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ニコンF2 フォトミックファインダーDP-1構成図

先日F2フォトミックAファインダーDP-11の構成図を紹介しましたが、今回はその前のバージョン、DP-1の構成図です。
Dp112s
Dp134s
Dp15sDP-1修理指針より

当然と言えば当然なのですが、先日のDP-11と良く似ています、その中では、Fig.2のAIと非AIでの絞りの連動の違いによる部分の機構が違いの大きなところです。

また、Fig.3の154-1、155-1は抵抗帯ブラシの改良部品です。


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ニッコールレンズカタログ、なぜ変更?

1974年2月と6月のニッコールレンズカタログの同頁の比較です。
Catalog26a_2

カタログのこの部分はステープラで綴じた中央の頁で見開きでレンズが並んで撮られています。
それの片方の頁、2月版(左)と6月版(右)を並べたのですが、各レンズの写真を撮り直しているのが分かるかと思います。(他の頁に使われているレンズ画像も同様に撮り直してあります。)

2月版から6月版での変更は最終頁見開きでのエルニッコール一覧表の追加での構成の違い、85mmF1.8のマルチコート化でのレンズ価格改定くらいで、種類の増減はありません、レンズ類の写真を撮り直した理由の1つにはそれまでのカタログの画像を使い続けた為、マルチコート化されたレンズでも変更されずにいた為と思われます。

その為の撮り直しは良いのですが、画像の撮り方を変えた真意が私には分かりません。
確かに6月版の方が光の当て方や角度での変化(ネームリングの銘優先?)をつけるなど丁寧に撮られている印象ですが、個人的にはレンズ指標を中央に持ってきている2月版の方が、特徴が分かりやすくて良いと思っています。
別にどうでも良いと言えばそれまでなのですが、少し気になってしまいます。
皆さんはどちらの画像の方がより良いとお考えでしょう?

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ニコンF4 シャッターあれこれ

ニコンF4のシャッターはF-801に次いで1/8000秒とX接点1/250秒を実現していますが、プロスペックのカメラだけにF-801より信頼性の高いものとなっています。
下は中・後期F4カタログ内のシャッターの特徴などを紹介した部分です。
Photo

この中で炭素繊維複合素材を使ったシャッター羽根が紹介されていますが、この厚みは僅か0.09ミリで高強度ならではの薄さではないかと思います。

1/15~1/250秒程度の日常でよく使う速度域でシャッターの移動による振動の影響を受けやすく、タングステン合金シャッターバランサー(因みに比重は18.5です)はこれを効果的に打ち消しているとのことです。

また、シャッターダイヤルにはストロボ同調速度を示す「250」は赤色で区別してありますが、更にダイヤル上には別に「X」もあります。これはストロボ撮影などで、不用意に動かさないようにロック機構を設けた為の追加です。

星夜撮影などは長時間露光を行いますが、電子シャッターではマグネットを使用する関係でカメラ電池の消耗が激しくなってしまいます。これを防ぐ為に「T」タイムを機械制御としてあります。
これはニコンの他のいくつかのカメラでも同様になっていますね。

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近年のニコンフィルムカメラのプロダクトコード

以前にニコンF2など古めのカメラのプロダクトコードを紹介しました。
今回はその他のフィルムカメラ(ほとんどのコンパクトカメラは除く)の8桁になったコードを紹介します。(抜け有り、順不同)
NikonF6 FAA41051
NikonF5 FAA32051
NikonF4 FAA23051
NikonF3 40FB FAA12051
NikonF3AF 40FBD FAA12351
NikonF3T 40FBT FAA12201 12251
NikonF3P 40FBE FAA12451
FM10 FAA31051
FE10 FAA33051
F-301 FAA19051
F-501 FAA20001
FG-20 FAA18001 18051
FM2 FAA14001 14051
FE2 FAA17001 17051
NewFM2 FAA14002 14052
NewFM2/T FAA14132
FM3A FAA38001 38051
F50 FAA29051
F50D FAA29251
F50DP FAA29351
N50 FAA291151
F60 FAA34001 34051
N60 FAA34101 34151
F60D FAA34201 34251
N60D FAA34401 34451
F60DP FAA34301 34351
F70 FAA30051 30351
N70 FAA30151
F80 FAA36001 36051
N80 FAA36101 36151
F80D FAA36201 36251
N80QD FAA36301 36351
F80s FAA36451
F90 FAA28051
F90D FAA28251
F90S FAA28451
N90 FAA28151
N90D FAA28351
N90S FAA28551
N4004 FAA21051
F-401s FAA21052
F-401SQD FAA21252
N4004S FAA21152
F-801 FAA22051
F-801S FAA22052
N8008 FAA22151
N8008s FAA22152
F55 FAA39001 39011 39211 39221
N55 FAA39101 39301
Us FAA39201
F-601m FAA25051
N6000 FAA25151
F65 FAA37001 37051
N65 FAA37101
U FAA37201 37251
F65D FAA37211 37261
N65QD FAA37351
F76 FAA40011
N75 FAA40101
U2 FAA40001 40051
U2QD FAA40201

