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ニコンF2用モータードライブMD-1テスト

写真工業1972年7月号は35ミリモータードライブカメラが特集されていました。
その中に「各機種を検討する」といった記事があり、検討機種はアサヒペンタックス小ータードライブカメラ(SPモーター)、キヤノンモータードライブカメラ(F-1)、トプコンモータードライブカメラ(スーパーDM)、ニコンモータードライブカメラ(F2)、ミノルタモータードライブカメラ(SR-M)でした。
下はその中のニコンF2とMD-1の部分です。
12s
34s

テストでの駒速度はM3ダイヤルの位置でマンガン電池を使用し、約2.7駒/秒とやや遅い結果となっていました、これはアルカリマンガン電池ではもう少し違った結果が出ていただろうと思います、また、巻き上げ終端に近づくにつれ速度が落ちる事も指摘しています、これは使用された方なら経験があるのではないでしょうか。

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ニコンF3の測光システム

下はニコンF3の測光の光路などの簡単な説明部分です。
F3s(カメラレビューNo.14より)
通常時のピンホールの主ミラーとSPDへ導くサブミラーの仕組みは皆さんご存じだと思いますが、このサブミラーのパターンや主ミラーのランダムに開けられた(素通し)ピンホールの画像はあまり見かけなかったものではないでしょうか。
主ミラーのピンホールもミラー平面上では楕円形ですが、ミラーが45度傾いたファインダーでフレーミング可能な状態
での光路上から見ますと、このように円形となっている事が分かります。
また、主ミラーの中央は測距用プリズムが入ったフォーカシングスクリーンを考慮し全反射となっています、そして、サブミラーの異なる集光用反射パターンが、スクリーン中央円内で80%の測光をするスポット性の高い中央部重点測光を可能にしている1つの要因である事も分かるかと思います。

ただし、これまでのニコンFやF2ではミラーは銀の蒸着をした表面鏡でしたが、こちらはアルミの蒸着で、僅かですが、反射率は落ちています。とはいえ、主ミラーの一部(全体の8%)を透過していますので、こちらの方が、反射率云々より影響が大きい筈ですが、個人的には初めて使った時から、ファインダーの暗さとかミラーのピンホールパターンが気になった事はありませんでしたし、アルミのミラーだからどうとかと言った事も気にした事はありませんでした。

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新製品をバラバラに分解してのレポ ライカM2

アサヒカメラ1959年4月号のニューフェース診断室にはライカM2が取り上げられていました。
下はその冒頭部分です。
Photo

これによると、今回が外国製カメラの初診断で、冒頭部分を見ると結構気合いが入っての診断だったように見受けられます。
このM2に付けられていた標準レンズ、「ズミクロン5cmF2」の診断結果で驚異的な解像度を示し、これは以前に紹介しました「50mmF2クラスレンズの解像力」の結果とも合致し、文中にも「鮮鋭なネガが得られた」と記されています。

本文はこちらを参考にして下さい。

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B6サイズ、小さなエルニッコールカタログ

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B62s
ニコン製品カタログとしては、割合小さな部類のカタログです。B6サイズ2つ折り合計4頁のものですから、広げてもB5のカメラ雑誌と同じ大きさです。これは、カメラ購入時、箱の中に使用説明書やニッコールクラブの案内書と同梱させる為に作られた物で、一般にはあまり見かけ無いカタログだったと思います。
これより小さなカタログはこの1970年代前半頃までは同様にカメラに添付されていたNikonカメラガイドくらいではなかったでしょうか。こちらは割合見かけますし版も多数ありますが、表紙のデザインは大体下の2種類ではなかったかと思います。
Photo


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新発賣!ニッコール愛用者のためのニコンフィルター

昭和28年4月のカメラ雑誌掲載の広告です。
S

これには、まだ広角レンズの2.8cmとレフボックスを使用する25cmが発売予定となっています。

また、ニコンフィルター発売を宣伝していますが、こちらも種類は少なく、平枠のシリーズ7のイエロー2種とオレンジ1種のみでした。この登場時のケースのような形状はこの頃の主流だったのでしょうか、海外、国内を問わず結構見かけましたが、日本光学製ではこの後昭和30年代には蓋を回して開けるタイプへと変わっていきました。
シリーズ7は当時のニコン用標準レンズ5cmF1.4用フードや3.5cmF3.5用フードに対応していましたし、この広告にある、発売予定の2.8cmレンズ用フードにも対応していました。

