ニコンF3 発表展示会
これはニコンF3とEM、及びシリーズEなどの新しいレンズなど新製品の発表展示会開催のDMはがきです。
たしか全国各地で日程をずらして行われていたはずですが、私の手元には、1980年3月13日から16日まで銀座松坂屋にて行われた際のものが残っていました。
ニコンのプロ機が初めてAE搭載、電子シャッターで出てきた事で、私は、非常に興味を持って迎え入れたという覚えがあります。
また、共通のデザインによるAE専用の普及機EMは海外で先行販売され、雑誌でも既に取り上げられていましたので、こちらも興味を持っていました。
そして、発表展示会で実際に手にし、すぐにF3とEMの予約を入れてしまい、EMとシリーズEレンズはすぐに入手出来ましたが、F3を実際に手にするまで2週間近くかかってしまいました。当時、プロ仕様のニコンで電子シャッターによるAE機の耐久性、信頼性を危惧する声をいくつか聞いてましたので、販売においての出足はそれほどでもないだろうと勝手に思ってましたので、手元に届くまでの期間が長かったことを意外に感じたことを思い出しました。
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コメント
ニコンF3に関心が集まったのは35ミリでもカラー原稿のポジが使えるようになった時代でもあるので、露出に正確さが求められるポジの露出の適正さが求められたからでしょうか。F3登場時のカタログには確かシャッター速度を正確に制御するクォーツが使われていることが作例の写真と合わせて見開きになっていました。
クォーツの正確さは第二次大戦のときにすでに認められていて、私の知る範囲では日本海軍の航空隊の通信機はクォーツ制御で、作戦の度に周波数を変更するための水晶から削りだして作った板をセットして調整していたとの記述を読んだことがあります。当時は通信機の調整が大変だったそうです。
F3登場時のカタログに出ているF3用のクォーツのパーツ見ていると、技術の進歩を感じたのを思い出しますね。
投稿: | 2009年1月 7日 (水) 17時19分
F3登場時、測光や露出の正確さは各カメラ雑誌でも取り上げられ、その頃から写真をやっておられる皆さんはご存知のことと思います。
そのF3の測光で特徴的なのは、中央重点測光と謳いながら、12mmの円内で80%のスポット性を持たせている点だと思います。F2やEL、FM/FEといったそれまでの機種やF3以降のFM2/FE2など、およそ60%程度なのに、F3は唯一といえる測光分布で玄人好みの設定だったと思っています。ただ、それならば、AEロックの多様を想定されるのに、あの使い難さには閉口させられました。特にMD付きでは私の太短い指で時自在に操るのは至難の業でした。
それは他のユーザーも同感だったようで、すぐに改善されましたが、それでも根本的な解決策ではなかったのが残念でした。
投稿: MARU0 | 2009年1月 7日 (水) 23時02分