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ニコンS2似のメルコンII型 

以前に「S2そっくりさん」として少し紹介しました、カメラ雑誌に掲載されていたニコンS2を多分に意識したと思われるカメラ「メルコンII型」新発売の広告です。
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この広告は製造元の目黒光学ではなく、発売元のひのまるやが出したものでした。
メルコンII型は昭和32年の秋に発売され、それまでのライカIIIf型似からのモデルチェンジとなります。
特徴は、裏蓋が蝶番による開閉式で、パトローネの他に専用マガジンも用意され、等倍ファインダーで明るい視野枠を持ち、有効基線長がニコンより長い70mm、倍数系列1~1/500秒シャッターは同軸上に高速と低速のシャッターダイヤルをまとめニコンと同様になっている事でしょうか。

このカメラ価格は広告にありますように安かったのですが、現在ではレアなカメラでめったに見かけませんし、見かけても不具合品が多く、それでも高価に取引されています。

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フォトミックTファインダー カタログ英語版

日本光学が海外の現地法人向けに出したニコンF用フォトミックTのカタログです。
1枚物を2つ折りにした物で、下の画像のようになっています。
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ファインダーのみのカタログは珍しいですね。それだけTTLファインダー販売に力を入れていたのかもしれません。
または、ニコンFのカタログに追加で挟み込む為の物だったのかもしれないですね。

関連記事:ニコンFフォトミックTカタログ
       ニコンFフォトミックT技術資料
       ニコンF フォトミックTとフォトミックTnファインダー

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バート・グリンのF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第十三弾です。(十二番目は繰上和美のF2。)
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グリン氏の機材はブラックのF2フォトミックAにAi20mmF3.5を付けた物です。

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AFニッコール18mmF2.8D レンズテスト

ニコンFマウントの超広角レンズ「AFニッコール18mmF2.8D」の簡単なレンズテストレポートが写真工業1994年11月号に載っていました。
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18mmレンズとしてはNew18mmF4、Ai18mmF4、Ai18mmF3.5S、に次いで4番目となります。
今までの18mmレンズの中では最も明るいF2.8で、最初登場した物から1段明るくなっているのですが、サイズ的にはあまり大きくならずに収まっています。描写性など詳しくは画像を参考にしてください。

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画像で見るニコンF2初期型の特徴

随分前に初期型ニコンF2の特徴などを紹介しましたが、その特徴を一部ですが、画像で紹介したいと思います。
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最上段はアイレットの違いで、右が初期型、これは穴にステンレスのブッシュが入っておらず、形状も僅かですが小さいです。初期ロットのみで、710万代の前半には切り替わったようです。

2段目はダイキャストの違いで、フィルムレールの端部に違いが見られます、また、パトローネ室なども僅かに違いが見られます。(右が初期~前期型です)変更時期は720万台半ばくらいからのようです。

3段目は電池室の接点の違いで、右が初期型です。こちらには電池側面接触用の接点金具がありません。
底板の留めネジも初期型は-ネジが使われています。こちらも変更時期は720万台半ばくらいからのようです。

4段目はエプロン留めネジの違い、ファインダーの裾ゴムタイプとモルトタイプの違いを外観で比較したものです。
いずれも右が初期型で、-ネジやファインダーも裾ゴムでは無くモルトが使われています。
このように、外観上分かる部分のネジ類は初期ではほぼ-ネジが使われています。
また、画像では分からないのですが、初期型はミラーアップレバーをそのまま倒すとミラーアップしますが、前期型以降はレバーを少し押し込みながら回さないとミラーアップしません。変更時期は昭和47年半ばくらいからです。

5段目は裏蓋のメモホルダーの違いと疑革の違いの比較です。右が初期型で、疑革はニコンFと同じタイプの物となっており、メモホルダーの板はブラックの無地ですが、前期~中期位(720万代前半以降)から疑革はシボが少し粗いタイプへと変わり、メモホルダーの板も縦にスジが入った物へと替わりました。
裏蓋の圧板に変更が見られるのはもう少し後になります。

6段目は裏蓋のヒンジ受け金具の留めネジの違いで、右の初期型は-ネジが使われ、スプールも6本の差し込み溝が入っています。一方前期型では+ネジとなり、こちらへの変更は結構早く、714万代辺りから切り替わっていきました。また、画像では3本タイプではありませんが、スプール溝は6本から3本へと替わりました、こちらは720万代後半、730万代に近いあたりからと思われます。

7段目右画像は電池蓋の違いで、初期ロットは右のように+の刻印が細く、バヨネットの切り欠き溝が太めとなっています。左画像はマウントネジの違いです、+ネジへの切り替わり時期ですが、おおよそ昭和48年初めくらいからで、番号で言うと720万代半ばくらいのようです。。

繁雑になってしまいますので、外観で比較し易い部分のみ紹介しましたが、この他にも内部のネジやミラーボックス内をはじめ一部の部品も違いが見られます。

ニコンF2の初期型はニコンFやSPと比べ探しやすく、710万代の物でもそれほど苦労せずに見つけられると思います、興味のある方は探してみてはいかがでしょう?

