小型・軽量超広角レンズ ニューニッコール20mmF4
ニューニッコール20mmF4の販促カタログです。
以前に紹介しましたAiニッコール20mmF4とレンズ構成などは同じ物です。
かつて写真工業誌で20mmレンズのテストをした記事が掲載されました。そこでは最後に「価格を考え合わせると多少の画質向上が望ましい」と結び、あまり良い評価ではありませんでした。価格が他社の同様スペックレンズと比べて1割以上高価で、確か1段明るいキヤノンFD20ミリF2.8 S.S.C.が57500円でして、これと比べてもニッコールは50000円でわずか7500円しか安くありませんでしたから、それほどコストパフォーマンスが良いとは言えないのは確かでした。(個人的には好きなレンズでしたが・・・)
このレンズは1977年3月のAi化を経て、1979年3月には1/3段明るくなり光学系も改良されたAiニッコール20mmF3.5へとバトンタッチしました。
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コメント
この20mmF4レンズには思い入れがあり、大事にしているニッコールの1本です。
レンズ自体というよりもNew Nikkor 20mm F4及びAi Nikkor 20mm F4の専用フードHK-3に惚れ込んで、前者のAi改か後者のいずれかのレンズを入手しようと半年ほど中古市場で探しました(2005年頃の話し)。
結局入手したのは、New Nikkor 20mm F4のAi改の方でした。
実はこのHK-3フードの元箱付の新品を先に入手していたのです(カメラ屋の片隅に埋もれていました)。
HK-3はロック用のネジが付いたカブセ式のフードですが、20mm F4レンズの距離リングの上に被せて使います。
そのためにフードの後端側にゴム貼りの立派なリングが付いていて、距離合わせはフード側を回して行います。
希少性が高いHK-3が手に入らない場合は、20mm F4と24mm F2の共通フードのHN-14を52mmフィルター枠にねじ込んで使うことになります。
20mm F4レンズの描写について特に不満はないのですが、もっと色ノリが良ければと思うことはあります。
発色はあっさりしていていますので、リバーサルフィルムだとプロビアよりもベルビア当たりが色ノリが良くなるかなと思ったことがあります。
投稿: MARK12 | 2009年8月30日 (日) 20時32分
MARK12さん、こんにちは。
私もHK-3は使っています。
このレンズが出た当初は上の仕様にあるとおりHN-14が指定でしたが、1年後くらいには距離環状の物が追加された被せ式HK-3になったようです。
この頃のニッコールは総じて色ノリは淡白な感じで、おっしゃるようにベルビアでバランスを取って?見た事もありました。しかし、結局、ニッコールらしさはこういうものだって事で、割り切る事にしました・・・
それと、説明にあるように、逆向きでの接写にも重宝で、私もこのレンズは手放せません。
投稿: MARU0 | 2009年8月31日 (月) 19時30分