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プロの魂に熱く響け。  

ニコンF3の宣伝です。
19807s
これは、ニコンF3新発売後3~4ヶ月後の宣伝広告で、上のコピーはこの宣伝から1年近く続きました。
コピーはともかく、上のF3はなかなか恰好良く撮られていると思います。


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小型・軽量・高性能を誇るタクマー交換レンズ群

1973年頃のアサヒペンタックスカメラ総合カタログのレンズ部分です。
12s

この頃は既にSMCタクマーとなっていましたが、個人的には前玉の大きなレトロフォーカスタイプの35mm広角レンズ、オートタクマー35mmF2.3やスーパータクマー35mmF2を好んで使っていた時期がありました。
さて、このカタログの表の最下段の2本が特殊レンズとしてウルトラアクロマチックタクマー85mmと300mmが載っています。
当時、このレンズには水晶や人口螢石といった高級素材を使い、赤外線域から紫外線域までの色補正がなされた物でした。その為、通常のレンズに見られる赤外フィルムを使った撮影での補正位置を示すマークもありません。また、紫外線透過フィルターを用いれば、紫外線撮影も可能でした。当時、UVニッコールの存在を知らず、このような色補正をした贅沢なレンズをニコンでも出して欲しかったと思ったものでした。
UVニッコールで思い出しましたが、タクマーレンズにもクォーツタクマーといった水晶を使ったレンズもありましたね。

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ニコンEMをアップグレード モータードライブMD-14

ニコンMD-14のカタログ部分です。
Md14s
MD-14は本来ニコンFGユーザーをメインターゲットに開発したアクセサリーですが、ご存じのようにFG-20やEMにも供用できます。また、MD-Eも相互に供用できますが、こちらはFGで使用の場合、瞬間絞り込み測光採用の為、タイムラグの大きさが災い?し、秒1.5駒までとなってしまいます。
と言う事は、タイムラグの大きいFGで秒3.2駒ですから、若干レスポンスの良いEMやFG-20でMD-14を使えば、もう少し駒速度が上がっても良さそうですが、数値上は変わりありません。

ニコンEMの性能向上に好都合なMD-14ですが、以前も少し記しましたが、カメラ本体のレリーズを使う仕様の為、このMD-14のグリップにはレリーズスイッチが設けてありません、しかし、大型のグリップとなっており、個人的に使い慣れたMD-2やMD-4のレリーズがグリップ上部にある事から、使い始めにはついついグリップにレリーズスイッチを探してしまったものです。とはいえ、カメラ本体のレリーズを押すのに不都合の無いデザインになっていますので、こちらに慣れればあまり問題にはならないとは思います。

余談ですが、右上には、いくつかのニコンモータードライブカタログに使われている連続撮影時の1秒辺りの駒数に相当する連続した画像が載っています。

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ニッカIIIA型 広告

1951年春のカメラ雑誌に載っていたニッカ3A型の広告です。
3a19515s

左余白にある手書きのお知らせ!!が印象的で、ニッコールレンズやニコンの海外での評判を報道した新聞記事を背景にいれたデザインを踏まえた内容となっています。

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ニコンFフォトミックTnのメカニズム

以前にニコンF用TTL測光方式ファインダーフォトミックTとTnの違いについて簡単に紹介しました。
また、フォトミックTの技術資料にういても紹介しましたので、今回はフォトミックTnについて紹介したいと思います。

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23s
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89s
1011s(写真工業182号より)

部品点数の表、回路図、試験/検査方法など頁数が多いだけに載せている内容も濃い物となっているように思います。

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「ユニーク」な映像と効果 Aiフィッシュアイニッコール16mm新旧

下はAiフィッシュアイニッコール16mmF3.5とF2.8の販促カタログの一部分です。
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16mmf35ai2s
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16mmf28ai2s

一時期、流通在庫などが併売されていたこれら2種の対角魚眼レンズですが、後者の新型は画角も広がり、大きさ(太さ)、重さが小さく進化しました。

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1962年日本カメラショーカタログより

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1962年日本カメラショーのカタログより、日本光学製品紹介部分です。
この頃は、ニコンF系とS系がバランス良く生存?していて、私が、もし、この時期に行けるなら、機材を買えるだけ買ってしまいたいと思ってしまいます。(残念ながら、S系ニコンマウントの2.1cmF4は載っていません。)

仮にこのカタログの中の品を現在1点のみ購入出来るとしますと、皆さんは何を選びますか?

