ピート・ターナーのF2。
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コメント
F2にセットされた20mmレンズがF3.5とかでなく、F4と云うところが私も愛用の20mm F4と同じで嬉しいところです。
1934年にニューヨーク州生まれのピート・ターナー(Pete Turner)氏は、ロチェスター工科大(Eastman Kodak本社もニューヨーク州ロチェスター)で写真を学び、1956年卒業後に徴兵された陸軍でカラー現像ラボの一つを任されます。
軍隊生活の中で、当時はまだ珍しかったカラー写真に深く関わることができました。
除隊後の1958年にLook誌等の大手雑誌の広告写真の仕事にも恵まれました。
1959年にキャンピング・トレーラー会社の仕事でアフリカ縦断撮影旅行を行いますが、National Geographic(N.G.)の仕事もついでにこなしています。
このときにニコンのレンジファインダー機で約300本撮影したとのことです。
(帰国後にN.G.からのスタッフ写真家への誘いを断ったそうです)。
その後ピート・ターナー氏は主に広告写真を手がけるようになりますが、氏の作品は世界中の主な美術館にも購入されるようになります。
ピート・ターナー氏は色の要素などを強調したグラフィック処理の先駆者とも云われていて、フィルム使用のアナログ時代にフィルター・ワークや多重露光、複数スライドを使った複写、タングステン光用フィルム使用の昼光下撮影なども駆使して作品を作っていました。
現在ならディジタル画像処理で比較的簡単に出来ることを何十年も前に行っていたということですね。
最近のピート・ターナー氏は、ニコンのディジタル一眼レフを使っているそうです。
氏がアフリカ縦断撮影旅行で多く目にしたであろうアフリカの色が、その後の氏の色に重点を置く作風に影響したものと思います。
氏の赤や青、緑などの鮮やかな色を基調としたハイコントラストで力強い写真は、1960年代~1970年代のフージョン系やジャズのレーベルCTIのレコード・ジャケットの写真で有名かもしれません。
当時のアストラッド・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリ-、ミルト・ジャクソン、フレディー・ハバートなどのジャケット写真を見た方は、知らずともピート・ターナー氏の写真を目にしていることになりますね。
投稿: MARK12 | 2010年6月25日 (金) 21時20分
●いつも楽しく拝見しております。
●ターナー氏はグラフィックに向くPCやUNIXマシンなど無い時代にカラーのモンタージュの作品を数多く手がけており、並外れたテクニックに驚嘆しました。MARK12さんのコメントで、氏のバックグラウンドが勉強出来たとともに、改めて時代を超越した先進的なセンスに敬意を表するところです。
●非現実的な空間を感ずる作品は、人間の手が入らないアフリカの自然の体験が、遡るに軍隊時代の「天然色」ポジの経験が、生かされていたとは・・・写真の奥深さを改めて感じました。
●ところで広告のF2ですが、レンズの絞り位置が5.6=連動爪が真上に来ていない(開放位置)のは何か意味があるのでしょうか? このレンズは絞らないと周辺光量が不足すると思ったのですが、ひょっとしてその効果を存分に活かした作品づくりをしていたことを表したかったのでしょうか? ますます深読みをしたくなる広告です。今となっては貴重な史料をご紹介いただきありがとうございました。今後も楽しみにしております。
投稿: ふみとパパ | 2010年6月26日 (土) 19時11分