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ニコマートEL 機能と操作(使い方)

ニコマートELの機能と操作編です。
使用説明書としてご活用ください。

Elinst1a
Elinst2a
Elinst3a
Elinst4a
Elinst5a
Elinst6a


関連記事
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     ニコマート販売台数
     ニコマート出荷内訳
     


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Nikkorポスター

亀倉雄策氏のニッコールレンズのポスターです。
半世紀以上前の作品ですが、少しも古さを感じさせないデザインだと思います。
1957nikkorposteraa

日本光学の広告でNikkorの書体がこのような斜体で出てくるのはニコンS2の後半頃からです。
このポスターは1957年製作との事ですので、おそらくはこれもニコンS2の時期で、SP発売前ではないかと思っています。
また、このロゴですが、この後の1960年代半ばのカタログなどに出ているロゴデザインより少し立っているように見え、この頃はそのつどデザイン的なバランスを考えてアレンジしていたように思え、はたしてこのNikkorもロゴデザインとして意匠登録などをしていたのかは不明です。

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「ニコンF2フォトミック」の発売について

1971年8月上旬、ニコンF2フォトミックの発表がありました。以前にも少し記しましたが、この時、下のように、カタログが間に合わず、後に発送する旨の案内と5頁にわたる報道資料が届けられました。

F2catalogannaia

F2aa
画像は、アイレット(吊り金具)に特徴があります、新発売時(初期型)のニコンF2です。

ニコンF2発表時報道資料


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Hライン双眼鏡

キッチリ確認した訳ではありませんので、間違っているかもしれませんが、日本光学の民生用高級ダハプリズム双眼鏡としては下のカタログの製品が初ではなかったかと思います。(1976年3月発売)
H1a
H2a

この双眼鏡と同じ倍率ですと、たとえば7倍では、当時ポロプリズムタイプで明るい7×50CFがハードケース付きで33500円と近い価格です。また、9倍ポロタイプでは近い口径の9×35A CF・WFがハードケース付きで28500円と7500円も安い価格でしたから、この新発売のダハタイプの双眼鏡がハイグレードタイプだったのが分かるかと思います。

*この9×30DCFのように口径の後に「D」が付いている製品がダハタイプを表しているようです。

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ニコンF5 新発売

カメラ販売店などに配布されるニコンエクスプレスのニコンF5新発売を知らせる号の表紙です。
カメラ店の方やそのお客さんが最も早く目にするニコン製品広告の1つではないかと思います。
F5expressa

この頃は、あまり新製品に興味を持てなかったのですが、私がニコンカメラの新製品で久し振りに購入したいと思ったのがこのF5でした。

このF5も、最近は、中古の価格はかなり買い易いものになっていますね、発売後13年のカメラですし、銀塩カメラは人気の衰退を反映しているのでしょうが、性能は今も色あせず充分だと思います。ニコンのデジイチでカメラを始めて、フィルムカメラを使いたいとお考えの方が居られましたら、私はこのF5をお勧めします。

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モータードライブ F-36の使い方

1963年ころのニコンF用モータードライブF-36の使用説明書「モータードライブ F-36の使い方」です。
F36inst1a
F36inst2a
F36inst3a
F36inst4a
F36inst5a

この頃は、まだ直結式のバッテリーケースは出ていません、また、外部電源の説明では12V0.4Aの電圧・電流が得られる物を使うよう説明がありますが、電流がなぜか0.4Amと少し意味不明になっています。(これは後の版では訂正されていました。)

さて、F-36ですが、説明書が無いと「やってはいけない事」、「分からない部分」を知ることはなかなか難しいように思います。
解像度を横1000ピクセルにしたので、少し見辛くなってしまいましたが、説明書を持ってない方の参考にしてください。


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ニッコールレンズ一覧1974年2月版

Fマウントニッコールレンズ1974年2月のカタログにあるレンズが一同に写っているページです。(全てがラインアップされている訳ではありません)
Nikkor197421a
先日、ニコンより発表がありましたように、4月よりニコンのカメラ製品が一部値上げされます。
1974年1月初めにも物価や賃金の高騰など諸般の事情により、日本光学製品の値上げ(数%~十数%)が発表されました。
このカタログの価格はその値上げ後すぐのものです。

