ニコンF KE-48C
ニコンFの米軍モデルではこのKE-48Cとモーター付きカスタムモデルのKS-80Aが有名です。
画像はグリーンアロー出版社から出ている軍用カメラ大図鑑の表題のカメラの部分です。
巷には軍幹部や底板にそれらしい刻印を施したまがい物と受け取れるような珍品?もいろいろ出ていて、分かっていれば、それはそれで楽しいのですが、よほど安価に出ていないと手は出せませんね。
上の画像のクロームモデルの裏ブタの銘板ですが、拡大しますと、シリアル部分は7403***と読み取れました。
画像からは本体の番号は分かりませんが、モデル的にも合致しますので、おそらく正しい組み合わせなのでしょう。しかし、ブラックの本体番号は7407***、銘板のシリアル部分は7077***で本体とは一致しませんし、保障期限の71年5月にはまだ、740番台のFは作られてはいない事になっています。
どういった経緯で入れ替わってしまったのか分かりませんが、少し残念です。
さて、このKE-48Cですが、中身はほぼ普通のニコンフォトミックFTnと言うことです。
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コメント
想像力をたくましくすれば、ニコンFの時代は実戦ではベトナム戦争中アメリカ軍が戦場の記録に使ってますし、ベトナム以外でも米ソの二大超大国の冷戦時代。
どちらも実戦を想定した大規模訓練をしていますから、演習中でも何かあったときは互換性があればそのまま使ったのを戻さないでいたのかもしれませんね。演習中に裏ブタを修理不可能状態になったのを交換してそのままになってしまったのか。銘板の付いていたボディーが修理しなければ使えなくなっていたのを壊れた裏ブタを付けて演習を記録する訓練に使ったのか。
何かの理由でニコイチになってしまったものの、使用するカメラの数が多かったので、いちいち細かく合わせるのは大変なので、演習や実戦で交換したものを戻す細かい作業よりも、壊れた数や修理に出したものの数だけ装備品を担当する部署に報告書を上げ、数だけ合っていればよかったのではないかと推測しています。
投稿: | 2008年11月22日 (土) 13時17分
仮に壊れてはいなくても、裏ブタをはずさなければフィルムを交換できないニコンFなどは、確かに他の裏ブタ開閉式のカメラよりは入れ替わる可能性は高いですね。
また、入れ替わってしまっても、使用に差し支えなければ、そのままになっていても問題にはならないでしょうから、画像のようなカメラはきっと多数あったのでしょうね。コメント有難う御座いました。
投稿: MARU0 | 2008年11月22日 (土) 18時40分