ニコンF3の測光システム
下はニコンF3の測光の光路などの簡単な説明部分です。
(カメラレビューNo.14より)
通常時のピンホールの主ミラーとSPDへ導くサブミラーの仕組みは皆さんご存じだと思いますが、このサブミラーのパターンや主ミラーのランダムに開けられた(素通し)ピンホールの画像はあまり見かけなかったものではないでしょうか。
主ミラーのピンホールもミラー平面上では楕円形ですが、ミラーが45度傾いたファインダーでフレーミング可能な状態
での光路上から見ますと、このように円形となっている事が分かります。
また、主ミラーの中央は測距用プリズムが入ったフォーカシングスクリーンを考慮し全反射となっています、そして、サブミラーの異なる集光用反射パターンが、スクリーン中央円内で80%の測光をするスポット性の高い中央部重点測光を可能にしている1つの要因である事も分かるかと思います。
ただし、これまでのニコンFやF2ではミラーは銀の蒸着をした表面鏡でしたが、こちらはアルミの蒸着で、僅かですが、反射率は落ちています。とはいえ、主ミラーの一部(全体の8%)を透過していますので、こちらの方が、反射率云々より影響が大きい筈ですが、個人的には初めて使った時から、ファインダーの暗さとかミラーのピンホールパターンが気になった事はありませんでしたし、アルミのミラーだからどうとかと言った事も気にした事はありませんでした。
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