画像で見るニコンレンズケース 1983年編
先日のカメラケースに続いて、同カタログのレンズケースの画像と対応レンズの一覧表です。
ソフトケースですが、1970年代前半頃までは本革製No.51、52、53が、1970年代半ば頃には合成皮革製No.54 、55、56となり、上の表のNo.61(小)、62(中)、63(大)とそれぞれサイズ的にはほぼ合致して出ていましたが、素材が合成皮革で(従来の革製に比べ)耐久性に乏しく、再び後者の本革製へとなりました。
今では10年以上経った合成皮革の筒型ハードケースも表皮が劣化して剥がれている物が多くなっているのではないでしょうか。40年以上前の本革製のレンズケースが今でも実用可能な物が多いのとは対照的ですね。
因みに本革製の筒型ハードケースは1960年代終わりから70年代初め頃までは型番が無く、それぞれのレンズ専用もしくは供用という形で販売されていたり付属していました。
因みに1970年頃以前は全て本革製で、供用筒型では標準50mmF1.4用(24mmF2.8、35mmF2)、50mmF2用(28mmF3.5、35mmF2.8など)、105mmF2.5用(85mmF1.8、43~86mmF3.5)、135mmF3.5用(55mmマイクロMリング付き)などで、まあ、レンズが無理なく収まれば、それほど拘らず適当に入れておけば良いといった感じでしょうか。
専用筒型はフィッシュアイ7.5mmF5.6用、OPフィッシュアイ10mmF5.6用、20mmF3.5用、PC35mmF2.8用、55mmF1.2用、200mmF4用、300mmF4.5用、500mmF5用、1000mmF11用などが出ていました。
因みに、日本光学のカメラ用ケース類で合成皮革の初めは、たぶん、バヨネットマウントを持ったFB-8ではなかったかと思います。当時は軽くて丈夫、革に引けを取らないと評判で、いろいろな物が革からクラリーノへと切り替わりましたが、耐久性は本革(牛革)には及ばなかったと言えそうです。
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コメント
ニコンの革製のレンズケースは黒の時代も良い革を使っていますね。
ニコン以外にも茶色の革ケースは良いですね。
第二次大戦の軍装品は革製品が多様されていますが、革が消えたのは革は手入れをしなくてはいけないのと、第二次大戦後、装備の軽量化でナイロンが多様されるようになり、消えてゆきましたが。
革は手入れの必要がありますが、カメラやレンズを入れるケースとしては耐久性、対ショック吸収性などが優れていて経年劣化が少なく手入れをし手入れをすればかなり長く使えるので、革製のレンズケースを見るとつい手に入れたくなります。
ニコンだけではなく、茶色に染色された革製のレンズケースは中が高級なビロードで内装されていて好きです。
私の手持ちの革ケースで古いものは、ニコンとペンタックスがM42にマウント改変した頃のもので、ニコンの3.5cmF2.5用のものがもう少し古いですが、手入れをしてきたこともあり、いまでも十分実用に耐えます。
投稿: ガタピシ | 2010年6月21日 (月) 18時58分