使用説明書の版数
下は、ニコンF2アイレベルの使用説明書裏表紙右下の英数字が分かるように並べたものです。
この英数字の意味を日本光学時代に問い合わせた事はありますが、社内管理コードとして使用しているもので、内容については公開出来ないという返答でした。
現在のコードと違い、これら説明書の購入時期や内容とその英数字を照らし合わせると、それら数字のいくつかは、意味の推測もそれほど難しくないのではないでしょうか。
これらのうち括弧内の左の数字ニ桁は説明書発行年をあらわし、ドットで分けたその次の一桁ないし二桁は発行時の月ではないかと思われます。
その右のアルファベットもしくはアルファベットと数字はちょっと推測は難しいのですが、括弧の右のC-*やP-*は版数ではないかと思われます。
これを見ますと、79年5月時点でC-20と20版、その後の79年7月にP-1と新たな版数を付けています。
これらで違いを見ますと表紙のF2のロゴマークがC-20までは金色、P-1以降は白色となっていました。
また、P-4では表紙右下に小さく黒字にJの抜き文字が印刷されていました。
内部ではC-*は白黒青の3色、P-*では白黒緑の3色刷りとなり、説明書の項目順や使われている写真、表現なども変更されています。
F2アイレベルのような、発売当初からほとんど変わることの無い機種でも、20数版の版数が作られています。
77年春にAi仕様に変更になったF2フォトミックでは、75年時点で既に23版の物があります。こちらは生憎それ以降のものは手持ちに無いので、最後の版がどの程度まで行っているのか分かりませんが、更に数版は数字が進んでいるのではないかと思います。
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