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ニコンS 検査風景の広告その2

珍しい、ニコンS検査風景の広告その2です。

19516s(アサヒカメラ1951年10月号より)

ニコンS型の広告ではありますが、検査風景はニッコールレンズがメインとなっています。

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コメント

今はこの手の検査はしていないような記述を読んだような気がします。

いまのレンズ設計はコンビューターに設計のデーターを入力すると自動設計で、いまではコマ収差から非点収差まですべての収差の計算まで行ってしまうため、レンズのこうした検査は行わなくなっているようです。

とても貴重な写真史の記録のようです。

投稿: ガタピシ | 2010年8月 5日 (木) 06時10分

レンズの設計手法の話と試作レンズや量産レンズの完成品に対する検査云々の話は、全く別の話です。
完成したレンズに対して何の検査も実施されないなど通常は、あり得ません。

以下は現代のAFレンズ等での一般的な例です。
先ずレンズの設計後の試作テストでは、レンズ自体に対する徹底的な光学検査だけでなく、温度、湿度等に対する環境試験、絞りやAF機構等のメカニカルな機構の作動に対する作動確認等の耐久試験、レンズ自体や輸送梱包での振動・衝撃試験など、限界性能の確認も含めた厳しい試験が行われます。

次に量産品の組立完了後のレンズに対する検査や調整ですが、MTF試験やレンズによっては投影解像力等による性能チェックも行われます。
そしてAF時の像面位置を測定して、そのレンズの最適調整値をレンズ内のCPUやROMなどの電子回路に書き込んでカメラボディへの伝送用データとしたりもします。
また外観上の傷や汚れ等の有無のチェックや、作動のスムーズさや作動音などもチェックされます。

要するに個別調整のために全数に必要な検査もあれば、抜き取りでも構わない検査もあると云うことですね。
外観検査や簡単な作動検査も含めて検査しないことなど考えられません。

最近のAFレンズには、撮影に直接関係がないか影響が少ない部分については、昔のレンズのように厳しい基準では検査していないような傾向も見られますが、昔のMFレンズでは無かったような検査・調整項目が増えている面もありますね。

投稿: MARK12 | 2010年8月 6日 (金) 20時59分

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