35TiQD FCA22001
28TiQD FCA28001

*下2桁目が5ないし6のものはブラックボディ 

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Ai-S大口径望遠レンズサイズ比較

下は1985年のニッコールレンズカタログにあった望遠レンズが一堂に並んだ頁の一部です。
Ai
これらはアタッチメントサイズ122mm以上(もしくはそれに類する前玉口径)の望遠レンズが並んでいます、また、マウント部の大きさからの判断ですが、各縮尺もほぼ同一のように見えますので、それぞれのレンズの大きさの比較にちょうど良いかと思い、紹介させていただきました。

200mmF2や300mmF2.8とその中央の300mmF2の大きさの違いを見ますとサンニーが相当に大きい事が分かりますね。

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ニコンE2、E2S新発売広告

写真工業1995年9月号に掲載されていたニコンのFマウントデジタルカメラE2、E2Sの広告です。
E2s

記憶があいまいで間違っているかも知れませんが、この頃はまだコンパクトなデジカメも少なく、確か35万画素程度の物でも数万円以上していたように記憶しています。
そんな当時、130万画素、秒3コマ撮影のE2Sが140万円、メモリーカード(15メガバイト?)が12万円と高価な物でした。
仕様などは以前に紹介しましたのでそちらを参考にしてください。
ニコンデジタルスチルカメラE2

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F5のポスターとF4

ニコンF5発売時のポスターです。
F5
下はそのポスターより8年ほど前、ニコンF4発表時のテクニカルガイドの見返し目次部分のデザインです。
F5a
似た構成で既にF4が同様の登場をしていました。

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ニコンF3AF 構成図

F3af

F3AFファインダーの修理指針にあった構成図です。

破線で囲まれた物は部組品(アッセンブリィ)で、部組品構成での組み立てなどにより、生産性を高めているのが分かるかと思います。

ボディの方は資料が紛失して見あたりませんので、見つかったら紹介します。

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1974年2月1日 ニコンカメラシステム価格表

先日紹介しましたカメラ総合カタログと同じ時期のシステム価格表です。

197421all1s
197421all2s
197421all3s
197421all4s

これは先日のカタログ内のものではなく、写真工業昭和49年5月臨時増刊「ニコンテクニカルマニュアル」に挟み込まれていた価格表で、A3サイズに8ページ分を4つ折りで印刷されたものを紹介しています。


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FER (金属薄膜抵抗体)

ニコマートELに初めて採用された抵抗体は経年劣化が割合他の機種より少ない印象で、現在でも普通に使えるカメラを多く見かけます。
これが、ニコンF2フォトミックの摺動抵抗帯ですと、使いこんで摩耗したり、使わなくて酸化膜?が出来て動作が不安定になっていたりする機体を多く見かけます。
下はニコンテクニカルマニュアルに掲載されていたニコマートELのFREの解説です。

Fres

これを見ますと、耐久性などを考慮した設計になっているのが理解できるかと思います。
しかし、それでも、ブラシとタップは擦れて摩耗しますので、使い込むうちに不安定にはなってしまいますね。

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何か変だぞ? ニコンF交換ファインダー

AMPHOTO刊の「NIKON F GUIDE」に載っていたニコンFの交換ファインダーを紹介したページです。
Photo
ニコンFやF2を使っている方なら気がつくのですが、何かおかしな部分がありますね。

ニコンFにF2用プロトタイプのDP-2ファインダーが付けられるような表示になっています。
実際にニコンFにDP-1や2などニコンF2のフォトミック系ファインダーを付ける事は、F本体の銘板を外せば可能ですが、その場合でも確実な取り付けとは言い難く、しかも、電源の供給もありません、また、1/2000秒も本体には付いていません、実用は無理があるとか思います。

