作品主義。コンタックスRTSIII誕生。
1990年6月のコンタックスRTSIIIの雑誌広告です。この新発売前後頃のコンタックスRTSIIIの広告はバックの画像は変わっていましたが、キャッチコピーは変わらず「作品主義。」とし、見開き2頁の奢ったものでした。
コンタックスRTSIIIはAF時代にあってマニュアルフォーカスでの最高級機として登場しました。
ボディはニコンF5の数年前に既にマグネシウムダイキャストの上カバーやチタンの下カバーを使うなど強度と高級機としての質感を持っていました。
また、バキューム式のセラミック製フィルム圧板の採用で徹底したフィルム平面性を求め、ファインダー視野率もニコンF一桁の独壇場だった100%を確保するなど、広告のコピーの「作品主義。」にふさわしいカメラに仕上がっていたように思います。
| 固定リンク
「Nikon etc.」カテゴリの記事
- カメラ名を当てて下さい。(2014.09.23)
- フジカラー広告(2014.09.22)
- 1960年頃の月販定価と月々の支払額表(2014.09.14)
- 簡易複写装置(2014.09.12)
- 永久保証(2014.09.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
このカメラの唯一の欠点があるとすれば、RTSと比べてミラーが小さくなったことだと、当時、勤めていたスタジオが倒産してフリーになった若いカメラマンの方から聞いたことがあります。
また彼からはハングリーのすごさを感じました。
飛び降り自殺の瞬間を撮影して「フォーカス」に持ち込んで採用された原稿料で、すぐレバニラ炒め定食を注文して同じ現場に居合わせた同業者に、「あんなことの直後によく頼めるね」とゆう話を聞いたのをいまでも忘れることができません。
投稿: ガタピシ | 2010年4月 2日 (金) 21時34分
ガタピシさん
RTSⅢのミラーは、初代RTSのミラーより小さいのですか?
同等かそれ以上の大きさと思っていましたが、小さくなったというのは初めて聞いたように思います。
ファインダー像の大きさとは違うのでしょうか?
ファインダーに関する公称値は以下のようになっていますね。
・RTS :視野率 92%、 倍率0.87倍
・RTSⅡ:視野率 97%、 倍率0.87倍
・RTSⅢ:視野率約100%、倍率0.74倍
ファインダー像の大きさに関しては、RTSⅡがダントツで、RTSⅢが一番小さいですね。
RTSⅢの視野率が約100%に向上したのは良いのですが、倍率が0.74倍に大幅低下しているのが影響していますね(当時の他社のAF一眼レフのフラグシップ機と同様のレベルではありますが)。
ここが残念だという声は多かったように思います。
投稿: MARK12 | 2010年4月 5日 (月) 23時05分
ファインダー像は素晴らしいが倍率が低くて残念という話は聞いた事があります、また、アイレットの位置が悪く右手に掛り、具合が悪いといった内容の記事も目にしたことがあります。
投稿: MARU0 | 2010年4月 5日 (月) 23時26分