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ピート・ターナーのF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第十一弾です。

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ターナー氏の機材はモーター付きF2フォトミックAにAi20mmF4の組み合わせです。

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藤井光蔵氏の懐旧談 

序文によると、「左の一文は第一次世界大戦当時藤井光蔵氏が欧州に於いて、当時我が国の最も困窮せし光学ガラスの獲得に苦心せられ、また飛行船襲撃中英国戦時に於ける光学兵器供給の情況を視察せられたる当時の懐旧談にして、大東亜戦争の今日大いに参考となるものなれば乞うて本誌に載せる事に致しました。」とあります。
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4s(光友昭和17年10月号より)
この後の資料を持ち合わせておりませんので、尻切れトンボになってしまいますが、この部分だけでも当時の状況を伺い知れてなかなか面白い資料ではないかと思います。

続編へ続く

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グッドタイミング ニコンNewFM2広告 続編

少し前に1/4000秒を活かした画像の広告として「グッドタイミング ニコンNewFM2広告」を紹介ました。
その時の画像はモノクロで少々分かり辛い物でしたが、今回はそのカラー画像を紹介します。
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これは1/4000秒とシンクロ1/250秒を特集した「瞬き」という冊子に載っていたものです。
他には、スイカに命中し、コナゴナになるシーンや玉子に命中し黄身や白身が糸状に引きながらクモの巣のようなっているシーンが載っていました。

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藤原新也のF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第十弾です。
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藤原氏の機材は、足元の雑草の生えた地面にさりげなく置かれた50mmF1.4付きクロームのF2フォトミックA
です。


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画像で見るニコンレンズケース 1983年編

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先日のカメラケースに続いて、同カタログのレンズケースの画像と対応レンズの一覧表です。
ソフトケースですが、1970年代前半頃までは本革製No.51、52、53が、1970年代半ば頃には合成皮革製No.54 、55、56となり、上の表のNo.61(小)、62(中)、63(大)とそれぞれサイズ的にはほぼ合致して出ていましたが、素材が合成皮革で(従来の革製に比べ)耐久性に乏しく、再び後者の本革製へとなりました。
今では10年以上経った合成皮革の筒型ハードケースも表皮が劣化して剥がれている物が多くなっているのではないでしょうか。40年以上前の本革製のレンズケースが今でも実用可能な物が多いのとは対照的ですね。
因みに本革製の筒型ハードケースは1960年代終わりから70年代初め頃までは型番が無く、それぞれのレンズ専用もしくは供用という形で販売されていたり付属していました。

因みに1970年頃以前は全て本革製で、供用筒型では標準50mmF1.4用(24mmF2.8、35mmF2)、50mmF2用(28mmF3.5、35mmF2.8など)、105mmF2.5用(85mmF1.8、43~86mmF3.5)、135mmF3.5用(55mmマイクロMリング付き)などで、まあ、レンズが無理なく収まれば、それほど拘らず適当に入れておけば良いといった感じでしょうか。
専用筒型はフィッシュアイ7.5mmF5.6用、OPフィッシュアイ10mmF5.6用、20mmF3.5用、PC35mmF2.8用、55mmF1.2用、200mmF4用、300mmF4.5用、500mmF5用、1000mmF11用などが出ていました。

因みに、日本光学のカメラ用ケース類で合成皮革の初めは、たぶん、バヨネットマウントを持ったFB-8ではなかったかと思います。当時は軽くて丈夫、革に引けを取らないと評判で、いろいろな物が革からクラリーノへと切り替わりましたが、耐久性は本革(牛革)には及ばなかったと言えそうです。

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写真で見るカメラの目

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画像は写真工業1981年8月号の掲載されていたカメラに使われている、オートフォーカスセンサーとAEなどに使われている受光素子です。
この頃AFセンサーはジャスピンコニカに代表されるAFコンパクトカメラや8mmカメラなどの物で、まだ、AF一眼レフの物は登場していません。

