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ファインダー包み

下はニコンF用中期型ウェストレベルファインダーを包んでいた布です。ファインダー底のリーフスプリングの当たった跡が残っているのが分かるかと思います。
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日本光学のいわゆる光学マークが金箔押しされた、細かい毛足のベルベット調のおよそ16センチ角、濃い緑色の布です。
この頃は既にフォトミックファインダーなどの為にプリズム底のカバーが用意されていましたが、ウェストレベルファインダーには付属せず、皮ケースに納めていた都合からでしょうか?この布で包まれていました。
カメラやレンズ、アクセサリーが高価だった為でしょうか、このようなファインダーや視度補正の接眼補助レンズを入れていた箱なども当時はコストを掛けていたように思います。

これが、F2用DW-1と同様の後期型になりますと、ユーザーの意見を取り入れた結果なのか、コスト削減なのか分かりませんが、底カバーの付いた状態で出荷され、革ケースや布は省かれるようになりました。

中期ウェストレベルファインダー使用説明書

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プロスペックAF ニコンF3AF

ニコンF3AFは1983年4月に発売されました、下は発売月1983年5月の写真工業誌に掲載された広告です。
F3af1a
広告冒頭部の「プロに応えるフォーカス・レスポンスのオートフォーカスを実現する。」に当時のニコンSLRオートフォーカス技術の自信が表れているように感じました。
また、それまでのオートフォーカスと比べて確かにレスポンスは良く、実用できるオートフォーカスでした。
しかし、サイズや価格、使えるレンズなどの制約からかあまり数量は出ませんでした。(約9200台)
当時、DX-1の価格は、実際の製造コストに見合うものではなく、低く抑えて出したと言われていましたが、私自身はそれを確かめた事はありません。

余談ですが、F3AF用レンズは唯一?所謂カニの爪標準装着のオートフォーカスレンズです。
画像や仕様などは以前に紹介しましたニコンF3AF用レンズを参照してみてください。

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世界初 ボケ味コントロールレンズ AiAFニッコール135mmF2S

DCニッコール新発売時のカタログです。
Dc135mm1a
Dc135mm2a

このあと、皆さんご存じのように105mmF2が93年9月にDタイプで追加され、その後95年12月に135mmもDタイプ化されました。


ところで皆さんはこの「ボケ味」をどのように読んでいますか?
私は「ボケあじ」と読んでいます。しかし、私のまわりでは「ボケみ」と発音されている方も何人もいますし、別に決まりもないので好きなように読めば良いのでしょうね。

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ニコンF時代のカメラ総合カタログ表紙一覧

下はニコンFが現行時でF2登場以前のカメラ総合カタログの表紙一覧です。

Fsogoaaa

時期により同じデザインで内容が少し変わっている版がそれぞれ複数ありますし、これ以外のデザインのカタログも有るようですが、生憎私は持ち合わせておりませんので、とりあえずこれだけの紹介とさせていただきます。
中段右2つは昭和41年頃のもので、再生産されたブラックのS3が載っています。
また、下段の右寄り3つは、カメラとレンズ、アクセサリーも掲載されていて文字通り総合カタログとなっています。下段右端はF2登場直前までの物で、これも複数の版があります、サイズもA4に近い物でした。

昨日ニコンサイトにて4月からの価格改定のお知らせがありました。
とりあえず銀塩から撤退の発表ではなく値上げで凌ぐのでしょうか、欲しいレンズなどは今のうちに購入を検討されてはいかがでしょう?

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ニコンシステムのロゴ

下段はニコンシステムチャート(価格表)に代表されるSYSTEM文字の「S」が特徴あるロゴです、これは1970年後半頃から使われだしました。
下の画像の上が1969年の物、下が1970年の物です。
Systemlogo

私的にはF2の期間はこのロゴが使われ続けていたという印象でしたが、実際はF2登場の1年前くらいから1975年春ころまでで、それ以降は消えていて、意外と短命なデザインでした。

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フラッシュユニット5型(BC-5)の使い方

ニコンフラッシュユニット5型(BC-5)の使い方(使用説明書)の英語版と日本語版です、比較して見るのに都合がよいように上下に同じページを配してあります。
今では割合人気が無いために安価に手に入る場合が多いアクセサリーの1つです。