当時はズームレンズや超広角レンズ、フィッシュアイレンズなどと特殊レンズが特に高価だったように感じていました。
そんな中で以前にも少し記したかと思いますが、80~200mmF4.5はそれまでの85mm~250mmズームよりかなりコンパクトで価格も低く抑えられ、一般に普及するきっかけの1つのレンズだったかと思います。
とはいえ、発売時のモノコートの物でも79000円と高価でしたし、マルチコートになり85000円と価格改定され、この1974年2月の値上げで95000円と更に高価になりました。

当時、もし、95000円のレンズ購入資金がありましたら、皆さんなら何を買いますか?
何が撮りたいかでいろいろ変ってくると思いますが、当時はスナップや接写をやってましたので、私なら、24mmF2.8とマイクロ55mm、もしくは、20mmと24mmといった広角を買うでしょう。

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ズノー ペンタフレックス

今回はニコンカメラではありません、しかし、多少なりともニコンカメラに影響を与えていたのではないかと思えるカメラです。
ズノーペンタフレックスはペンタプリズムとクイックリターンミラー、自動絞り、蝶番による裏ぶた開閉、等間隔倍数系列一軸不回転シャッターなど、35ミリ判近代一眼レフの機能を全て搭載した最初のカメラだったと記憶しています。
これはニコンF登場より1年ほど早く、しかも、当時最も明るい58mmF1.2の標準レンズや、100mmF2というハイスピードレンズまで用意されていました。
しかし、部品のほとんどを外注化、ほぼ組立のみを自社で行っていたそうで、成品の歩留りが悪いうえに故障も多く、実際に販売されたのは3桁前半の台数だったとの事で、幻の一眼レフとも言われています。
下は写真工業1958年7月号に掲載されたメカニズム解説記事の冒頭のスペックなどです。
Zunowpentaflex


参考資料:ズノーペンタフレックス技術資料前半
       ズノーペンタフレックス技術資料後半


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世界最高の技術的成功

1958年6月の各カメラ雑誌に掲載されたニコンS3広告です。
S319586a

発売後割合すぐ(1958年3月発売)のニコンS3の広告なのですが、説明文にはS3とは一言もでてきません。
前年には既に共通のシャッターを持つニコンSPが発売されているからでしょうか?
SPやS3といった新型ニコンのシャッターの宣伝と、新発売のニコンS3とを絡めたというのが真相でしょうか。

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ダブルケーブルレリーズ

ニコンの接写用のアクセサリーで中間リングやベローズアタッチメントを使うと自動絞りが使えません。
そこで、F2時代の半ば頃にワイヤーレリーズを利用して絞込みを行う中間リングBR-4が発売されました。
それに伴い、表題のようなダブルケーブルレリーズAR-4も同時に発売されたと記憶しています。
これはF2やF、ニコマートのレリーズボタンに対応出来るようカメラ側はカブセ式となっていました、F3の時代になり、カブセ式のレリーズが使えなくなり、それの先につけてテーパーネジタイプとなるようにするアダプターAR-8が出ましたし、同時期にカメラ側もテーパーネジのダブルケーブルレリーズAR-7も出ました。


さて、ニコン用のダブルケーブルレリーズは実は意外と古くからありました。それは接写用としてのアクセサリーではなかったのです。

ニコンFが出た頃、1959年6月にニッコールT35cmF45も発売されました。
このレンズはニコンマウント(S)でS系レンジファインダーカメラにはレフボックスを併用し、ニコンFにはN-Fリングを併用する、プリセット絞りのレンズでした。しかし、ニコンFでの使用を前提としていたのか?分かりませんが、これはセミオート絞りとなるように、専用のダブルケーブルレリーズが用意されていました。(レフボックスと併用しても自動絞りと同様に機能します。)
35cmf45a


