ニコンS新発売紹介記事
| 固定リンク
「Nikon RF Camera」カテゴリの記事
- 最鮮鋭原板をつくる高能精密小型カメラ(2014.09.10)
- ニコンカメラM型広告(2014.09.02)
- 地方から御来店の御客様には交通費全額負擔いたします。(2014.08.24)
- 特許距離計・望遠廣角鏡玉迅速交換・獨創的齣数計算盤(2014.08.21)
- バヨネットによる各種高性能ニッコール鏡玉の迅速交換(2014.08.19)
この記事へのコメントは終了しました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
Nikon S型が発表された時代では、一般的にストロボがどんなものかは、あまり知られていなくて、紹介記事を書いた人も良く判っていなかったのかもしれませんね。
電池による点火式の発光バルブ使用によるフラッシュ自体も未だ限られた用途で、あまり一般化していなかったように思います。
フラッシュとの同調を可能にしたCanon IVSやシンクロコンパーなどのレンズシャッターの登場もこの時代だったんでしょうね。
この時代以降にカメラ側にM、FP、X接点などが付けられるようになったのでしょう。
ご紹介の記事を見るに当時は、ストロボフラッシュという表現があったんですね。
米ハニウェル社のストロボナー(商品名)あたりからストロボという言葉が一般化したのではないかと思いますが、ニコンではスピードライト、その他のカメラメーカーではエレクトロニックフラッシュとかの表現を使って、ストロボという表現は避けていましたね。
投稿: MARK12 | 2009年9月13日 (日) 16時11分
確かにFP発光のストロボがあったの、って、突っ込み入れたくなりますね。
Mark12さんの書かれたように、ストロボとは何かを理解していなかったものと思われますね。
この時代のフラッシュとゆうと、スピグラと白熱電球ぐらいの大きさのフラッシュバルブが思いだされますね。
一般的にはフラッシュよりも、ポン焚きのフラッシュが写真館などでは一般的だったのではないでしょうか?
フラッシュは当時高価だったようで、フラッシュを使って撮影された写真を父の残したアルバムを見ると、昭和36年に生まれた妹が当時、発売されたばかりの富士のカラーフィルムと組み合わされて撮られた写真が一番古く、いまもある当時のリコーのフラッシュの発光機には発光機がちゃんと発光するかどうか確かめるための、通電を確認する電球が付いています。
ストロボは昭和40年代に入ってから出回り、プロの世界でも積極的に使われるようになったらしく、昭和40年代初め写真学校に通っていた人からもらったストロボは発光しましたが、フィルムの感度と距離から絞りを決める計算尺の部分がすれて数字が見えないので、使えませんでした。
投稿: ガタピシ | 2009年9月14日 (月) 16時46分
MARK12さん、ガタピシさん、こんにちは。
ストロボという言葉ですが、割合古くから用いられていたようで、写真工業1952年12月号はフラッシュバルブとフラッシュガンの特集でしたが、この中にもクセノン瓦斯入りの真空放電管の紹介があり、その中ではエレクトロフラッシュなどの言葉は無く、ストロボという表現が使われていました。
このような雑誌を読まれていた方がたには、案外早くからストロボという言葉が定着していたのかもしれませんね。
投稿: MARU0 | 2009年9月14日 (月) 18時14分
MARUOさん、ガタピシさん、こんばんは。
キセノン放電管による電子的閃光は、戦前の1931年にMIT(マサチューセッツ工科大)のハロルド・エドガートン(Harold E.Edgerton)博士によって実用化されたものですね。
学術分野あたりから始まってストロボという言葉が少しずつ広まっていったのでしょう。
ところでXenonは、日本ではクセノンやキセノンと一般に読まれていますが、英語の読み(発音)は、ゼノンまたはジーノンですね。
一般的にはストロボと呼称されていますが、米ストロボリサーチ社(Storobo Research Co.)が1950年に"Strob"を登録商標化(近年には失効していますが)してからは、登録商標のストロボという呼称を避けるため、一部の日本のメーカーはスピードライトなどの呼称にしたようです。
1969年にニコンは、外付けストロボの製造販売を開始して、素早く発光するという意味からスピードライト「SPEEDLIGHT」と名付けたそうです。
キヤノンもスピードライトですが、「SPEEDLITE」と綴りを少し変えていました。
ペンタックスは「オートストロボ」、オリンパスとシグマは「エレクトロニック・フラッシュ」、ソニーは「フラッシュ」と呼称しているようです。
ちなみにニコンの場合、カメラ内蔵ストロボは「フラッシュ」と呼ぶそうです。
ペンタックスは、1970年頃にはハニウエル・ペンタックス ストロボナーとして、米ハニウエル社のグリップタイプのストロボを国内販売していましたが、一眼レフカメラの標準セットが買える位に高価なものでした。
この頃の新聞社などの報道関係では、Nikon Fにグリップタイプ・ストロボのKako P-5(+積層電池パック)を組み合わせたものが標準装備のようになっていました。
(F2の時代になるとKako P-5Sが多かったような)
投稿: MARK12 | 2009年9月14日 (月) 21時23分
ストロボという語は、ストロボスコープから来ています。これは現在では、一定間隔で発行するストロボのことで、機械の回転数を測ったり、物体の移動量を測るために使います。
実は、発明された当初のストロボスコープは、スリットの開いた円板を一定の速度で回転させるもので、その円板越しに対象物を見ることで同様の結果を得ていました。(語源のギリシャ語では、"Strobo"は回転運動の意)
このような経緯ですから、ストロボリサーチ(もしくはハネウェル)が「ストロボ」(もしくは"Strob")について自社の商標権を主張することは、場合によっては否定されるでしょう。
ストロボリサーチはハネウェルに買収されていますが、ハネウェルがアメリカでペンタックスの代理店だった関係からか、ペンタックスにそのストロボがOEM供給されます。それがペンタックスとハネウェル、ダブルブランドのストロボナーです。ハネウェルはアメリカ国内での販売時も"Strobonar"で販売しています。つまり、少なくともある時期以降は"Strob"という商標は使っていません。
ちなみに、例えば、ウエスト電気は当初から「ストロボ」という表現をつかっており、「ウエストトランジスタ式ストロボ」「ウエストスタジオストロボ」などという商品を発売していました。
なお、例え商標登録されている商標ても、後から取り消されることは珍しいことではありません。事前に他者が使用していて、広く知れ渡っていたことが判ったとか、普及して一般名詞化すると認められないことになります。(アメリカにおける"Strob"は1950年登録、1970年更新の後、放棄されていて、無効だと判断されたわけではない)
ちなみにWikipediaでこの辺りのことを書きましたが、その後、編集されてしまいましたので、意味合いは異なります。
ご参考まで。
投稿: nmaeda | 2009年11月27日 (金) 02時24分
nmaedaさん
書き込まれた内容は改めてストロボという言葉を再考するのに参考になるというか興味深いものです。
ストロボに当たる英語のスペルは、strobeだと思いますが、Stroboというのは俗称ですかね。
stroboscopeの略称的なものもstrobeみたいですし、少なくともStroboという登録商標はないですよね。
語源のギリシャ語のstrobosは、元々は回転する動きを意味するものなので、回転を伴わない応用場面にはそぐわないのかもしれません。
写真関係等のストロボの正式な名称としては、やはりelectronic flashが最も相応しく、strobe lightも可というところでしょうか。
現代では光を照射するものを包括する意味で、flashという言葉が代表になるのかもしれませんね
投稿: MARK12 | 2009年11月27日 (金) 21時12分