時期は日本語版が1964年8月英語版が1965年9月の物で、1964年日本語版表紙ではまだV(5)型と表示され、皮ケースもホック留めのしっかりした物が付属、1965年英語版表紙では型番BC-5型となり、付属ケースもファスナー閉じの柔らかい物になっています。
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Bc5a
横幅1000ピクセルの画像はこちらにあります。

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ニコン AN型番

ニコンのAN型番はAccessory、Neckstrapの略ではないかと勝手に考えています。しかし、本当のところは知りません。
AN-1 本革ストラップ 当初はネックストラップA 型番が振られだしたのは1971年ころ、600円
AN-2 エスロン製ストラップ 当初はネックストラップB 型番が振られだしたのは1971年ころ、400円
AN-3 レザーム製 1977年1月 650円
AN-4Y/B あみひも(布製)ネックストラップ 1977年1月 1000円
AN-5Y/W あみひも(布製)ワイドストラップ 1980年3月ころ 1600円
AN-6Y/W あみひも(布製)ワイドストラップ 1981年5月ころ 1800円
AN-7 あみひも(布製)ネックストラップ 1986年1月ころ 650円
これ以降も型番は振られていますが、主に機種別のストラップやオリジナルグッズとしての販売形態の物、アクセサリーカタログ掲載の汎用品、海外販社オリジナル品など種々雑多です。

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ニコン チルチングレベルE型

下はニコンの土木・建設などの分野で広く使われていたチルチングレベルE5/6型の1983年のカタログです。
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これの原型は昭和22年から製造がはじまったE型ですが、ほぼ今の物になったのは実はE2型からのようです。
原型の初代E(1)型は望遠鏡が倒立像で、倒立像は近年でも高精度の1級や2級の水準測量などでは割合そのようなレベルは使われていたようですが、そこまでの精度を必要としない用途では当時から正立像の物が一般的であまり歓迎されなかったということです、そこでE2型は倒立像を正象とし、昭和24年から作られるようになりました。因みに初代は望遠鏡も21倍40ミリ口径でしたが、E2型からはこのカタログモデルと同じ25倍40ミリとなっています。


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九二機鏡五型

変わったタイトルですが、これは機関銃眼鏡の日本光学での社内名とのことです。
下は四十年史にあったその画像と簡単な紹介記事です。
A

記事によりますと、当時日本光学のマークをつけたこれら眼鏡を装着した機関銃を射撃している場面がニュース映画に流れたとあります。

実際は観測用として用いられたようです、私も観測用に少し欲しい気がします(汗)、しかし、制式採用され多量に作られたようですが、このような性質の物は残存数は少ないのか、国内外のネットオークションなどでもめったに見かけませんね。

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ズームニッコールED180~600mmF8S

以前にズームニッコールED180~600mmF8を紹介しましたが、それのAi-Sバージョンで当時の価格は710000円、説明にありますように受注生産品でした。
これは1982年4月に出ましたが、以前のタイプがニューニッコールでしたのでAi版を飛ばして出たことになります。
Ed180600mmf8s1a
Ed180600mmf8s2a


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ニコンF2用モータードライブ MD-3

ニコンF2用モータードライブ装置MD-3の販促カタログにある仕様などです。
Md3a

以前にMD-3新発売時の広告を紹介しました。
その中に在ります様に、MD-3とMB-2は同時に発売されました。
現行時はMD-3を使う場合でも、私たちの回りではMB-2よりMB-1を使うことを勧めていました。
それは撮影コマ速度が有利であることより、撮影可能本数が電池の本数が2本増えるだけでおよそ倍に増えるという理由からでした。
しかし、今ですと、F2用モータードライブの電池(リチウムイオン電池14500への転用)で記しましたように、8本用バッテリーケースでも15ボルト近い電圧と実用可能な電流が得られること、フィルムを現在1日に30本も使うアマチュアは少ないことから、MB-1を使わなくても良いのではと考えています。(MD-1、2含む)
ただし、この場合でも少し不安があります、規定電圧より高い事から、バッテリーチェッカーが正しく使えない可能性を考え、使用しないでいましたが、先日ついうっかり試してしまいました。そこで故障が発覚?、チェッカーが死んでいました。
これがその時チェックして壊れたのか、それ以前から壊れていたのかが分かりませんので、切り分けが出来ないのが辛いところです。
もし、同じ事を試される場合は、このようなリスクが有るということを承知の上でお願い致します