反則技を使うなら、私は5cmF1.1付きのS3Mでしょうか、しかし、カタログの価格部分には残念ながら載っていませんので、あくまで、このカタログに載っている物だけから選ぶとしたら、今流行りの3Dブームに便乗して(嘘)、ステレオ写真装置一式としておきましょうか。

昨日、ニコンより多数の新製品が発表されました。
「AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G」、「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」、「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」を発売
「COOLPIX S5100」を発売
デジタル一眼レフカメラ「ニコン D3100」および「AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR」を発売
「COOLPIX S1100pj」を発売
「コンパクトデジタルカメラブラケット FSB-7」を発売

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昭和16年の国産カメラ公定価格表とキヤノン最新型

先日紹介しました昭和15年の公定価格から一年後の価格表です。
16s(「精機光学キヤノンのすべて」より)
下はそのキヤノンカメラの価格部分のアップです。

16canon_2

これを見ますと、僅か一年でキヤノン最新型IIIは88円、18%も値上げした事が分かります。
米英に宣戦布告、太平洋戦争に突入といった物資の乏しい時期でもあり、資材の確保も大変な時期であった事が伺い知れます。
戦争ついでに、あまり知られてはおりませんが、キヤノン標準型は昭和13年に九八式小型写真機として制式採用されていました。
これは一説には最前線の斥候が使う偵察用兵器だったらしいです。また、キヤノン最新型も小型寫真機二型として、海軍に制式採用され、これも士官候補生に持たせ、遠洋航海時、海外の港湾施設などの撮影といった情報収集に使われたとのことです。

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完全自動絞りボデー内蔵 ズノー一眼レフカメラ広告

ズノーペンタフレックスの広告です、先日紹介しましたトプコンRは半自動絞りでしたが、それを意識したコピーになっています。
195811s(1958/11アサヒカメラより )
このカメラが充分な信頼性のある品質であったなら、高価ではありましたが、もっと注目を浴びたカメラとなっていたでしょう。
また、この広告の次頁が皮肉?な事にトプコンRで、そちらのコピーは「最良の精度!」と信頼性を謳ったものとなっていました。
技術資料などを知りたい方はこちらも覗いてみてください。

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ライカは記録する眼である ライカⅢa型/Ⅲ型広告

昭和10年頃のライカの広告です。
193512aa

この広告によると、ライカIII型の5cmF3.5エルマー付きで580円、5cmF2ズマール付きで790円、IIIa型ではエルマー付き660円、ズマール付き870円と80円高となっていました。
因みにこの翌年発売されたキヤノン標準型(ハンザキヤノン)がニッコール5cmF3.5付きで275円ですから、半額以下の価格でした。
昭和10年の物価ですが、映画が50銭、ラーメンが10銭との事ですから、単純に4,000倍しますと、映画が2000円、ラーメン400円で、現代の価格に近くなります、これに当てはめますとハンザキヤノンが1100000円、ズマール付きライカIIIa型が3480000円となります。
実際に当時、ライカやコンタックスの価格で借家が建てられたそうです(1000円あれば普通に家が建てられた)から、「ライカ1台、家一軒」といった言葉もあながち大袈裟ではないと言えそうです。
余談ついでに、昭和10年には電気露出計の付いたコンタフレックス(通称ダルマ)が登場しています、こちらは2000円以上(ゾナーF1.5付きは2500円)だったそうですから、この金額だと結構な豪邸が建てられたと思われます。

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ニコンF2のライバル ミノルタX-1初期カタログ 後編

ニコンF2のライバル ミノルタX-1初期カタログ 後編です。
2021s
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2425s
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2829s
3031s
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3435s
3637s
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ニコンF2のライバル ミノルタX-1初期カタログ 前編

