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アポ・マクロニッコールED120mmF5.6,ED210mmF5.6

下は1988年の大判用ニッコールレンズカタログにあるAMシリーズの部分です。
S
このレンズ、「AMシリーズ」とありますが、このAMは実はアポ・マクロの略のようです。
その根拠は、発表時の記事を見ると理解できるかと思います。

カメラレビューではアポ・マクロニッコールとマクロと記しています。
Photo(カメラレビューNo.26より)
ただし、写真工業の記事ではアポ・マイクロと記してあります。
2(写真工業1982年11月号より)

AMとなっているだけで、どちらが正しいのか確認しておりませんが、個人的には撮影倍率(*1)などからマイクロがシックリくるように思います。

*1:ニッコール千夜一夜物語「1.マクロとマイクロ」参照
しかし、 EL68さんから紹介していただきましたように、この文中には「アポマクロニッコールへと・・・」とマクロと呼称していますので、当初のタイトルではマイクロを使っておりましたが、マクロへ訂正させていただきました。

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Nikkor Lens」カテゴリの記事

コメント

設計基準倍率が1である、マクロニッコール12cm F6.3に「マクロ」と名付けた前例がありますから、
同じく設計基準倍率が1であるNikkor-AMも「マクロ」のはずです。

投稿: EL68 | 2010年7月16日 (金) 10時58分

EL68さん、コメント有難うございます。
確か120mmf6.3はマルチフォト用のレンズだったと記憶しています。これもおっしゃるように、確かに基準倍率を等倍で設計されていました。この等倍での設計が日本光学(当時)ではどのような扱いだったか記憶が定かではありませんが、等倍以上の拡大を主にする物を「マクロ」と、それ以下では「マイクロ」では「なかったかとうろ覚えですが思っておりました。
そこで、このレンズの性格上ほぼ等倍前後での使用なので、通常のマイクロニッコールと同様ではないかと判断し、上のようにマイクロがシックリくると書いた次第です。
これがマルチフォト用のように、等倍から2倍、3倍といった倍率にまで使われる事を想定していたら、私もマクロではないかと思います。
とはいえ、現在、ニコンではこのレンズを単にAMと表示して正式な名称としている以上、実はこのAMがアポマクロだとかアポマイクロだろうとか論議しても、しょせんは愛称程度の範疇としてのものでしか無いのかもしれませんね。

投稿: MARU0 | 2010年7月16日 (金) 19時32分

「ニッコール千夜一夜物語」のマイクロニッコールの回
http://www.nikon-image.com/enjoy/interview/historynikkor/2005/0507/
で、『大判カメラ用の「アポマクロニッコール」』とわずかに触れられていることも、「マクロ」であるはずとの論拠のひとつです。

投稿: EL68 | 2010年7月16日 (金) 19時53分

レンズ設計者の方の言ですから、マクロの略で間違いなさそうですね、タイトル、内容を訂正させていただきます。情報有難う御座いました。

投稿: MARU0 | 2010年7月16日 (金) 20時23分

●こんばんわ、週末の夜にゴージャスなレンズを拝見できMARUOさんにはいつも感謝の念一杯です。貴重な資料ご紹介いただき感謝です。
●用途からしますと、スイスの超高級時計のムーブメント、宝石の指輪、純金にダイヤを散りばめたネックレスのアップ、など、ラグジュアリーグッズを、4×5のピントグラス一杯になるような撮影でしょうか・・・羨ましい限りです。現物より大きいので「マクロ」になるのでしょう。精度では民生品など及ばないクオリティと、写真の味よりとにかく精度を追い求めたレンズですから、産業機器の撮影もあったのかなと思います。当時ですとビデオディスクの記録部でしょうか。
●第一線のハイテク製品も記録できるパワーを秘めたレンズ、そのような作例もあったのではと思います。

投稿: ふみとパパ | 2010年7月16日 (金) 22時47分

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