しかし、電源の供給が可能で、ファインダーの取り付けもF2同様になれば、1/2000秒や2秒以上の低速を除き、一応は使える可能性は高くなります。
プロトタイプのDP-2にはシャッターダイヤルの前にスイッチのような突起が見られます、これが、自前で電源内蔵のファインダーの電源スイッチなら、もしかして、開発当初は互換性を持たせ、Fにも使えるように計画されていたのかもしれないなんて、想像を膨らませてしまいました。

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ニコンカメラ総合カタログ F&F2最後のそろい踏み

1974年2月のニコンカメラ総合カタログです。
Alls
ニコンFはこの年の5月に在庫が払底しましたので、この時期のカタログがニコンFとF2揃っているものとしては最後になるかと思います。
下はその各カメラ紹介ページとなります。(掲載順)
Nikonf2photomics
Nikonf2s
Nikonf2photomicss
Nikonphotomicftns
Nikonfs
Nikomatels
Nikomatftns
Nikonosiis
R10s
R8s
このカタログには他にニコンカメラのシステムチャートとレンズ一覧がありますが、今回は割愛させていただきました。

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1984年 ニコン フォトキナ出品情報

ニコン新聞1984年10月号の記事の一部です。

84s

この中で個人的に目を引いたのは、UVマイクロニッコールで、発表時はマイクロのネームが使用されていたことです。
これは皆さんご存じのように、販売された時にはUVニッコールとネーミングされてそれ以前の歴代UVニッコールを踏襲したものとなりました。

他には、35ミリフィルムダイレクト伝送装置で、当時すでに国内で使われ始めていたようで、モノクロ写真の画質は新聞掲載での使用には十分たえるものであったことが伺えます。
実際に当時使われた画像を検証していないので、想像でしかないのですが、上の画像程度の画質は確保されていたのではないでしょうか。

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エルニッコールアクセサリー

ニコン新聞1984年8月号で紹介されていたエルニッコール関連のアクセサリーの一部です。
Elnikkors

34.5ミリのレンズリング部へ付けてライカマウントで使用できるアダプターは私も購入し、L→Fアダプターリングと併用してリバースリングとしてエルニッコールを接写に使用しています。

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ニコンF 1:1実物大ペーパークラフト 限定発売

本日、ニコンダイレクトの限定商品で、ニコンFのペーパークラフトの12月22日発売に伴う予約受付が開始されました。
詳細はサイトの紹介ページをご覧ください。
B02

ペーパークラフト自体の制作難度はそれほど高くはないような印象で、以前にニコンF4のペーパークラフト
作った経験がある方ならそれほど時間を要さずに出来るのではないかと思われます。

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プロネア600I

1s
写真工業1997年3月号にはニコン最初で最後?のAPSフィルム使用の高級一眼レフプロネア600iの技術資料などが掲載されていました。上の画像はその一部です。
この600iIはAPSフィルムの機能をフルに取り入れたカメラでしたが、このフィルムシステムは結果的には成功したとは言えず、このような高機能のAPSカメラはニコンではこの後も登場しませんでした。

参考資料:プロネア600i技術資料

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テレビジョン用大型シュミットレンズ

日本光学四十年史でタイトルの物が紹介されておりました。
Photo

近年のプロジェクター式のテレビと同様な物でしょう、しかし、想像ですが、18メートル前方へ照らすということはかなり暗かったのではないでしょうか。

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最後?の価格改定

2009年2月にニコンよりAi準拠のAF・MF現行レンズおよび銀塩フィルムカメラの価格改定が発表された事は以前(発表翌日)少し紹介しました。今回はその一覧表を紹介します。
2009s
この発表時、私は残念には感じず、むしろ、製品販売継続の意思表示と受け取り、やむ負えないと肯定的に受け取りました。
しかし、今では、MFカメラどころか銀塩フィルムを使うAFカメラも絶滅の危機に瀕しています、いつこれら製品の販売を終了してもおかしくはない印象を持っていますので、私はとりあえず優先順位を付けて購入計画をたてています、銀塩フィルムをまだ暫く使い続けたい方は検討されてはいかがでしょう。

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F4は、最大限のレンズ互換性を確保している。

Alls

ニコンF4カタログ1988年9月8日版にあった、F4発表時のAF、MFレンズとの互換性を表した一覧表などのページです。
下はその一覧部分ですが、仕様上最大で横1600ピクセルですのであまり大きくできませんでした。
Photo