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ニッコールオート28mmF2

ニッコールオート28mmF2は1971年4月15日に発売、35mmF1.4に遅れること一ヶ月半でした。
この28mmと35mmF1.4はFマウントニッコールの中では最も早い時期に全面多層膜コートが施されたレンでした。下はその販促カタログの28mmF2紹介部分です。
28mmf21a
28mmf22a
当時、世界初という言葉が踊っておりませんので、他のメーカーの物の方が早かったのかもしれませんが、F2という明るい広角の標準とでも言える画角28mmのレンズとしては、かなり早くに登場していたのは間違いありません。

私は28mmという画角がイマイチ苦手でして、唯一ニコンミニの28mmは私にとって適度な周辺減光が感性に有っているのでしょう、使えるレンズ(カメラ)です。
という訳で、中古で購入後、試写のみしか使った事が無いレンズですが(汗)、当時の最新技術のレンズですので今も手放さずに残しています。

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ニコンFMセール

ニコンFMの売り出しを販社がバックアップしていたチラシです。
Fma

この時期が昭和53年2月ですから、ニコンF3発売の2年ほど前になります。同年12月にF3のNASA仕様開発が始まりますので、この時点ではまだプロジェクトチームはありませんでした。
ですので、スペースシャトルにこの時F3が積まれていた訳ではなく、とりあえず「宇宙カメラとしての信頼性と操作性が認められ、テストフライト17回に搭載が決定」ということのようです。

ただし、後のF3の時のように搭載された実機の画像は無いので、ややリアリティに欠ける広告ではあるように感じました。 

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ニコマートF系 カタログ表紙一覧

ニコマートFTなどニコマートF系カタログの表紙の一覧です。
全ての種類を網羅している訳ではありません、また、同じ表紙でも違う版の物がいくつかあります。
Matftna
Matft23a

画像右上の物はニコマートFTとFSのカタログです。こちらも版違いがいくつかあります、遅い物にその左隣のモノクロ印刷のFTnカタログが挟み込まれていました。
「望遠7眼レフニコマート」は一枚もののチラシで裏面は「広角7眼レフニコマート」となって広角レンズの紹介をしています。
変わり種は上から3段目右の2種で、これらは同じ年月のカタログで右は少しサイズが小さく2つ折のカタログになっています、その左隣は厚口の物となっています。

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ニコマートFT2 機能と操作(使い方)

安易ですが、昨日のニコマートFTnに続き、本日はニコマートFT2です。
内容はニコマートFTnとほぼ同じですが、ホットシュー付きアクセサリーシューの装備、シンクロ関係や電池などの変更が行われています。
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Ft32a
Ft33a


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ニコマートFTn 機能と操作(使い方)

ニコマートFTnを久しぶりに持ち出す方などの使用説明書の簡易版に使えると思います。
Matftn1a
Matftn2a
Matftn3a

ただし、電池は水銀電池でしたので、今ですと露出計が生きていても、アダプターを介して銀電池を使う必要がありますので、ご注意ください。
アダプターはMR-9(H-D)用の電圧変換(1.55V→1.35V)が出来るタイプを必要とし、使用電池はSR43です。

また、アクセサリーシュー2は後期型2.1cmF4のファインダーを着けられますし、画像のようにBC-7型フラッシュガン、SB-2といったニコンFやF2用のアクセサリーも使えますが、旧型(1型)ではそれが使えません、稀に1型のシューも市場に出ていますので、F用のアクセサリーも使いたい場合は2型を探す必要があります。
1型の専用シューに2.1cmのファインダーを使えるように以前紹介しましたアクセサリーシューアダプターが出ていました。

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新生ニコン(社名変更)

日本光学工業株式会社はご存知のように1988年に株式会社ニコンへと変わりました。
その辺りの経緯は下のようにニコン75年史に少し説明があります。
A

以前から少しふれていますが、この時からNikonのマークに使われている文字というかロゴの傾きが少し起き上がり、身長?も少し高くなりました。以前に紹介しましたニコンブランドシンボルマークでの上と2番目以降のもので比較しますと分かりやすいかと思います。
変更当時の話です、結構違和感なく変更されていますが、私は古いマークに愛着があり、相当期間それが気になっていました。

