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有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第十五弾です。
立木氏の機材は消音ハードケースでしょうか?それに納められたモーター付きニコンF2フォトミックAとAi105mmF2.5です。 バッテリーが専用品で、ケース上部にレリーズスイッチもしくはターミナルらしき物が見えます。 左下に見えるフードのような物は、恐らくはケースを閉じた後にレンズ面に被せ、音が漏れないようにする為のカバーではないでしょうか。
2010年7月 4日 (日) NikonF2 | 固定リンク Tweet
立木氏というとキヤノンが思い浮かぶのですが、ニコンも使われてたのですね。
投稿: 空歩人 | 2010年7月 4日 (日) 09時21分
立木 義浩氏所有の機材の多さは、本人も驚く程のものがあったようです。 カメラリース屋はもちろん中古カメラ店でもビックリしそうなカメラ、レンズ類の種類の多さがあり、当時私も驚いたものです。
1977年7月発行のカメラ毎日別冊の「'77年 カメラ買い物情報」に立木 義浩氏の機材紹介の写真と簡単なリストが載っていますが、写真を見ても一体何台のカメラ、何本のレンズがあるのかちょっと数えられないほどです。 8×10、5×7、4×5インチの各大判カメラ類、6×7、6×6cm判の各中判カメラ類、35mm判はRF、一眼レフ、コンパクト(ローライ35等)など多数です。そしてそれらの交換レンズ群とアクセサリー群。国内外の有名なカメラ、レンズ、アクセサリーのメーカーのものは、ほとんど揃っているのではないかという感じです。
35mm一眼レフのキヤノンとニコンでは、Canon F-1が2台、EFが1台で、FD等のレンズは、17mmから300mmまでが12本、Nikon F2が2台、Fが1台、Nikomat FTn、ELが各1台、NIKONOSⅡが1台、ニッコールレンズは、8mmから500mmまでが22本となっています。
1970年代のCanon F-1+FDレンズの広告で、立木 義浩氏とキヤノンのイメージが強いのかもしれませんが、氏はあらゆる機材を使っていたと思います。 時期的な偏りはあるかもしれませんが、キヤノンやニコンも機材のひとつという存在だったのではないかと思います。
投稿: MARK12 | 2010年7月 4日 (日) 16時09分
MARK12さん、コメント有難うございます。 考えてみればひとつのメーカーに拘るプロって変でした。依頼に答えるのには様々な状況が想定されますから機動性や描写性に適した機材を使用するのでしょうね。
投稿: 空歩人 | 2010年7月 4日 (日) 17時27分
●いつも楽しく拝見させていただいております。 ●F2広告シリーズは特に注目しています。作例を見ますと映画の「天使にラブ・ソング 」に出て来そうな教会の日曜礼拝説教、中央の帽子のかりかりな描写と周囲の柔らかいぼけ味に沈んだ聴衆の皮膚が印象的ですね。誰一人表情を写さず、鑑賞者に雰囲気を想像させる力、無駄な贅肉を削ぎ落としたフレーミングにより105ミリレンズの魅力を伝えるあたりも素晴らしい商品広告です。とにかく唸るばかりです。カメラの下に見えるコダクローム25(KM)も懐かしいです。
●アメリカ人(という表現も変ですがご容赦を)は皮膚の色や民族の違いはあれど、宗教観は皆さん敬虔といいますか、高いものを持っており、日本においても安息日や教えをストイックに守っている方ばかりで、どうして母国の治安が悪いのか、私は今もって理解出来ないのです。
物見遊山で仏教徒の日本人がおいそれと立ち寄れる場所ではない「空気」、三十年以上を経た今でも守られているのでしょう。撮影感度が抜群に高くなったD3sに日本刀のような切れ味を示すAiAF85mm/1.4Dでの組み合わせで撮影したら、どのような絵作りになるのか想像が膨らみます。
投稿: ふみとパパ | 2010年7月 6日 (火) 11時33分
