カコHS2010 S-36対応ストロボ
今年は西暦2010年ですので、タイトルのストロボも名前だけ見ますと、新型のようなイメージを思い浮かべがちです。
しかし、これは50年余前のモータードライブに対応させた大型のストロボです。
詳しくは下の画像を見てください。
(写真工業1959年12月号より)
価格は177500円と50年前としては相当な高額で、サイズや重量も相当な物ですが、ガイドナンバーは現在では普通に見られる28ですから、この程度の仕様、発光間隔なら、現在では高圧の電池を使える高級ストロボなら、秒3コマでもフィルム1本程度は(3本は?)充分にカバー出来そうですね。
しかし、ヘッド部と電源部はとても大きいですね、モーター付きニコンSPがとてもコンパクトに見えてしまいます。
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コメント
●貴重な資料を何時もご紹介いただき、毎晩興味津々で拝読しております。●最近はフラッシュ装置の単独メーカーは珍しくなりましたが、(株)カコは二昔前まで製品名を良く伺いました。今日もサッカーの記念写真でニコンのSB-800(GN=36)をJISシューのクリップオンで撮影しましたが、半世紀前はこんな大仕掛けの装置であったとは・・・。保守面では手が入るスペースが確保されているようですが、これほど大きなコンデンサーではきっちり放電させないと火傷しそうですね(笑)。●使用用途は芸術写真のみならず、体育館での棒高跳びやサッカーのシュート練習時の脚の軌跡、ミルクの王冠、蜂や蝶の飛行、自動車の衝突試験や鉄道車両の脱線実験(台車枠にカメラを付けて車輪・レール間を撮影)など、当時のフォーカルプレーンシャッタカメラでは撮影できない広義の「サイエンス・エンジニアリング」の発展に貢献したと思います。
●ところで、電気回路がちんぷんかんぷんなのですが、操作部(シンクロボタン、カメラのとJIS-B型シンクロ接点)にの回路「閉」で回路構成しそうな感じですが、今の電子F3やF4以降、EL・FE・FA・EM系、FM3A、D系統全部は、このような高圧信号電流で回路が破壊されませんか?特殊なダイオードを装備して撮影となるのでしょうあ?
投稿: ふみとパパ | 2010年6月12日 (土) 22時34分
ふみとパパさん、こんにちは。
当時の機械式カメラには、一応接点の熔着など考慮されているようですが、近年の電気カメラには、このような高電圧を使用するストロボは悪影響があると思います。
投稿: MARU0 | 2010年6月14日 (月) 19時36分