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ニコノスIII型使用説明書変更点

下はニコノスIII型使用説明書の9版と10版の同一ページ部分です。
どちらが新しい版か分かりますか?
Nikonos3a
上の説明書では画像に有るフィルムのたるみを取る操作の説明が載ってますが、下はその説明が省かれています。
答えは下が新しい版で、たるみを取る説明は省かれてしまいました。
上の9版では右上の説明で巻上げ後ノブが回るとフィルムの巻上げが確認でき、その後クランクをたたんで押し込むとありますが、その下の赤い文字ではノブがあがった状態で巻き上げると巻上げが重くなるのでカラ写し後は必ず押し下げるよう注意があります。私はこの部分が心情的にはやや矛盾な感じを持ちました。
下はそれらが省かれています、おそらく装填後のカラ写し動作後のたるみ取りで、クランクやノブの戻しが不完全でのトラブルを起こさないようとの配慮がなされたから、II型までと違い、たるみを取らなくて巻き上げが確実にできるようになったからではないかと考えています。
その為に、ページ下のたるみを取る動作の画像はあまり意味を持たないものとなってしまったように思います。

他に違いはRマークへの赤い色の着け忘れ?を修正しています。

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ニコンFカタログ表紙一覧

ニコンFカタログ日本語版の表紙の一覧です。先日の物の後の版になります。といってあまり手持ちの物は多くはないので全ての種類を網羅している訳ではありません。
また、これらも同じ表紙で管理コードの違う物がいくつかあります。
Fa

先日、レンズの絞り連動爪の位置を中央(F5.6)にして撮影するようになったのはいつ頃からか?というコメントを頂きました。
ニコンFフォトミックやニコレックスFとの総合カタログでは割合早い時期から見られます、また、ニコンF系単独のカタログでは下段左のニコンFフォトミックの長方形の物が早い方でした。フォトミックFTnでは銘板を隠さないからでしょうか、爪が中央に来ています。ただ、正方形に近い形のニコンF単独やフォトミック、フォトミックT、フォトミックTnカタログでは、こと表紙に関しては、私の手持ちの物では見られませんでした。

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ニコノス3 機能と操作(使い方)

昨日に続き今回はニコノスIII型の使用説明書のダイジェスト版ともいえそうな販促カタログの一部です。
Nikonos31a
Nikonos32a
Nikonos33a
以前にニコノスIIIの製造数などを紹介しましたが、ニコノスII型との違いをおさらいします。

1:それまではスプロケットを持たない機構だった為コマ間が不ぞろいになり勝ちだったのを、スプロケット式に変えて改善した。
2:フィルム巻上げに逆転防止のツメを設け、巻き上げを確実に出来るようにした。
3:ファインダーをアルバダ式から採光式とし、枠がより見やすくなった。
4:ファインダーに80mmのフレームを追加。
5:フィルム圧板の取り付け位置の変更により、装填がやりやすくなった。
6:フィルムカウンターを底部から上部へ変え、見やすくなった。
7:水中で扱いやすいサイズと重量へと従来より少し大きく重くした。

1の改良により、以前紹介しましたパーフォレーションの無いフィルムを使うことは出来なくなりました。


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ニコンF2フォトミック 機能と操作(使い方)

ニコンF2フォトミックの販促カタログにあった機能と操作の説明部分です。
簡易使用説明書として活用できると思います。

F21a
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カタログ番号 

S2の頃くらいまでのニコンカメラなどの説明書やカタログには、片隅に「カニシ1」とか「Ca2S2」、「カ2カ2」といったような文字が印刷されている場合があります。

これは型録番号と呼ばれていて、社内管理コードだったと思われます。
しかし、これの意味はちょっと分かりませんでしたが、S2の説明書の日本語版ではカニシ1、カニシ2、カニシ3といった文字が見られますし、同じように英語版ではCa2S1やCa2S2の文字が見られましたので、最後の数字がカタログ装丁の違いをあらわしていそうです。

また、あまり見かけませんが、説明書の隅にカタログ番号とは別に印刷会社と思われる社名が印刷されている場合もありました。
下はその部分です。
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この株式会社ベントンは古くからニコンと関わりがあり、このような説明書やカタログ、パッケージの印刷を手がけていたそうで、現在も取引は有るとのことです。