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ニコンF3 初期のシステム一覧

ニコンF3カタログ初版に挟み込まれていたF3システムの一覧と価格です。
3つ折り6頁の一枚もので、本来は表紙部分以外は2色刷り、白いイラスト部分が新発売の物です。
F3system1a
F3system2a

私は、新発売とほぼ同時期に手に入れましたが、この頃はFやF2の時とは違い、割引も結構あり、確か15%以上は引いて購入できたように覚えています。
その前年にF2チタンを購入しましたが、その時は5%程度しか値引きがなく、新製品なのに、思ったより安く手に入れられる事ができ、少し意外に思ったものでした。

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'80年代に向けての一眼レフ2機種 「ニコンF3」および「ニコンEM」の発売について

下の画像は、表題のプレス向け発表資料の1頁目と2頁目です。この資料は25頁にわたる物で、各機種の概要や特徴、当面の月産数などの文字情報やカメラの画像が載っていました。
F31a
F32a

これを見ますと、F3はスペースシャトル計画に使われることや、ニコンEL2やF2とは併売されない事が分かるかと思います。(EL2は発表前年1979年11月に払底しており、また、F2は1980年6月に在庫払底しました。)


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ズームニッコールオート85~250mmF4の仕様

以前に少し概要を紹介しました、1969年9月に発売されたこのズームニッコールオート85~250mmF4の仕様などです。
85250f4a

その時少しふれたご先祖様のニコンF最初のズームレンズ、オートニッコールテレフォトズーム8.5cm~25cmF4~4.5は説明に有りますように、望遠側の色収差はやや大きかったようです。
おまけに?初期のレンズは操作性も悪く、当初はかなり撮影に苦労したことでしょう。
それから約10年を経て開放F値一定の直進ズームとなり、ほぼ完成形となったように思います。

このレンズですが、生活環境が違いますので比較は難しいのですが、現在の、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)を買う程度以上の金銭感覚というか貨幣価値だったように感じています。

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ニコンU

ニコンUは海外ではニコンF65として発売されましたが、国内では「Nikon U(ニコン ユー)]と当時の競合他社「Kiss」や「Sweet」のネーミングのように堅苦しさを払拭したものになりました。
写真工業2001年7月号のニコンUテクニカルレポート(技術資料)概説では“「名称の「U」は「遊び」「優しさ」「友だち」「みんな誘って」「With You」などの「いろいろな「U」をイメージした親しみを込めたネーミングで、本機は普及機新系列の第1弾である。”とありますようにこの後「Us」「U2」と発売されましたが、時代は既にデジタルカメラが主流となっていきました。

写真工業2001年7月号の載っていたニコンUの仕様表です。
Ua

さて、このネーミングですが、視点?を変えると、過去の高級カメラ「ニコン」と同等の、ニコンS(含むI、M型)、ニコンFといったように一文字機なんですよね。
普及機なのに、ずいぶん格が上のネーミングだなぁなんてふと思った次第です。いや、ま、実際はF65なんですがね。(笑)

関連記事:ニコンU スペシャルエディション

参考資料
    ニコンU技術資料1
    ニコンU技術資料2

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ニコノス2 機能と操作(使い方)

この時期の販促カタログに載っていた一連の機種の「機能と使い方」で、ニコノスII型の使い方のダイジェスト版といえるものです。以前に紹介しましたニコノス3 機能と操作(使い方)との違いを比較してみるのも面白いかもしれません。
Nikonos21a
Nikonos22a
Nikonos23a

このカメラも機械自体はシンプルで、誤った使い方をしなければ、そうは壊れる物ではありませんが、それなりの作法がありますし、久しぶりに持ち出したりしますと、それも忘れがちで、このような説明を見ると思いだしますので個人的には結構有用でした。

*ニコノスII型は昭和43年6月に発売、昭和50年6月の在庫払底までにおよそ93000台が出荷されました。


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カラーで見るニコンの内部 ニコンFM

写真工業別冊1981年3月別冊ニコンテクニカルマニュアル/1982年10月別冊・増補版ニコンテクニカルマニュアルの口絵ページに載っているニコンFMの内部の画像です。
このようなカラー写真がF3、FE、FM、EM、ニコノスIV-Aと載っています。
Fma

