ニッカ5型
ニッカカメラはニッコール付きで当時好評を博しておりましたが、これはその5型発売のニュース記事です。
(写真工業36号より)
この記事中の下の方に年齢別分布状況と、職業別の分布状況のグラフが載っています。
これを見ますと、大学卒業直近の年齢あたりが最も多く、職業別では会社員が圧倒的に多いのが分かります。
職業別ですが文字が小さくて読み難いのですが、左から、「会社員」「公務員」「自由営業」「学生」「写真業」「無職」となっています。
下はグラフ部分のアップです。
カメラの特徴、価格帯などからキヤノンやニコンもこれに近いグラフ分布となっているのではないかと想像していますが、終戦後10年ほどの特殊?な時代背景があるのか分かりませんが、20代の年齢層が多く、個人的には若い事を意外と感じています。これを見る前のイメージとしては、当時、カメラは高価な物で一種ステータスシンボルとしても見られていたので、収入面などから40代あたりが多いのかと思っていました。
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コメント
1955(昭和30)年3月に発売されたニッカ5型(Nicca Type-5)ですが、ライカコピーとは言え、本家のLeicaⅢFに劣らない出来栄えのRFカメラですね。
同じライカコピーでは双璧を成すレオタックスには、1954年6月発売のレオタックスF(Leotax F)がありますが、こちらも良い出来のカメラですね。いずれのカメラもダイキャストボディと1/1000秒付きシャッターを採用しています。
レオタックスもニッカ同様に購買層の年齢別分布は20代が多かったのかもしれませんね。
レオタックスカメラは1959年に倒産し、ニッカカメラも1958年にヤシカの子会社(大邦光学)となり、1966年にはヤシカに吸収合併されますが、元ニッカの技術者には後のCONTAX RTSの開発に加わった方もいるそうです。
投稿: MARK12 | 2010年3月29日 (月) 21時21分