日本光学、戦後10年間の平均賃金
日本光学四十年史にあった戦後10年間の平均賃金のグラフです。
終戦後の日本光学の業績、経済情勢、特にインフレーションの影響が大きく右肩上がりのそれもかなり急な上がり方のグラフです。
四十年史によると、昭和21年暮れから23年10月までは物価スライド方式によりほとんど一直線に上昇しているが、23年暮れ頃からは闇物価が頭打ちになり、生産スライド制への切り替えもあり、ジグザグの上昇を続けているとあります。
これらジグザグの谷間の多くは人員整理反対や賃上げ、労働時間短縮へのストライキの影響やニコンSからS2へといった主要製品切り替えの影響だということです。
因みに昭和32年発売のニコンSPは発売時F1.4付きで98000円程でしたので、同時期の日本光学社員平均賃金4か月分で購入出来た計算になります。かなり高価なカメラだった事がこれからも分かりますね。
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コメント
当時の大卒の初任給を基準にパプルの頃、ニコンSPの価格をこの頃の水準でアバウトに割り出した結果、200万円は最低していたなと思います。
この頃の大卒の初任給は6000円で、残業代込みで1万円強だったと思います。
投稿: ガタピシ | 2009年11月17日 (火) 15時18分