このように内部の画像に番号を付けて部位の名称などを示すことはあまり無いですね。テクニカルマニュアルならではと言えそうです。

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写真部応援マガジン TopEye

先日紹介しました「Nikon Today」や各種ガイドブックに続き、今回は中高生向け「TopEye」の紹介です。
下は「TpoEye」の創刊号です。懐かしい方もおられるのではないでしょうか。
Topeyeno1a

これは1979年1月の発行で、当初は隔月刊、その後月刊となり、現在はカラー印刷、年5回発行となっています。
今年は30周年となり、3月26日から29日まで開催されるフォトイメージングエキスポ2009 にて、中高生にはTopEye創刊30周年記念限定配布小冊子をプレゼントしてくれるということです。

関連サイト:ニコンイメージング TopEye

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ニコン スピードライト

スピードライトSB-1カタログの表紙です。
Sb1a
ニコンのスピードライトによる撮影は露光の正確さで古くから定評があります。それには以下のような一般基準以上の独自規格により設計されているのもその理由の1つではないでしょうか。

スピードライトの発光準備の目安となるパイロットランプの点灯ですが、日本光学時代のデータ(古くてすみません)によりますと、コンデンサーへの充電がおよそ80%以上の時となっています。(因みにSB-1では95%以上と高率です)

1970~80年ころの一般製品では、この値が60%程度の物が多かったそうで、ストロボは大雑把には電圧が2倍になると、光量は4倍ですので、カタログ上は発光間隔やガイドナンバーが同じようなストロボでも、コンデンサの充電電圧が80%以上と高い日本光学の物は、フル発光に近い状況の場合、露光が適正に近い物になるのが理解できると思います。

スピードライトは輸出検査規格に定められた基準以上で作られています、基準では、ガイドナンバーは公称値に対してプラスマイナス1段まではOKとなっています。また、配光特性は中央部に対し周辺部では、1段までの光量落ちはOKとなっています。(結構ゆるい基準ですが、近年でもコンパクトカメラなどはこの基準値に近いものもあるようです。)
日本光学のスピードライトは、当然それ以上の基準値です、SB-2が出た当時、同等性能の一般品よりずいぶん高価で、私には手が出ませんでしたが、高価だったのはそれなりの理由があった訳です。
また、SB-5が出た頃、このスピードライトは正確で安定した光量と配光特性からプロユースに評判で、多方面で基準ストロボ?として使われたと聞いています。

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ニコンのガイドブック

ガイドブックと言っても、出版社から出ているいわゆるガイドムックなどとは違います。
下はニコン販社から配布されていた冊子で、このような物は他にクローズアップレンズやスピードライトなどのアクセサリーがありました。
Photo
内容としては以前に紹介しました日本光学の参考資料の中のニッコールレンズ読本やニコンの世界などの用語解説や製品紹介に近い物ですが、こちらの方がより詳しい内容がありますので、私にはテクニカルガイドの方は参考になる部分が多かったです。


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ニコンFMの仕様など

写真工業1977年7月号67頁に掲載されたニコンFMの仕様などです。
Fm67aa
製造数などは以前にニコンFMを紹介したときの記事を参考にしてください。

参考資料
     テストレポート1
     テストレポート2
     テストレポート3
     技術資料1
     技術資料2
     技術資料3

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ニコンF3 NASA仕様の条件

ニコン・スペースカメラと呼ばれたニコンF3 NASA仕様は250枚撮りのF3ビッグカメラと72枚撮りのF3スモールカメラがありました。(画像は以前に紹介しました「宇宙へ行ったニコン」を参考にしてください。)

