57.5度の呪縛?
ニッコールオート35mmF1.4はAi改造してある場合は、最小絞りが22から16になってしまいました。
理由はレンズ取り付けの回転角と絞りリングの1段辺りの角度7.5度とに関係しています。
簡単に説明しますとFマウントのレンズ取り付け角、表題の57.5度の制約の為です。
先ほど書きましたように、絞りリングの1段辺りの角度は7.5度、絞りF1.4からF22までは8段あり、角度にして60度になります。
この場合でもF値22以外の状態で取り付けは可能なのですが、22ですと、カメラ本体の露出連動レバーに当たってしまいますので、慌てて22の位置で取り付けを行いレバーの変形や破損を招かないようにとの処置で16までにしたと聞いています。
当時この話を聞いた時、いっそのこと最少絞り値を16ではなく、22より1/2段だけ明るいF19にしてしまうのもアリではなかったのかな?なんて思ったりしたものでした。それならギリギリ取り付け出来るはず?ですから・・・
そんなことをこのレンズをEMに付けていてふと思い出し、じっくり観察したのですが、実際はせいぜい1/3段程度しか余裕がないようです。
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コメント
このレンズが設計された時は、ニコンの会社の誰もが将来Ai化するなんて思っていなかったのですから、技術的に無理をするよりもこちらの方がよかったのではないでしょうか。
私はAi改造したレンズは1本しか持っていません。手に入れたときAi改造されていたとゆう理由だけです。
マルチパターンのF4S使用するときでも露出は単体の露出計で決定するひねくれ者なので、Ai改造のものにはこだわっていませんね。
Ai化のときにはニコンSシリーズ時代のニッコールのぞくと、キヤノンのFDレンズ使ってた時代でした。
投稿: ガタピシ | 2009年5月14日 (木) 09時43分
ガタピシ
> このレンズが設計された時は、ニコンの会社の誰もが将来Ai化するなんて思っていなかったのですから、
私が読んだ文献によれば、開放測光における絞り値の伝達を開放からの相対値すれば(要するにAi化)良いことは、かなり早くから判っていたのだそうです。しかし、他社の特許に抵触するので、その特許の有効期限が切れるのを待って、Ai化に踏み切ったのだそうです。つまり、Ai化は早くから予定されていたということです。
投稿: スポック | 2009年5月17日 (日) 22時49分
オートニッコール35ミリF1.4の発売時期が昭和46年。パテントが切れる時期を考えるより、当時の設計技術では、まだパテントが切れる時期が切れるよりは高性能を求めたのではないでしょうか。
Ai化によってAi化改造を受けて多少性能を落すかどうかを、ユーザーにゆだねたのではないかと思います。
Ai化改造の出来ないレンズもありましたから、Ai化初期のボディーは、絞込み測光で対応できるように造ったのではないでしょうか?
ニコンF3が思いのほかとゆうか、ニコンFをしのぐ20年に渡る製造になった大きな理由の一つだったのかなと思うこともあります。
投稿: ガタピシ | 2009年5月19日 (火) 12時12分