ニコンS型 改良私案
ライカM3が発表された後の写真工業1954年7月号は35ミリカメラの特集などが組まれていました。
その号に白松正氏執筆による、国産カメラ改良私案という記事があり、ニコンも取り上げられていました。
それにはニコンS型をレバー式巻上げ、ギヤ式フォーカシングの廃止およびレンズ鏡胴部のヘリコイド内蔵、それによる基線長の延長が可能、同シャッターボタン位置の見直し、ファインダー倍率や見易さの改良、シャッターダイヤルの不回転化や数字の見易さの改良、迅速巻上げへレバー操作やワインダーの提案などの私案を記してありました。
巻き上げレバーやファインダーの改良、不回転シャッターダイヤルなどはこの号の少し前に発表されたライカM3の影響を大きく受けていると感じました、この半年後に出たニコンS2型では画面サイズの変更や、私案に取り上げられたレバー式の巻上げ、私案に無いクランク式の巻き戻し、ファインダーの改良など皆さんご存知のとおりです。
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