このNASA仕様の製作は1978年12月にスタートし、そのプロジェクトチームは「S2」と呼ばれていたそうです。
NASAからの要求は自動露出のスペースカメラで、皆さんご存じのように、当時開発中のF3がベースになりました。
その他のNASA仕様の要求項目は、250枚撮りで撮影途中でもフィルム交換が可能なこと。シン・フィルムと普通の厚さのフィルムの両方が使えること。打ち上げ時や帰還時の振動に耐えること。真空状態でも使用可能なこと。真空状態でも蒸発しない潤滑油を使うこと。真空状態でも変化の無いフィルムを使うこと。可燃性のプラスチックは使えない(火がついた場合、自然消火できるプラスチックは可)。カメラから電磁波をださないこと。といったような条件だったそうです。また、そのほかにも、メッキの厚さや半田付けの際の半田の量や、防湿シール材など細かく規定があったそうです。

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Nikon Today

ニコンの広報誌「Nikon Today」の裏表紙の企業広告?がとても好きで、毎回楽しみにしています。
ちなみにこれは昨年10月に発行された物の裏表紙です。

Nikontoday702a

裏表紙の企業広告ですが、2007年4月号(Vol.67)までは「ニコンのある都」がテーマで、成都やワルシャワなど海外の都市の風景だったのですが、2007年10月号(Vol.68)から「光」がテーマになりました。

勿論記事も興味深いものばかりですし、幸いウェブからいくつかのバックナンバーも含め、PFDファイルをダウンロードして読むことが出来ますので、読んでない方は是非一読される事をお勧めします。


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ニコンセール

私は整理が下手で、いろいろな所へ色々な物を仕舞い込んで、結局どこへやったのか分からなくなってしまう場合が往々にしてあるのですが、今日はそれを少しでも改善しようと引出しの奥の方を引っ掻きだして、ガラクタを処分しました。
そんな中に紙物もいくつか含まれていて、ニコマートのカタログやらこのニコンセールのチラシやらが出てきました。
Nikonsale1a
Nikonsale2a

当時、行きつけのカメラ店で配布されていたのですが、確かこの時にDE-3 F3のハイアイポイントファインダーを購入して、カメラではなかったのですが、画像の青いショルダーバッグを頂きました。
これは今でも残っています、ただ、色味が私には少し派手な感じがして、一度も使ったことはありません。

今ではこのカメラ店もたたんでしまいありませんが、このような販社のバックアップによるセールというのも、小さなお店ではやらなくなってしまったように思います。

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ニコレックスF カタログ

昭和39年ころのニコレックスFのカタログです。
Nikkorexf1a
Nikkorexf2a

カタログは1枚ものですが、折りたたんで表紙にあたる面はカメラのパッケージと共通のイエローで統一されたデザインとなっています。
カタログの体裁はニコンFの初期のころに近いもので、4つ折り、表面は折り返しが逆向きに印刷されていて、折った状態で開いた時に正常に読めるようになっていました。
ニコレックスFはミラーアップが出来ませんので、既に出ていた超広角の2.1cmF4や魚眼8mmF8レンズなどは省かれた内容になっています。

関連記事
     ニコレックスFのシュー
     ニコレックスF解説
     本格派好み ニコレックスF
     ニコレックスF

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Fナンバー

Fナンバーと言っても、ニコンFのシリアルナンバーや機種に関するものではありません。
普通にレンズの明るさを示すFナンバーのことです。

さて、ニッコールレンズでは古くは3.5cmF2.5や5cmF1.1、10.5cmF2.5、18cmF2.5といったような中途半端な数字の開放F値のレンズがありました。
Fマウントの身近なところでは、105mmF2.5や同F1.8、EズームレンズでもF3.5といった数字を目にします。
通常絞り環に表示されている数字は1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32 45くらいでしょうか。

では1.8や2.5、3.5などはそれらからどのくらい明るいあるいは暗いのかは案外とわかり難いものです。
それはそれらがFナンバーの1/2段の値だったり、1/3段だったりとレンズによってマチマチだからと思います。
現在ではデジタル表示でそれらが出ているカメラもありますが、私のような古いカメラしか使わない(使えない)者には、一応少しは覚えておいても良いかと思いますので、少し列記します。