この頃はAFレンズもAI準拠ですから、絞り環を持ち、古いカメラとの互換性も高く、また、カメラ側もF4は無改造で露出計連動レバーの可倒ができるようになっていますので、非Aiの古いレンズでも絞り込み測光が使えます。
また、F4は標準で可倒式となっている最後の機種(F5、F6はメーカー改造で可)となってしまいました。

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ニッコール400mmF5.6ED

FマウントEDレンズとしては300mmF4.5より半年以上もあとに出たのですが、以前に紹介しましたようにニッコールオート400mmF5.6(C)で既に高屈折低分散レンズとして採用されており、実質F用市販EDニッコールのトップバッターでした。
Ed400mmf561s
Ed400mmf562sニコンセールスマニュアルより


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ニコンFシリーズのすべて ニコンF4

S
1995年5月発行のGoods Pressの中の記事「ニコンFシリーズのすべて」をニコンが冊子にまとめた物の最終面です。
この最終面はニコンF4が取り上げられておりますが、記事にありますように新発売から既に7年経過、この1年後にはF5が発売されるのは、みなさんご存知のとおりです。


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ニコンFのライバル ライカフレックス

ライツ社(当時)初の35ミリ判一眼レフカメラの日本での発表は下の写真工業1965年4月号の記事冒頭にありますように同年3月1日でしたので、ニコンFの発表よりほぼ6年あとになります。
1s
この頃は国内メーカーでは既にいくつかのTTL一眼レフが出ておりましたので、個人的には外光式のSLRはあまり新鮮には映りませんでした。また、海外製品は輸入関税や物品税などが加算されていた事もあり、当時とても高価で気軽に手が出せる物ではなかったことも理由の1つになっていました。

参考記事:ライカフレックスの全貌

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ニッコールレンズカタログの宣伝広告?

写真工業昭和40年4月に載っていた日本光学の広告です。
1965s

ニコンFユーザーをターゲットにニッコール交換レンズの普及を目的にしたのでしょうか、新たなニッコールレンズカタログを制作した旨告知の広告です。カメラやレンズの宣伝ではなく、カタログの宣伝ともtれる少し珍しい広告だと思います。
この広告では生憎モノクロ印刷ですので、カタログの色合いなどが分かり難いですが、以前に表紙を紹介しましたのでそちらを参照してみてください。(4つのうちの左上)
また、ニコンFのレンズ付きセットに従来の標準レンズ付き2種に加え、マイクロニッコール付きや標準ズーム付きの追加も宣伝しています。マイクロニッコール付きセットの箱などはほとんど見かけません、あまり売れなかったのではないでしょうか。

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ニコンF2 フォトミックSファインダーの機構(技術資料)

昨日に続きニコンテクニカルマニュアルからのネタです。
ニコンF2時代のテクニカルマニュアルには、フォトミックファインダーの機構解説と下のフォトミックSファインダーの機構解説が掲載されていました。フォトミックについては日本カメラ増刊の「ニコンシステムの使い方」などにも同様のものが紹介されていましたが、フォトミックS(DP-2)はありませんので参考になるかと思います。
Dp212s
Dp234s
Dp25s


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ニコンF、F2、ニコマートEL、FTn 操作部形状比較

1974年当時のニコンカメラ4機種の操作部形状の比較画像です。
4alls1974年版ニコンテクニカルマニュアルより

この当時はニコンFも後期型いわゆるニューFですし、ニコマートFTnも後期型で、FT2が出る直前のタイプです。
その為巻き上げレバーなどもプラスチックの指あてが付き、操作部に共通性が出ている印象を受けます。
しかし、ニコマートFT系はシャッターダイヤルではなくレンズマウント基部のリングですし、ミラーアップの操作も各機種違いがあり、それぞれを同時に使う場合、多少の慣れを強いられるのは否めないように思います。

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厳しさに耐える

Ftns
写真工業1968年1月号の広告です。
シャッターチャンスのために、耐えるのはカメラマン自身ですが、日本光学基準のカメラは、たとえ普及機でも、耐寒時の信頼性も高く、プロの要求に応えているといったところでしょうか。

話は少し逸れますが、こういった厳寒時での撮影後の機材の結露対策はみなさんどのようにしていますか?
私はタオルにくるんで、大きなフリーザーバッグに入れて玄関先にカメラバッグごと暫く置いて、数度程度に上がるまで待ちます。玄関先の室温程度までになったら、防湿庫へすぐに入れてしまいますが、それでも外気との温度差が大きいと数時間はかかります、しかし、本来はもう少し時間をかけてやらないと結露する(している)可能性が高いのでしょうね。