キヤノンF-1初期カタログに続きミノルタX-1の初期カタログです。
こちらもページ数が多く、2回に分けてのスキャン予定です。
また、価格表はこちらを参考にして下さい。
S
23s
45s
67s
89s
1011s
1213s
1415s
1617s
1819s


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ニコンF3AF 透視図

ニコンF3AFの透視図です。
F3afs

これを見ますとAFニッコールのモーターからギヤ駆動系の配置やDX-1ファインダーの可変抵抗の多さなどが良く分かります。
余談ですが、F3AF用としては、あまり知られてはおりませんが、実は下のようなズームレンズも検討されていました。

F3af50135


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1952年オリンピックとカメラ

1952年のヘルシンキオリンピックには日本が参加したものとしては戦後初の大会でした。
その報道の為、新聞社などから4名のカメラマンが特派されたそうです。
その中の朝日新聞社の特派員小久保善吉氏の記事によると、持ち込ん機材はスピグラとニコンとのこと、撮影制限や原稿送信の苦労ほか逸話が興味を惹きます、詳しくは下の画像を参考にしてください。
1952s(アサヒカメラ1952/11)


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ニコンF2のライバル キヤノン F-1初期カタログ 後編

前日に続き、キヤノンF-1の初期カタログ後編です。

2223s
2425s
2627s
2829s
3031s
3233s
3435s
3637s
3839s
4041s
4243s
440s


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ニコンF2のライバル キヤノン F-1初期カタログ 前編

以前にニコンF2のライバル キヤノン F-1としてキヤノンF-1初期のカタログの表紙などを紹介しました。今回は新発売時のカタログ第3弾として、このキヤノンF-1を取り上げます。
このカタログは表紙、裏表紙など4頁分を除いても44頁にも及ぶ豪華なカタログでしたので、スキャンにも時間が掛り、今回は取りあえず、前編として半分を紹介します。


S
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45s
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1011s
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1415s
1617s
1819s
2021s

添付されていた別紙の価格表はこちらを参考にして下さい。

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画角100°ドラマチックな空間 Aiニッコール18mmF4

以前ニューニッコール18mmF4を紹介しました、今回はそれのAi化された物の紹介です。

Ai18mmf41s
Ai18mmf42s

下は1980年4月の写真工業に載っていた同レンズの評価などです。
Test_ai18mmf4s


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レンズの気泡

1954年10月のキヤノンレポートには「レンズの泡」というタイトルと共に、光学ガラス内に出来る気泡についての影響などを考察し説明していますので、紹介します。
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結果、レンズ内に見られる泡の影響(欠陥)はほとんど無い事が分かりますが、当時から、気泡のあるレンズは優秀なレンズといったような逸話が聞かれ、それは、この広告の前半にあるような特殊ガラスは気泡が残り易かった事から来ているのだろうと思っています。

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ニコンFカタログ 1960年頃

12s
34s
56s
78s
随分前ですが、ニコンFカタログ1で紹介しました中央の1960年頃のニコンFのカタログです。
1枚物を縦に4ツ割、4対1位のバランスで横に2つ割とやや変則的な折り方をしたカタログでした。

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このレンズは何? その2

以前に「このレンズは何?」と称して紹介した広告の続編です。
昭和29年6月の広告で、この頃日本のカメラ雑誌ではライカM3の発表をしていました。
S2s
さて、このレンズ構成はどのレンズでしょう?
対称型の構成から広角レンズではと想像が付きます、答えは35mmF2.5です。これが原型となり、ニコノスの標準レンズが誕生したのは有名なところです。


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レンズ検査の方法 キヤノンレポート9

前日、ニッコールレンズの一部検査風景が載った広告を紹介しました、今回はキヤノンの広告で、レンズ検査の方法を紹介した物です。

19546s(アサヒカメラ1954年6月より)

このキヤノンレポートは何年か続けたシリーズ広告で、別途何号かまとめ合本として安価に販売していました。

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ニコンS 検査風景の広告その2

珍しい、ニコンS検査風景の広告その2です。

19516s(アサヒカメラ1951年10月号より)

