« Aiズームニッコール35~70mmF3.5S | トップページ | ニコン双眼鏡のできるまで »

Fという名のカメラ ミランダF

ミランダはオリオン銘のフェニックスがペンタプリズムを始めて搭載した国産カメラといわれています。
そのミランダも1963年頃にはFという名の35ミリ判一眼レフカメラを出していました。
生憎、私はこのカメラの資料を持っておりませんので、なかなか紹介出来ずにいましたが、ネタに乏しく申し訳ありませんがとりあえず、カメラショーカタログの一部を紹介させていただきます。

F

このカメラはファインダーを交換でき、画像のように露出計を組み込んだファインダー付きも用意されておりました。

しかし、これは非連動で、使い勝っては絞り/シャッター共に連動する上段のオートメックスIIIに一日の長がありました。
とはいえ、それまでのレンズには絞りと露出計の連動が利かず、新たに対応のレンズを出さざるを得なかったのが、この頃のニコンとの違いとも言えそうです。
確か、この時期のカメラ雑誌広告には、ミランダFもありましたが、それの「F」ロゴがなんとなくニコンFの「F」と少しイメージが近いと感じたものでした。

|

« Aiズームニッコール35~70mmF3.5S | トップページ | ニコン双眼鏡のできるまで »

Nikon etc.」カテゴリの記事

コメント

MIRANDA Fは、三角形の尖ったペンタカバー、上面に貼られた皮革、ファインダー着脱可能など名称も相まってNikon F的なイメージがありますが、機能的にFにもう一歩近づいたのは、その後のMIRANDA Gでしょうね。
ミランダG登場後に簡略化したミランダFvモデルも発売されていますが、Fvは外観的にも機能的にもミランダFに近いように思います(1967年当時のボディ定価は、Gモデルが26,000円でFvモデルが21,000円でした)。

G型はファインダースクリーンも交換式になりました。ボディ前面に向かって左側にセルフタイマーレバー、右側にミラーアップレバーが追加され、左側にあった2個のシンクロターミナル(FPとX接点)は右側のミラーアップレバーの下側に移されています。
又、Nikon F同様に巻き戻しノブ下の台座がアクセサリーシューになっています。

ミランダのFやGシリーズではボディ前面のシャッターボタンの他に軍艦部上面にあるケーブルレリーズ用ソケットの穴に付けられている蓋の役目の化粧ネジを外して付属品の上面用シャッターボタンを装着すると上面でもレリーズできました。

ミランダ一眼レフのレンズマウントは専用の4本爪のバヨネットですが、マウント内側に44mm径のネジも切ってあり、ミランダのソリゴール交換レンズ群を装着するのにも使えました。
又、ミランダのマウントはフランジバックが短いために純正も含めたアダプターを介して各種のマウントのレンズを装着することができました。
この時代のミランダの一眼レフカメラは尖ったペンタカバーに丸味を帯びたボディラインの組合せが独特で、どことなく惹かれる部分があります。

投稿: MARK12 | 2009年8月10日 (月) 20時40分

MARK12さん、こんにちは。
ミランダは過去に1台だけ、普及機DRを持っていました。デザインはこの頃のミランダ共通?のもので割合気に入っていたのですが、いつしかシャッターが切れなくなってしまい、ジャンクで処分してしまいました。もう10年以上前の話です。

投稿: MARU0 | 2009年8月10日 (月) 23時32分

MARU0さん

ミランダDRを所有されていたことがあるんですね。DRモデルは輸出専用機でしたね。
1960年発売のミランダDのふたつ後の1962年発売のミランダDRですが、その後のミランダFに比べると作動時に回転するシャッターダイヤルなど古い距離計カメラの様なクラシカルな要素が一杯な感じだったようですね。
前面のシャッターボタン周りの作りはアルパの一眼レフを思わせる面もあります。

1976年には倒産してしまったミランダですが、60年代末期の同社の最高級機ミランダ センソレックスなど野心的なカメラもありました。
私が初めてセンソレックスの現物を見たときにはペンタ前面の南十字星を思わせる十字マークや堂々とした大きさなど、それまで写真でしか見たことがなかったのですが、あらためて驚いたものです。
これは外人好みの外観デザインなのか? と思いました。

投稿: | 2009年8月12日 (水) 21時09分

ありゃ! 名前を書き忘れていました。

↑の2009年8月12日 (水) 21時09分のコメント書き込みは私のものです。
ちなみにカメラ関係の掲示板でのハンドルネームは全てMARK12で統一しています。

ミランダの一眼レフは専用のバヨネットマウントというイメージが強くて、これまで入手は控えていたのですが、ソリゴールレンズのマウントアダプターを外せば装着できるんですよね。
忘れていたというか気が付かなかったというか盲点でした。

今年の正月頃だったか型名は忘れましたがセンソマートだかの後年モデルの標準レンズ付の綺麗なブラックボディが手頃な値段であったのですが、買っておけば良かったかもとちょっと後悔しています。

投稿: MARK12 | 2009年8月14日 (金) 15時46分

ソリゴールレンズといえば、かつて135mmF1.8というバカでかいレンズを持っていたのですが、3枚張り合わせのレンズがバル切れというかはがれて?しまい完全に使い物ならなくなってしまい、しばらく文鎮になっていたのですが、ジャンクで処分してしまいました。
なぜかミランダに関係ある品と私とは合性が悪いようです。

投稿: MARU0 | 2009年8月14日 (金) 17時15分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Fという名のカメラ ミランダF:

« Aiズームニッコール35~70mmF3.5S | トップページ | ニコン双眼鏡のできるまで »