また、説明にありますように、左から受光素子は歴史的に使われだした順になっていますが、この頃セレン光電池が再び見直されているとあります。
この頃、セレンを使いだしたカメラはコニカEF3で、初期のようなセレンで発生した電流を利用してメーターを振らせるような使い方ではなく、シリコンフォトダイオードのようにICを利用したもので、セレンの低コストと大きな面積にも対応できる利点を活かしたものとなっているとの事です。

他にニコンFMでも使われているGPD(GaAsPフォトダイオード)ですが、結局ニコンSLRではその後続かなかったのは以前にも記しました。その理由に砒素が使われてるからではないかと想像していましたが、実は材料が高価で大面積のチップが使えず、出力電流もかなり小さくなってしまい、測光回路と実装にはSPDより神経を使わざる負えないというのが、理由のようです。

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十文字美信のF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第九弾です。
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十文字氏の機材は花に囲まれたモーター付きF2フォトミックにオート35mmF2.8です。

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画像で見るニコンカメラケース 1983年編

以前に「画像で見るニコンカメラケース」として、1977年の頃の製品を紹介しました。

今回は1983年のアクセサリー総合カタログに載っていたカメラケースの画像などです。
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これらケースの内本革製品はF3用とF2用くらいで、他は合成皮革となり、現在では劣化した物が多いのではないでしょうか。
上の画像にある、モータードライブ付きで収まるケースが需要も割合少なく、今ではやや珍しい部類の1つで、一部所持もしていますが、結局使わないで死蔵状態のままです。
ニコンカメラに限らず、1970年代初め頃までは、カメラは高級品で、ケースに入れて大切に使われていた方が多かったのですが、この頃くらいから既に少なくなっていたように思います、現在では、カメラをケースに入れて使っている方をあまり見かけませんね。尤も、デジカメで背面の液晶画面によるLV確認なら、下ケースがあると返って不便な面もありそうですね。


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PCニッコールレンズ2本の仕様など

写真工業1981年6月号のレンズテストにPCニッコール35mmF2.8と28mmF3.5の2種が取り上げられました。
下はその仕様など冒頭部分です。
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これらレンズはそれまでの35mmF2.8や28mmF4のPCニッコールからモデルチェンジし、それぞれ1980年11月、1981年2月に発売されました。

参考資料:PCニッコール2本 レンズテスト

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坂田栄一郎のF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第七弾です。
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坂田氏の機材はモーター付きクロームF2アイレベルにニューニッコール50mmF2とAi105mmF2.5です。


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ニコマートFTのライバル アサヒペンタックスSP

下はアサヒペンタックスSPが新発売された時のカメラ雑誌に掲載されていた広告です。
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1960年のフォトキナでTTL式一眼レフとして発表され、その4年後の1964年に発売されました。
新発売時の価格はF1.4付きで51000円、販売終了までの約10年間(1964~74年)でおよそ180万台が売れたそうです。
一方、ニコンでの同クラスカメラはアサヒペンタックスSP登場の翌年1965年に登場したニコマートFTですが、こちらはF1.4付きで54500円でした。
ニコマートFTの販売期間は比較的短く2年間ほど、その後改良されたニコマートFTnへとバトンタッチしましたので、出荷台数もそれほど多くはありませんでした。詳しくは「ニコマート販売台数」や「ニコマート出荷内訳」を見てください。
一応、ペンタックスSPの期間に相当する10年間(1965~75年)でニコマートFT及びFTnを合計しますと、117万5000台足らずで、ペンタックスSPの圧勝でした。実際、当時はCMやアサペンのSPやSVを使っておられる方を多く見かけましたし、現在でも中古品やジャンク品で市場に多く見かけます。
この販売数の違いの一つには、カメラ価格やコマーシャルの効果、他に交換レンズの価格の違いが影響していたのではないかと思っています。

余談ですが、この頃のアサヒペンタックスのカメラケースに付いている目のようなバッジは、銀製で結構コストが掛っていると聞いています。

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日本光学工業 二十五年間主要製品變遷年譜

下は日本光学二十五年史の沿革篇付録(第七)二十五年間主要製品變遷年譜の部分です。
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二十五年史は戦時中の発行でしたので、当時の日本光学製品のほとんどが光学兵器となり、軍機密に関する為でしょうか、非常に大雑把にしか記されていませんね。


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土田ヒロミのF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第六弾です。
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土田氏の機材はフォトミックAにAi改オートH50mmF2とAiズーム35~70mmF3.5です。
このF2の背景は何でしょうね?ガラス壺?不思議な感じに仕上がっています。