ニコンS型の広告ではありますが、検査風景はニッコールレンズがメインとなっています。

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日本カメラのデザイン

写真工業昭和33年1月号にはカメラのデザインに関する特集が組まれていました。
その中で、デザイナーの亀倉雄策氏、日本光学の倉辻実俊氏、マミヤ研究所(当時)の間宮精一氏、キヤノンの鈴川 溥氏、写真工業主幹の北野邦雄氏の5人が対談している特集記事が載っていました。
個人的にはとても興味深い内容が含まれていました、皆さんの中にも興味を持たれる方もおられるのではないでしょうか。

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ハンザキヤノン他2種そろい踏み

昭和14年初め頃のキヤノンの見開き広告です。
142s(アサヒカメラ昭和14年2月号より)
これの左側には、ハンザキヤノンの他、最新型と普及型の2種類が揃って載っています、また、右側にはキヤノンフィルターやファインダー、現像タンクといった用品の宣伝が載っています。

標準型(ハンザキヤノン後期型)に付いているニッコールレンズは5cmF3.5で以前紹介しました発売広告の物と同じ仕様ですが、こちらはレンズ先端が黒色ではなく白色となっています。番号はNr.50576と見てとれます、また、上の最新型のレンズですが、こちらはやや不鮮明ですが3015という数字が読み取れます、ほかにNikkorの文字に続いて1:2?のような数字が見えますし、レンズ口径から、こちらは5cmF2だろうと想像できます。
普及型に付いているレンズの文字は生憎読み取る事はできませんが、F4.5付きでのみ販売と言う事で画像の物が該当するのでしょう。
また、標準型の価格は発売当初275円でしたが、3年ほどの間に350円に改定されたことになります。

訂正、補足
標準型をタイトルではハンザキヤノンとしましたが、画像を確認しましたところ、ハンザ銘の取れた新型でした。
これはレンズ先端が白色になった当初ハンザ銘付きで販売された後、ハンザ銘が取れ、いわゆるキヤノンオリジナルと呼ばれた新型キヤノン標準型となるようです。
また、広義では、近江屋写真用品が発売元となっているキヤノンカメラをハンザキヤノンと呼ぶ場合もあるようで、混乱を避ける意味で、今後はキヤノン標準型などの表記にしたいと思います。


さて、この頃のアサヒカメラでは各種企業の広告に使う写真の懸賞募集をしており、下はその参加企業である森永製菓とキリンビールの広告です。
142ss
Ss
昭和初期の風情ある広告で、今見ますと、返って新鮮に映ります。

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ニコン10cm屈折赤道儀 カタログ

随分前ですが、ニコン10cm屈折赤道儀のカタログの一部を紹介しました。
今回はそれの内容の紹介で、ニコンF2に続き新発売時のカタログシリーズ第二弾(笑)です。
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30年ほど前、新発売時で420000円と高価でしたので、中高生には手が出なかっただろうと思いますが、社会人の方でも、すぐには購入できる価格では無かったのではないでしょうか。

イベント案内:胎内星まつり2010

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軽合金黒色仕上鏡胴のf:1.4

1953年初夏頃の日本光学の広告です。
19535s
これには、個人的に探し続けているオールブラックの軽合金鏡胴の5cmF1.4標準レンズの宣伝が載っています。
当時はクローム鏡胴とこのアルミの黒鏡胴を選べたのですが、製造数は圧倒的にクローム鏡胴の方が多かったのは皆さんご存じのとおりです。また、軽合金鏡胴ではアルミ色の物もありますが、この広告より後の登場で、S2登場とほぼ同じ頃でした。

また、最下段には以前少し紹介しましたオシロスコープユニット新発売の宣伝が載っています。
しかし、詳細は分からず、価格も載っていないのが残念です。

画像にはT-75型が写っています、こちらの最後端はシャッター幕面近くまで出ているように見えます。
以前紹介しましたT-120型では断面図を見る限り、標準レンズ?かマイクロニッコールのようなレンズをそのまま使っているように見えますので、T-75型に関しては専用のレンズを使っているのかもしれません。

余談ですが、もしかして、何処か大学などの研究機関に廃棄されずに眠っている同ユニットが残っているかも知れませんね、また、とうの昔に廃棄処分された、これらニコン用アクセサリーやニコンカメラも結構あったで事でしょう。
今なら、目ざとい学生が廃棄場から拾ってきて、オークションなどで日の目を見る事ができたかも知れないのですが・・・

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