カメラジャーナル85号
表題のカメラジャーナル85号はニコンS3 2000年記念モデル発売に関するものでした。
この記念モデルは以前に「2000年限定品販売広告」でも紹介しましたが、2000年4月から6月までの受注期間内に受けた数量は必ず販売するというもので、当時の価格48万円プラスケース25000円の約50万円と高額でしたが、8000台余の受注数で、その後は、ご存じのようにあぶれたカメラはかなり安価に売られています。
実用派には安価に新品のニコンが買えて良かったのですが、このカメジャの出た頃は、まだ、受注期間内で、確定数も出ておらず、販売されたほとんどのカメラはコレクションに死蔵されるだろうということが書かれていました。
さて、この表紙のカメラは長徳さんが当時から使っていた物だそうで、なるほど、外バヨネット部分などはかなり減っていて、使いこまれていることが分かります。
レンズの方ですが、現行時に入手していたとしたら、全て後期型で、ニコンF時代に購入された物だろうと思われます。
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コメント
このニコンS3はオリンピックモデルが出る前の、生産終了間近のもので、ニコンFが発売された昭和34年以降のもので、シャッター幕はチタン幕のS3のように思います。
5cmF1.4と10.5cmF2.5は完全に後期型なので、3.5cmF1.8も最後期の型だと私も思います。
ゾナータイプの5cmF1.4はこのニコンS3と同じ時期にチタン幕化された、私の持っているニコンSPに付いている同じレンズ時期のものだと思います。この時期の5cmF1.4にはコーティングされていることを示す、赤い「C」の刻印が見られません。
10.5cmF2.5も後期型ですね。
レンズはMARUOさんが推測した通りのものだと私も思います。
外バヨネット部分のメッキのはがれ方すると、やはりプロの使った機材とゆう感じですね。
アマチュアで交換レンズまで手に入れた方は少なく、外バヨネットを見ると、メッキが製造当時のままとゆう個体が少なくないですね。
田中長徳さん、このS3ものすごく大事に使っていますね。外バヨネットのメッキはきれいにはがれていますが、レンズの状態がものすごく良好です。
投稿: ガタピシ | 2009年5月11日 (月) 21時39分
ニコンの資料を興味深く拝見させていただいています。質問なのですが、Sニッコール5cmf2のオリジナルのコーティングは濃いブルーでしょうか?5cmf1.4は濃いブルーの物をよく見かけますが、f1.4やf2のレンズは当時の製造ロットによるコーティングの違いは有るのでしょうか?宜しく願い致します。
投稿: きた | 2009年11月 7日 (土) 05時52分
きたさん、こんにちは。
ニッコール5cmF2ですが、沈胴のようなわりあい初期の物から後期の黒鏡胴のものまで概ねシアン系のコーティングが施されていたようです。
投稿: MARU0 | 2009年11月 7日 (土) 09時11分