ニコンF2用高倍率ファインダーDW-2の違い
ニコンF2用高倍率ファインダーには本体で2タイプ、接眼目当てゴムで2タイプ、それらが組み合わさって3タイプのDW-2があります。
初期は(便宜上タイプ1)前期アイレベルファインダーのように裏側にモルトプレンが貼られています。
目当てゴムは円形の物です。下の画像右側の物で、ショルダーカバーの厚み(高さ)が違うのが分かると思います。
左タイプ2、右タイプ1
中期は(便宜上タイプ2)裾ゴムタイプで以前に「ニコンF2 高倍率ファインダー DW-2ファインダー」を紹介しました際にその構成図(修理指針より)を掲載しましたが、それがタイプ2にあたります。
後期は(便宜上タイプ3)本体はタイプ2で、目当てゴムがすり鉢状の物で左右非対称の張り出しになっています。以前紹介した時の画像の右側の物です。
左タイプ2、右タイプ3
モルトプレンが貼られたタイプ1は意外に少ないようであまり見かけません。
また、タイプ1とタイプ2ではDW-2の本体各部に違いが多く、かなりの主要部分で互換性がありません。
残念ながら違いを示す構成図はありませんが、部品表の番号中1-1、2-1のように*-1や*-2となっているのが変更後のものですからある程度は判断できると思います。
DE-1の時のようにモルトプレンから裾ゴムへと変わった為の変更の他に、実は視度補正のヘリコイド部分も大きく変わっており、タイプ1は最大で約180度回転させるだけで所定のレンズ移動しますが、タイプ2以降は約270度回すようにヘリコイドの変更がされています。
視度リングを回すとらせん状の長穴の沿ってレンズバレルに付いたピンが移動する構造のタイプ1と以前紹介したタイプ2以降ではやはりガタの出やすさや微動調節のやり易さでタイプ2以降の方が有利な為の変更ではないかと考えています。
| 固定リンク
「NikonF2」カテゴリの記事
- S→SB→AS(2014.05.25)
- +50℃~-30℃と20万回 この過酷な条件に耐えられるか(2014.04.24)
- 最後のM-1広告(2014.04.17)
- ニコンシステム画像(2014.03.30)
- 狙いや用途に応じて変貌できるか(2014.02.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント