感じですね。
試しに広告図の画像上でシャッター走行の有効露光幅(フィルムゲート幅)らしき部分と念のために比較的分りやすい図のボディ横幅(F2の横幅の公称値は152.5mm)、そして明確な図のスリット幅を計ってイメージ図のスリット幅を算出してみました。
概略ですが広告図で示されているスリット幅は、3mm前後のようです。
これはF2の1/1000秒時のスリット幅(3.6mm)に近いですね(あるいは1/1000秒と1/2000秒の中間位置相当かもしれません)。
この様なイメージ図になった理由はよく分りませんが、1/2000秒時のスリット幅で図を作るとスリット幅が実際以上に狭く見えてしまうからかもしれません。
同じシャッター速度ならスリット幅が広い方が幕速が速く、高性能なシャッターのイメージがありますので、できるだけ広く見せたい、少なくとも実際より狭く感じるようにはしたくないという気持ちがあったのかもしれませんね。
投稿: MARK12 | 2010年10月22日 (金) 20時09分
こんばんは。
いやあ、やっぱりF2のカタログは格好良い
ですね。
多少シャッター部写真はスリット幅を広めにしてはいるようですが、当時のカメラ少年が見たら憧れるようなカッコよさを感じる広告ですね。名機にふさわしい広告でしょう。
この広告はNewニッコールの頃の物でしょうか。
投稿: igay | 2010年10月23日 (土) 00時30分
MARK12さん、
なるほど、確かに実際のスリット幅にしてしまうと、イメージ的に狭く感じてしまうかもしれませんね。それにニコンF2は中間速を出せますので、実際にこのスリット幅での露光も出来る訳ですから、広告に偽りがあるとは言えませんし、無問題ですね。
igayさん、
カラー広告ですともっと良い印象なんですが、残念ながら、この頃のアサカメはほとんど廃棄してしまい残って無いのです。
また、おっしゃるように1975年頃、ニューニッコールの時代の広告です。
投稿: MARU0 | 2010年10月23日 (土) 17時57分
MARUOさん、こんばんは。
いえいえ、十分に魅力が伝わる広告だと思いますよ。
いままでF2の広告でシャッター部の説明がされた物は見た事がなかったので非常に新鮮な印象を受けました。
Newニッコール50mm F1.4はAiよりも古い設計ですが、撮影の結果はなかなかシャープで、近代的な写りをするレンズだと思います。
投稿: igay | 2010年10月25日 (月) 22時48分
この広告を見ていると、ニコンは1/2000秒の精度にはかなりの自信を持っているのが伝わってきます。
同じ1/2000秒を装備したF-1の中期型を使った結果では、1/1500秒ぐらいしか出ていないような気もします。
ニコンで初めて1/1000秒を装備したS2の1/1000秒と同じぐらい露出がオーバーのモノクロのコンタクトと同じ写りだったからです。
初期型の644のFを二台所有していますが、ネガでは気になりませんが、ポジだと1/500秒と1/1000秒は-1/3の露出補正をして使っています。
35ミリがカラー原稿用に使える時代になったことをを受けて、他社との選別化を印象付ける広告といえましょう。
ここのレンズのコーナーにも出ていますが、ニューニッコール50ミリF1.4にはAi50ミリF1.4と同じデザインのものも少数ですがあります。
ちょっと脱線になりますが、ニューニッコール35ミリF2.8はAi化改造を受けた個体もAiニッコールとしてヤクオフと店舗の両方で出しているところがあり、購入には注意が必要です。
かくゆう私も間違えて購入してしまいました。Aiの前期型持っているのに。
ニューニッコールとAiの前期型の35ミリF2.8はニューニッコールのAi改造したものとでは外見での区別が難しいところです。
個人的な調査ではニューニッコール35ミリF2.8は780001~82万代までを確認しています。
同じ光学設計のAi前期型の35ミリF2.8は850001から始まり86万代で終わっているような感じです。もしかすると87万代もあるかもしれません。
Aiの前期型の35ミリF2.8はヤクオフでもほとんど見ることがありませんので、推論でしかありませんが。
私がたまたま手に入れた玉が869163で、中古で手に入れた時カニ爪が外されていたので、私は86万代が最後なのではないかと思っています。後にサービスステーションで爪は付けてもらいましたが。
Ai-Sに光学設計を引き継がれるAi35ミリF2.8の後期型はそれなりに見ますが、Aiのこのレンズの前期型はニコン沼のコレクターの方たちから見ると、何かあるのではないかと思えてしまいます。
投稿: ガタピシ | 2010年10月26日 (火) 09時36分
ガタピシさん
>ニューニッコールとAiの前期型の35ミリF2.8はニューニッコールのAi改造したものとでは外見での区別が難しいところです。
ニューニッコールとAiニッコールでは、焦点リングに貼ってあるゴムの凹凸のパターンが違っていて外観識別上の重要なポイントだと思いますが、この点には注目されたでしょうか?
Ai改ニューニッコールでマウント面の写真とかが無いと、このピントリングのゴムの模様(目の細かさ等)で判断するしかない場合がありますね。
現物を見る場合も同様ですが、私の場合はこのゴム模様を真っ先に見てニューニッコールか否かを即判断しています。
投稿: MARK12 | 2010年10月27日 (水) 20時14分
ゴムのパターンは実物を見たことがないと分かり難い所でもあります。
MARK12さんのようにいつでも実物を見ている方は分かりやすいとは思いますが。
いまから30年前のことなので、MARK12さんのような視点を持てるようになるにはやはりそれなりの見る目ができる経験が必要になります。
これからオールド・ニッコールの世界に入る人向けの注意点として書きました。
投稿: ガタピシ | 2010年10月28日 (木) 14時57分
私が書いたニューニッコールレンズの識別法の話は、世間一般の方を対象にした話ではありません。
(ただ一般の方でもゴムパターンの差異さえ覚えれば、以後は比較的簡単に識別できるのではないかとは思います)
ガタピシさんが間違えて購入されたのは比較的最近か近年の話のように受け取りましたので、ベテランで新旧ニッコールにも詳しい筈のガタピシさんが、一体どうしたのだろう(うっかりミスではないのか)と疑問に思ってお尋ねしたのです。
投稿: MARK12 | 2010年10月29日 (金) 21時13分
うっかりミスとゆえば、そうです。
シリアルナンバーから追っかけて調べていた時のミスです。
このレンズは手に入れておきたいレンズの一つだったので、そのまま入手しました。
届いた時、ローレットのゴムパターンを見間違えたことに気づきました。
私は古道具屋でも探しますが、ニコンの品ぞろいがシッカリしている店の人でも知らなかったりします。
投稿: ガタピシ | 2010年10月30日 (土) 12時36分