ハンザキヤノン 発売広告
アサヒカメラ昭和10年12月号に掲載されていた近江屋写真用品が出したキヤノン標準型、所謂、ハンザキヤノン発売の広告です。
これには「乞う、材料店頭に実物を御一見あれ!」とありますので、この頃発売されたように見受けられます。
しかし、一説にはこれよりもう少し後、昭和11年2月頃の発売とも言われておりますので、この広告の頃(昭和10年10月頃出稿)には発売出来るまでの数が揃えられなかったのかもしれません。
ニコン関連追記:フィルムカメラおよび交換レンズ一部機種の修理対応期間を延長
| 固定リンク
「Nikon RF Camera」カテゴリの記事
- 最鮮鋭原板をつくる高能精密小型カメラ(2014.09.10)
- ニコンカメラM型広告(2014.09.02)
- 地方から御来店の御客様には交通費全額負擔いたします。(2014.08.24)
- 特許距離計・望遠廣角鏡玉迅速交換・獨創的齣数計算盤(2014.08.21)
- バヨネットによる各種高性能ニッコール鏡玉の迅速交換(2014.08.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
●いつも楽しく拝見しております。最近は戦前の貴重な資料をご紹介いただき興味津々です。
●過日ご紹介いただいた「昭和15年の国産カメラ公定価格表」は、価格水準の今昔もさることながら、「皇紀は2600年」「バスに乗り遅れるな」という戦争前夜の流行語に見られますように政府の規制が厳しくなってきたことも感じました。今回の広告作成時期を拝察しますと、昭和モダン全盛期を彷彿させます。下の写真はカメラと本物のミンクでしょうか?!いずれも超高級品です。
●ボディの形状は7Sなどと大変似ているのですね、ということは昭和10年ハンザキヤノン自体が相当練られた設計であったのですね。文中で「篤志家」というあたり、単なる国産ライカや国産コンタックスを作るコピーメーカーではなく、ベンチャーキャピタリストのような夢と理想を造るのだというパワーを感じました。当時の価格275円は、消費者物価指数戦前基準東京都区部指数(総務省発表)で比較して1785.2倍の490,930円。そうぽんぽん売れる価格では無いようですから、生産台数が少なくとも問題無かったと思われます。
投稿: ふみとパパ | 2010年7月23日 (金) 19時07分