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ニコンFカタログ1

ニコンFカタログの比較的古めの物3種の表紙です。
F3a
生憎、最初期の物は持っておりませんので紹介は出来ませんが、左が1959年8月版、中央が1960年7月版、右が1961年8月版とほぼ1年毎のカタログです。同じ表紙でも版が違う物がいくつかありますので、この間も版数はかなり進んでいます。

1年ほど間があくと、レンズやアクセサリーの充実度の違いを結構実感できます。
1959年8月版は以前にレンズ部分を紹介しましたが、他の物もそのうち個別の内容を紹介しようと思います。

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ニコンシステムチャート

1969年10月のニコンシステムチャート(価格一覧)です。

19691
19692

4つ折で以前に「1970年代の価格表など」で紹介しましたチャートと同様の物で60年代末の時期になります。

メキシコオリンピックの翌年で、レンズを覗けば、ニコンFシステムとしては成熟期でほぼ完成し、次期モデルF2の開発もかなり進んできた頃ではないかと思います。

残念ながらこの頃は、既にニコンS系システムがカタログからは落ちてしまってますが、実際にはいくつかのアクセサリーは問屋などには在庫もあったようで、入手も可能だったと聞いています。

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レンズの刻印文字

下は18cmF2.5の画像ですが、どちらが前期型かわかりますか?
18cmf25a

答えは右が前期型です。
18cmはシリアルナンバーの上一桁が4と3が有り、画像には写っておりませんが、3が前期型で画像右がそれにあたります。

刻印の書体でも後期型の見分けは可能でして、数字の3やKogaku、Japanのg、aなどが違いとして分かりやすいのですが、書体がニコンFマウントのレンズと同様の物は、ニコン(S)マウントの物でも大体それ以降(昭和34年以降)に製造されたレンズではないかと考えています。因みに、2.1cmF4や10.5cmF4のようにFマウント時代に出たレンズでは、上の画像右のような書体の物は今のところ見かけません。

以前に赤い「C」マークで紹介しましたニコンマウントの標準レンズ5cmF1.4のCの有無のレンズもそれに該当します。
こちらの書体で比較するとわかりやすいかもしれません。

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リピーティングフラッシュの使い方

「ニコンモータードライブ用リピーティングフラッシュの使い方」使用説明書の全ページです。
馴染みの無いアクセサリーですが、当時の一般に手に入る規模のマルチストロボの概要を知る資料に良いのではないかと思います。

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この説明書は1版のみしか出て無いようですが、機器は改良が行われていましたので、それに対応するように説明書の方に訂正、あるいは追加の張り紙がしてあります。
該当箇所は3ページの3の数字の上、5ページの放電管の交換部分全部です。
3aa3ページの該当箇所の拡大です。

5ページの放電管の交換部分ですが、変更内容は詳しくは分かりませんが、どうやら反射鏡カバーリングの固定方法が従来よりより確実なネジ留め式になっているようです。

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ニコンF3 貴重?な使用説明書

ニコンF3の使用説明書の初版1980年1月版と2版同年4月版の変更箇所の画像です。

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違いは底にある電池蓋の開閉時の画像のみで、使われているコインが25セントから100円硬貨へと変わっています。
この25セントの画像が使われている日本語版はおそらくこの初版のみだと思われます、また、4月出荷分では既に2版へと変わってしまって、実質1ヶ月強ほどしか添付されていない事になります。
初版の説明書が添付されているのは、本体の番号ではせいぜい120~121万台あたりまでのF3くらいでしょうか。

なぜ、写真を入れ替えたのか理由は判りませんが、F3の説明書でもF2時のように多数の版が存在し、発売年である1980年だけでも、11月までに5版の数字が見られます。2~3ヶ月ごとに版が進んでいたようです。また、横幅が数ミリ短くなり、後の版では端の余白がほとんどなくなってしまいました。

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汎用パッケージのデザイン

ニコンのアクセサリーなどの汎用箱や包装紙に少し以前に使われていたパッケージデザインの代表的な一例です。
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長円内にNikonの物は地色が金色の他、青色の物もあります。
古くはグレーの無地の物やニコンF関連ですとくすんだ黄色地に四角で囲ったFのシンボルマークで抜き文字とそうでない物が並んだものもありました。
また、Nikon、Nikomat、Nikkorの文字の入った青地の包装紙もありました。
これら一連のデザインも前出の亀倉雄策氏が手がけていたということです。
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