 1.1 1.2 1.25 1.4 1.6 1.7 1.8  2.2 2.4 2.5 2.8 3.2 3.4 3.5  4.5 4.8  5.6 6.3 6.7  

ちょっとわかり難いかもしれませんが、太字のものはFナンバー、取り消し線の数字はFナンバーの1/2値、下線付き数字はFナンバーの1/3値です。

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日本光学の参考資料

以前に参考資料として割合入手しやすいものを紹介しました。
今回はそれにも触れていましたが、日本光学が出したもの、あるいは同社技術者が監修したり技術資料を執筆している、信頼出来る資料を紹介します。
Nikon
ニッコールレンズ読本やニコンの世界、ナイスショットは古書店やネットを検索しますと割合安価に見つかる場合もあると思います。これらの日本光学が出した物は多数の版があり、時期により掲載されているカメラ・レンズなどに違いがあります。また、ニコンの世界は版により表紙の色合いが変えてあります。ニコンナイスショットは時期により副題が変わり、表紙の画像も違っています。(他にEMイメージがあります。)
この辺りは以前にニコンの書籍として初版の時期など紹介していますので、参考にしてください。

写真工業から出ていたニコンのシステムとメカニズムやニコンテクニカルマニュアルも時期により掲載されている機種が異なっています。
以下掲載されている代表的な機種です。
1968年6月臨時増刊ニコンのシステムとメカニズム:ニコンF、フォトミックTn、ニコマートFTn
1971年5月臨時増刊最新版ニコンのシステムとメカニズム:ニコンフォトミックFTn、ニコマートFTn
1972年7月別冊・増補版ニコンのシステムとメカニズム:ニコンフォトミックFTn、ニコマートFTn、ニコンF2フォトミック
1974年5月臨時増刊ニコンテクニカルマニュアル:ニコンF2フォトミック、ニコンフォトミックFTn、ニコマートEL、ニコマートFTn、ニコノスII、R10/R8スーパーズーム
1981年3月別冊ニコンテクニカルマニュアル:ニコンF3、ニコンFE、ニコンFM、ニコンEM、ニコンF2、ニコンF(FTn)、ニコノスIV-A
1982年10月別冊・増補版ニコンテクニカルマニュアル:ニコンF3、ニコンFE、ニコンFM、ニコンEM、ニコンF2、ニコンF(FTn)、ニコノスIV-A、ニコンFM2、ニコンFG

共立出版のニコンFマニュアルニコンFニコマートマニュアルは割合高価に取引されていますが、近年は買い求めやすい価格でも見つかるようになってきました。こちらは付属品などアクセサリーの使い方を調べるのにも重宝な書籍です。

右下の「日本光学50年のあゆみ」は、いわゆる社史ですが、従来の社史とは違い、分かりやすい表現と図版で読み物としての性質が強いものになっています。安価に見つけられたら、是非、手元に置いておくことをお勧めします。

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ドイツ人村

ニコン75年史に掲載されていたドイツ人技術者の住宅の姿図です。
Photo
このような住宅が大正9年から10年にかけて8棟建設されたそうです。
下はその社宅配置図です。(この後1棟追加)
Photo_2ニコン75年史より


また、その位置は下のように現在の西大井駅前に在りました。
Photo_3ニコン75年史より


これら社宅はドイツ人が帰国したあとはクラブとして利用され、昭和5年に一部を賛育会大井病院に提供、昭和10年には同病院の改築に伴い解体されてしまったそうです。

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大井工場(現・株式会社ニコン大井製作所)

下はニコンの聖地?日本光学大井工場の四十年史にあった昭和5年当時の配置図です。
1
配置図は北を下に描いてありましたので、180度回転した状態にしてあります。
現在および、昭和22年時、昭和38年時の航空写真画像を下のURLで見られますので、この配置図との違いを確認してみてください。終戦時以降の変化が伺えます。
http://map.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.43.42.130N35.35.56.300&ZM=12&from=mapb
+の建物は213号館で、当時からの調整棟のあった位置ではないかと思われます。これは205号館として昭和47年まで使われていました。当初は測距儀の展望調整に使う為の物だったとのことです。
昭和22/38年時の航空写真にも写っている、道路を隔てて北側のE型に見える高層建築物は、1号館(現101号館)で、昭和8年4月の竣工ですので、先の配置図には載っていません。また、1号館は翌年から上方へ増築(4階から5階へ)が行われ昭和10年に完成したとのことです。この建物は関東大震災クラスの倍の地震に耐えられる強度の建物ということで、現在も使用されているのでしょう。
また、現在小野学園女子高になっている所の一部は昭和14年ころにはメッキ場や反射鏡工場がありました。