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久野 幹雄: ニコン―レンジファインダーニコンのすべて (★★★★★)
青山 祐介: 究極のニコンカメラ (★★★★★)
佐藤 治夫 /大下 孝一 : ニッコール千夜一夜物語―レンズ設計者の哲学と美学ニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
豊田 堅二著: ニコンファミリーの従姉妹たちニッコールクラブ会報に連載されていた記事に加筆して1冊にまとめたものです。 ニコンサイトでも閲覧可能 (★★★★★)
落合 泰之著: ニコンカメラレンジファインダーニコンを紹介。コレクターの方必携です。 (★★★★★)
コメント
立木氏というとキヤノンが思い浮かぶのですが、ニコンも使われてたのですね。
投稿: 空歩人 | 2010年7月 4日 (日) 09時21分
立木 義浩氏所有の機材の多さは、本人も驚く程のものがあったようです。
カメラリース屋はもちろん中古カメラ店でもビックリしそうなカメラ、レンズ類の種類の多さがあり、当時私も驚いたものです。
1977年7月発行のカメラ毎日別冊の「'77年 カメラ買い物情報」に立木 義浩氏の機材紹介の写真と簡単なリストが載っていますが、写真を見ても一体何台のカメラ、何本のレンズがあるのかちょっと数えられないほどです。
8×10、5×7、4×5インチの各大判カメラ類、6×7、6×6cm判の各中判カメラ類、35mm判はRF、一眼レフ、コンパクト(ローライ35等)など多数です。そしてそれらの交換レンズ群とアクセサリー群。国内外の有名なカメラ、レンズ、アクセサリーのメーカーのものは、ほとんど揃っているのではないかという感じです。
35mm一眼レフのキヤノンとニコンでは、Canon F-1が2台、EFが1台で、FD等のレンズは、17mmから300mmまでが12本、Nikon F2が2台、Fが1台、Nikomat FTn、ELが各1台、NIKONOSⅡが1台、ニッコールレンズは、8mmから500mmまでが22本となっています。
1970年代のCanon F-1+FDレンズの広告で、立木 義浩氏とキヤノンのイメージが強いのかもしれませんが、氏はあらゆる機材を使っていたと思います。
時期的な偏りはあるかもしれませんが、キヤノンやニコンも機材のひとつという存在だったのではないかと思います。
投稿: MARK12 | 2010年7月 4日 (日) 16時09分
MARK12さん、コメント有難うございます。
考えてみればひとつのメーカーに拘るプロって変でした。依頼に答えるのには様々な状況が想定されますから機動性や描写性に適した機材を使用するのでしょうね。
投稿: 空歩人 | 2010年7月 4日 (日) 17時27分
●いつも楽しく拝見させていただいております。
●F2広告シリーズは特に注目しています。作例を見ますと映画の「天使にラブ・ソング 」に出て来そうな教会の日曜礼拝説教、中央の帽子のかりかりな描写と周囲の柔らかいぼけ味に沈んだ聴衆の皮膚が印象的ですね。誰一人表情を写さず、鑑賞者に雰囲気を想像させる力、無駄な贅肉を削ぎ落としたフレーミングにより105ミリレンズの魅力を伝えるあたりも素晴らしい商品広告です。とにかく唸るばかりです。カメラの下に見えるコダクローム25(KM)も懐かしいです。
●アメリカ人(という表現も変ですがご容赦を)は皮膚の色や民族の違いはあれど、宗教観は皆さん敬虔といいますか、高いものを持っており、日本においても安息日や教えをストイックに守っている方ばかりで、どうして母国の治安が悪いのか、私は今もって理解出来ないのです。
物見遊山で仏教徒の日本人がおいそれと立ち寄れる場所ではない「空気」、三十年以上を経た今でも守られているのでしょう。撮影感度が抜群に高くなったD3sに日本刀のような切れ味を示すAiAF85mm/1.4Dでの組み合わせで撮影したら、どのような絵作りになるのか想像が膨らみます。
投稿: ふみとパパ | 2010年7月 6日 (火) 11時33分