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カコHS2010  S-36対応ストロボ 

今年は西暦2010年ですので、タイトルのストロボも名前だけ見ますと、新型のようなイメージを思い浮かべがちです。
しかし、これは50年余前のモータードライブに対応させた大型のストロボです。
詳しくは下の画像を見てください。
Kakohs2010s(写真工業1959年12月号より)
価格は177500円と50年前としては相当な高額で、サイズや重量も相当な物ですが、ガイドナンバーは現在では普通に見られる28ですから、この程度の仕様、発光間隔なら、現在では高圧の電池を使える高級ストロボなら、秒3コマでもフィルム1本程度は(3本は?)充分にカバー出来そうですね。
しかし、ヘッド部と電源部はとても大きいですね、モーター付きニコンSPがとてもコンパクトに見えてしまいます。

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ニコン セラミック クロック

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「McKeown's Cameras PRICE GUIDE TO ANTIQUE & CLASSIC」で紹介されている、焼き物のニコンカメラ型時計です。しかし、無理やり頭にNikonと入れて有るだけで、銘が違えばどのメーカーのカメラにも通用するデザインとなっていますので、恐らくはニコン関連の会社が出した販促品では無いと思います。
上の物は個人的には欲しいとも思いませんが、随分前にジャンクのニッコールレンズの中身を外し、それに収まる円形の時計を詰めて、ジャンクのニコンF2かFに付けて飾ろうと画策しました、しかし、10年以上手つかずの放置状態です。レンズ部分に収まる上品なデザインの時計がなかなか見つからない事が大きな原因なのですが、今では半ば諦め気味で、Fマウントクロックを飾り、お茶を濁しています。

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瀬尾央のF2。

有名写真家のF2広告第五弾です。
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瀬尾氏の機材は、グライダーの翼の上に載ったモーター付きF2フォトミックAにAi28mmF2.8の組み合わせです。

この28mmF2.8は最短撮影距離がまだ30cmと一般的なものでしたが、Ai-Sタイプになってからは光学系も刷新され、20cmまで寄れるようになりました。

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1971年3月現在のニコンS用アクセサリー価格表

1971年と言えば、8月にはニコンF2が発表された年ですが、この頃にも、まだ、ニコンS系アクセサリーの在庫はいくつか残っていました。
下はその頃の価格表です。
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レンズは標準レンズの5cmF1.4とS系ニッコールでは最も安い10.5cmF4の2種類のみが載っていました。
以前に紹介しましたS用カメラアクセサリー価格表と品ぞろえを比較してみてください。
レンズは広角から望遠まで8種類が揃っており、小物類も2年程で随分と少なくなってしまいました。

それとは逆に、69年頃の物に価格が出ていなかった物にニコンSP用の視度補正レンズが載っています。
これは割合少なく、出てきても結構高いですね。当時300円の物ですが、場合によってはその100倍くらいしています。

この価格表に載っている物の中で現在手に入る物といったら、ELニッコール用として、40.5mmのスプリングキャップくらいでしょうか。

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尖鋭な寫眞はニッコールレンズで

カメラ雑誌に掲載されたニコンS時代のニッコールレンズの広告です。
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この頃は、既にニッコールレンズはシャープな事から好評を博していましたので、「尖鋭な寫眞」という文言にも自信の表れがでているように感じます。
しかし、現在なら「鮮鋭な写真」となるのでしょうね。

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松本徳彦のF2。

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有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第四弾です。
松本氏の機材は、イルミネーター付きF2フォトミックAに光学銘の180mmF2.8とサンニッパにTC-14テレコンです。
あらためて見ますと、屋内ですので、これでも大丈夫なのでしょうが、組み込みフードは短いですね。

暗い劇場内での撮影の為でしょうか、必須?のペンライトが添えられているのが印象的です。

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右手の指先で最も迅速容易に行うことができます ニコンS2広告

以前に>ニコンS2の英語版カタログを紹介しましたが、その中に右手だけで巻き上げ、フォーカシング、レリーズ操作が出来るといった内容がある事を紹介しました。

下は国内向け広告で同様の内容のものです。
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ただし、画像は別物で、英語版カタログ(現地法人発行)には、女性と思われる手でカメラを持っていますが、こちらは男性ではないかと思われます。
ニコンS2以降、レバー巻き上げ採用によって、このスタイルが続くのですが、なぜ国内カタログでこの特徴を謳わなかったのでしょう。結果的に広告では載せていますので、もしかしたら、こいうった内容を持つカタログが存在するのでしょうか? ご存じの方が居られましたらコメントをいただけないでしょうか。

