日本初のダブルマガジンカメラ LooK
下の画像はカメラレビューNo.16号「幻のカメラを追って」で紹介されているルックの姿図です。
このカメラは昭和24年11月に発売された35ミリフィルムを使用するレンズ交換式ビハインドシャッター採用の距離計連動式カメラで、ニコンI型発売1年余はど後とはいえ、各所にユニークな機構を持つカメラでした。
発売元はLOOK CAMERA CORPORATIONで、制作者は茶谷薫重氏、定価9500円、大きさはライカIIIGに近く、重さは60g重いとの事でした。
ユニークな機構の1つに、まず、外観前部に見えるギヤを介して内部の距離計ミラーを動かす仕組みで、コストダウンの効果がありうまい方法だと紹介されています。
当時珍しかった、ビハインドシャッターによるレンズ交換式ですし、国内初のダブルマガジン方式採用でいつでもフィルムを取り出せるようになっており、その際フィルムを切断出来るようにナイフが内蔵されていたそうです。
他にもホットシュー付きのアクセサリーシューを備えていたり、裏ブタの中央部をコインなどで開けるピント覗き穴が設けられていて、ここにルーペを付けて精密にピントを合わせる事が出来、接写や複写などの近接撮影にも便利なようになっていました。
幻のカメラと言われる所以は製造数が1000台に満たないほど少ないためで、結局交換レンズも発売されてはいなかったそうです。
あまりニコンカメラとは関係ない話題になってしまいましたが、実は少しばかり関係があり、このカメラのシャッターは川手賢一氏のパテントで作られていたそうで、この方はBCガンの特許、ニコンストロボの制作者との事です。
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