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ニコンF2フォトミックASファインダー DP-12 配線図

フォトミックASファインダーの配線図です。
1sDP-12修理指針より
SDP-12修理指針より

外観の見た目からは想像し難いのですが、フォトミックAのDP-11やフォトミックのDP-1とは違い、電子化が進んでいるのをこれからもわかっていただけるかと思います。

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ニッコールレンズ、セットでお選びください。

画像は1972年ころのFマウントニッコールレンズカタログ巻末の性能一覧表と明るさや価格、重さでの順位を表にしたものです。
1971catalogss

その中にあってニッコールレンズを選ぶにあたり、組み合わせの目安をまとめているのが目にとまりました。
標準的な組み合わせ、予算を超えないような組み合わせ(大きなお世話?)、予算がたっぷりある方向け、人気のレンズ群、接写向け、ポートレート向け、倍々の組み合わせ、一度は使ってみたいレンズなどのチョイスの仕方が面白いですね。
しかし、何れのチョイスにしても、当時の貨幣価値感覚より考えますと結構高額になってしまいますね。

*この版のカタログの価格順のところで標準の50mmF1.4で、旧来のモノコートの物を入れてしまい、順位が性能一覧のマルチコートの物の場合と違ってきてしまい、別の紙片での正誤表が入っておりました。この後の版以降はレンズの変更に伴いきちんと反映されておりました、日本光学時代のカタログにおいては、正誤表での対応は割合少なかったように思います。
15mmの超広角はこの当時は開放F値が5.6ですが、価格順ではF3.5と後年のモデルと同数値へと進化?していますが、もちろんこちらもF5.6の誤植です。また、近日発売で価格も未発表なのですが、最後に載せているところなど、高価なイメージを否応なく抱いてしまいますね。


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DP-11構成図

ニコンF2フォトミックAファインダー DP-11の修理指針にある構成図です。
Fig12s
Fig34s
Fig5s

ニコンFフォトミックファインダーからの経験がありますので、このモデルになりますと効率よくまとめてあるという印象です。これがDP-12では更に電子化が進み、それらもうまくまとめてありますが、リード線が多用されているのはこの頃では仕方がないのでしょう。

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セット用?ズーム

先日ズームニッコール広告でマニュアルフォーカスの35~70mmの安価なズームを少し話題にしましたが、こちらはそれのオートフォーカス版とでも言うのでしょうか、小型軽量安価なズームでした。
Af3570f3345sa1986年4月発売
これを更に軽量化し、安価になったのが下のモデルです。
Af3570f3345snewa1989年10月発売

このくらいの価格になると、開放F値1.4の標準レンズより安価で、ズーム付きセットとして初めの一本には良いのでしょう、しかし、広角側が物足りない為でしょうか2年後にはこのクラスも広角側は28ミリへと移行していきました。

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ニコンF登場前後の話題カメラ アサヒペンタックスKの特許

アサヒペンタックスKの特許と言えば、国産カメラで初めてクイックリターンミラーがすぐに思い浮かびます。
下はその特許を簡単に解説したものです。
S

また、この特許に日本光学のニコンFのクイックリターンミラー機構が抵触するとして、長い間争議が行われたのは以前に紹介したとおりです。

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価格競争?

今回も広告ネタです、昭和34年2月から3月にかけて発売されたカメラ雑誌に載った広告です。
3s左キヤノンP、中ニコンS4は写真工業1959年4月号、ヤシカYE[は写真工業3月号より

ヤシカYEやキヤノンPは量産化により価格を低く抑えての販売に成功しました。
それに対抗する為?日本光学ではニコンS3の35ミリ枠ファインダーを簡略化、セルフタイマーの省略、フィルムカウンターも手動セットなどと多少の機能を落とすことによる低価格販売のニコンS4を出しました。
ただ、日本光学ではこの頃はあまり広告に価格を載せていなかったので、ヤシカやキヤノンに対し価格が高いのか安いのかがわかりません、価格はF1.4付きで62500円、F2付きが50500円でケースは別売りで1500円となっていました。
結局、ニコンS4は僅か5895台とヤシカYEやキヤノンPに惨敗でしたが、シャッターやその他の品質はS3やSPに劣ることのない高級機そのもので、奉仕版というのも個人的には十分うなずけるものでした。

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