こちらは50年のあゆみにある大井(第一)工場の画像です。いつのものか分かりませんが、おそらく調整棟からの撮影と思われます。
2
この画像の奥中央に見える建物が配置図の事務所棟にあたり、右側の2階建てが倉庫、右端の画像が切れている建物が検査棟ではないかと思います。


私には大井工場(製作所)は101号館の印象が強いので、これが建て替えられる時はきっとかなり寂しく思うでしょうね。

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ニッコールオート85mmF1.8 プロトタイプ?

ッコールオート85mmF1.8を先日久しぶりにF2に付けて持ち出しました。いやぁ、結構サマになるレンズですねぇ。このデザインは私の好みです。
しかし、当初のデザインはもう少し無骨だったのかもしれません。
下は試作?と思われる85mmF1.8の画像です。
85mmf18prototype
NikonF Nikkormat HANDBOOK OF PHOTOGRAPHY 5-36より


こちらを見ますと、距離環のギザ(ローレット)の部分の幅が少し狭く、ネームリング部分も正面にあり、また、フィルターなどをつけるアタッチメント枠も旧来からの銀色になっています。これはこれでニコンF登場以来からデザインを踏襲しているように思います。

皆さんはどちらのデザインが好みでしょうか?


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ニコン標準小売価格表① 昭和50年9月21日現在

下は以前に「1970年代の価格表など」で紹介しました価格表のうち左上中ほどのオレンジ色の①番の物をモノクロにしたものです。(1枚もの4頁)
11aa
12aa
この1番の物以前はカラー印刷でした(「1970年代の価格表など」左上の下のほうの物)ので、コストダウンがはかられたのではないでしょうか。

さて、この中面で黒く塗りつぶされた部分が私は気になりました。しかし、ニコマートFTn用のアクセサリーシューII型と52mmL1Bcの価格の間違いであろうことは想像がつきますが、内容は分かりませんでした。
フィルターの方はこの直前までモノコートのL1Bが販売されていて、価格が2000円でしたので、おそらくはモノコートのL1Bの価格が載っていたのではという想像がたちます。

このあとの②版昭和50年11月21日現在ではそのころ発表されたニコンF関連主要アクセサリーであるファインダーとモータードライブの再生産品の価格が載りだしました。
2a4aa

この時のF-36の直結式電池ケースの側面にあるターミナルはそれまでのコンセント式からF2用のMD-1などと同じ丸型3ピンターミナルになりました。アクセサリーの供用化を考えての事と思われます。

余談ですが、①版の価格表の9月21日はその4年前にニコンF2が発売された日なのです。


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ニコンF時代のニッコールレンズカタログ(表紙)

以前にSとFマウントレンズのカタログを紹介しました。これはその後のニコンF時代のニッコールレンズカタログ表紙です。

Nikkorcatalog

左上がこの中では古いほうで、すべてのページが多色刷りで紙質も表紙から内部まで上質の物です。(表紙とも16頁複数の版が有ります)
隣はその後の追加紙片です。(一枚もの4頁)
下の左は上の物と同じデザインですが、内部の体裁はかなり変更されていて、内部は二色刷りで画像は小さいながら一流写真家の作例が載っています。(表紙とも40頁、複数の版が有ります)
その隣はF2販売年の1971年2~3月頃の物で、内容は最も充実していて、1頁で1本のレンズとその作例を紹介しています。(表紙とも52頁、二色刷り)
この後の版ではA4に近い形状のカラー印刷ものとなります。

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