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ズームニッコールオート85~250mmF4の仕様

以前に少し概要を紹介しました、1969年9月に発売されたこのズームニッコールオート85~250mmF4の仕様などです。
85250f4a

その時少しふれたご先祖様のニコンF最初のズームレンズ、オートニッコールテレフォトズーム8.5cm~25cmF4~4.5は説明に有りますように、望遠側の色収差はやや大きかったようです。
おまけに?初期のレンズは操作性も悪く、当初はかなり撮影に苦労したことでしょう。
それから約10年を経て開放F値一定の直進ズームとなり、ほぼ完成形となったように思います。

このレンズですが、生活環境が違いますので比較は難しいのですが、現在の、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)を買う程度以上の金銭感覚というか貨幣価値だったように感じています。

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コメント

私もそう思います。
これらのズームが現役時代、アマチュアで持ってた人はほぼ皆無だったと思います。プロユースの特殊レンズに分類できるでしょう。

ズームレンズは総ての焦点でF値が同じとゆうことがない事を写真展のイベント日に、プロカメラマンの方の講演で聞いた記憶があります。普及タイプのズームレンズと同じで焦点距離によってF値が違うのだそうです。高級タイプのズームレンズがF値が同じなのは一番暗いF値に合わせてあるのでしょうが、それがいまの高級レンズのF2.8とゆうことでしょうか。

日本では珍しいことなのですが、キヤノンがニコンのオートの43~86を越えるズームを製品化できる試作品ができたとき、キヤノンの人が「ついにニコン(43~86のこと)を越えるズームが出来ました」と関係者に語った逸話が残っていますが、このズームレンズは35~70ミリのズームで確かF値は焦点距離によって違うタイプだったように思います。
オートニッコールの43~86F3.5は今日の感覚ではの評価がよく書かれていますが、当時はショートズームでこれ以上の描写をするズームはなく、これを凌駕し単焦点並の描写を得たショ-トズームをキヤノンが試作品で完成させて製品化したのは旧FDの時代ですから、オートの43~86は当時はこれ以上の描写はズームでは望めなかったのですね。技術的に。

今回紹介されたズームの描写はプロユースなので、アマチュアのこのズームの描写評価は残されていませんね。やはり描写は現在の価値基準で評価するとけっして結果の良いものではなかったと思います。

投稿: ガタピシ | 2009年3月19日 (木) 13時33分

息子がNPSに入ったお祝いにこのレンズを贈りました。偶然入手できたAI改の最終モデルです。AF時代に逆らうようにMFレンズばかりを使っております。もっとも私が使っていたものがそのまま使えることが大きな理由ですが、COMSで撮ることで40年前に今ひとつと思っていたQ-Autoの200mmF4やQ-Auto135mmF3.5などがAi-sのものより遥かにいい結像を見せてくれることに驚きます。40年前には無かった完全平面の撮像素子はフィルム時代の設計者が想像もしなかった結果をもたらしてくれるようです。この85-250には謎が多く期待が膨らんでいます。
レンズ構成やスペックついては海外に詳しいサイトがありますが、作例は全くありません。息子もWEBで旧ニッコールの作例を公開することで少しでも多くの人にニッコールの素晴らしさをお伝えできればと申しております。もちろん仕事で使う気も満々ですが。

投稿: SENRI | 2010年9月 8日 (水) 01時21分

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