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オリンパスペンFT 広告

オリンパスペンFTの広告の中ではメカニカル部分の解説を載せ、人気のあった広告ではなかったかと思います。
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当時、ストロボと1/500秒が同調して使える唯一のフォーカルプレーンシャッター搭載の35ミリ判一眼レフで、私は小型ストロボをストレートブラケットでカメラ横にセットし、日中シンクロを多用した事もありました。

余談ですが、このペンF系の標準レンズラインアップの中には上の38mmF1.8、40mmF1.4、42mmF1.2がありますが、他にもパンケーキタイプの薄型38mmF2.8や限定で廉価タイプ3群4枚構成の38mmF2.8、マクロ38mmF3.5が標準域のレンズとして出ておりました。また、ペンF用ではありませんが、オリンパスにはこの他にもいくつか40mmのレンズが出ていまして、過去にはLマウント用の交換レンズとして4cmF2.8とかOM用として40mmF2などがありました。
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上は40mm交換レンズとしては元祖的なLマウント4cmF2.8で、昭和25年頃の発売でした。また、このレンズの元となっていると思われるのはニコンI型と同時期に出た、オリンパス35-I型の4cmF3.5(テッサータイプ)で、聞くところによると、オリンパス35-II型にこのF2.8レンズ(5枚構成)が搭載される予定だったそうですが、結局、II型は発売されず、Lマウント交換レンズとして世に出たとの事です。

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栗原達男のF2。

有名写真家のF2広告第四弾です。
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栗原氏の機材は、民家の庭先にある、ま新しい縁台に置かれたモーター付きF2フォトミックと105mmF2.5、その横にはアイレベルの黒F2に24mmF2.8の組み合わせです。

学生の頃、私もこの105mmと24mm、他に標準50mmかマイクロ55mmの組み合わせで使っていたのと、背景の民家の雰囲気が、当時の記憶を少し蘇らせてくれて、妙に懐かしく思ってしまいました。

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'69 写真年鑑 ニコンカメラでの作品点数

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1969年末頃カメラ雑誌に掲載された、ニコンの広告ですが、これによると、代表的な写真年鑑などに掲載された有名メーカー毎の収録点数を出し、その中でもNikonが最も多かったとしています。

それだけ、プロカメラマンの支持を受けて使われている事を宣伝しているのでしょう、また、こう言った広告はアマチュアカメラマンに効果があるのか、以前に紹介しました「カメラ誌に掲載された一眼レフの作品点数」も同様の趣旨で、掲載時期もそれほど離れてはいなかった広告だったと思います。

画像で、ニコンFとニコマートでは、ニコマートが少し前に出た配置となっています。これから、ニコンの掲載数で、実は、ニコマートの方か多かったのではと勘繰ってしまいました。(笑)

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外国製カメラ試験報告Vol.7

昭和33年「外国製カメラ試験報告Vol.7 レンズ」はこのまえがきにありますように、日本の光学メーカーの協力のもと各レンズの計測を行っていました。

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下は、先日ライカスクリューマウントレンズの知識にも少し出てきた、ライカズミクロン5cmF2 レンズナンバー1254054の各レンズの実測データの例です。
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このように、この試験報告では、カメラとレンズを組み合わせての実測はもとより、レンズ本体でのテスト、レンズを分解し、レンズエレメント毎の計測値などのデータを出していました。表を見ても分かりますように、その中には貼り合わせレンズも含まれますが、それらも単体に分解して計測しています。

こういった詳細なデータを活用できるあては全く無いのですが、個人的な興味として、ニッコールレンズの物も欲しいところです。

因みに、上のテストされたレンズの中ではこのズミクロンやエルマー、プロミネント用ノクトン、レチナ用クセノンは使っていた事もあり、興味深く見ておりました。


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小西海彦のF2。

有名写真家の使っているF2を載せた広告シリーズの第三弾です。
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機材はモーター付きF2アイレベルにAi改造した超広角15mmF5.6です。

話題はかわりますが、右ページ下にあるニコンF2の定型文?「60年余の歴史が育んできた技術と光学理念を結晶させた、ニコン一眼レフの代表機種。」これは更にこの広告から30年余が過ぎた現在でも、私には代表機種として使い続けられる物となっています。ニコンF2を今でも同じ思いで使い続けておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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