ニコンF4 シャッターあれこれ
ニコンF4のシャッターはF-801に次いで1/8000秒とX接点1/250秒を実現していますが、プロスペックのカメラだけにF-801より信頼性の高いものとなっています。
下は中・後期F4カタログ内のシャッターの特徴などを紹介した部分です。
この中で炭素繊維複合素材を使ったシャッター羽根が紹介されていますが、この厚みは僅か0.09ミリで高強度ならではの薄さではないかと思います。
1/15~1/250秒程度の日常でよく使う速度域でシャッターの移動による振動の影響を受けやすく、タングステン合金シャッターバランサー(因みに比重は18.5です)はこれを効果的に打ち消しているとのことです。
また、シャッターダイヤルにはストロボ同調速度を示す「250」は赤色で区別してありますが、更にダイヤル上には別に「X」もあります。これはストロボ撮影などで、不用意に動かさないようにロック機構を設けた為の追加です。
星夜撮影などは長時間露光を行いますが、電子シャッターではマグネットを使用する関係でカメラ電池の消耗が激しくなってしまいます。これを防ぐ為に「T」タイムを機械制御としてあります。
これはニコンの他のいくつかのカメラでも同様になっていますね。
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