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ニコンF 耐寒試験

通常のニコンFはマイナス20~30度で試験を行い、正常に作動するように作られています、下はその試験風景画像です。(公称?マイナス20~25度まで)
Photo(耐寒試験室でのテスト・写真工業184号より)

また、ニコンFは、当時、南極観測隊やエベレルト登山隊などに携行され、数々の写真を収めてきました。
それらに使われたニコンには、耐寒性の高い油脂類との入れ替えが行われていた事は結構知られていると思います。
試験には特別に製作した耐寒試験器(マイナス60度まで可)によりテストを行い良品を納めたようです。
下はその試験結果の一部とのことです。
A(写真工業184号より)

私が意外に感じたのは、露出計がマイナス40度でも作動し、一応メーター精度も当時のモノクロフィルムのラチチュードの範囲内に収まっている事です。
これが、何か露出計に特別な工夫がされている結果なのか、それとも、通常品のままなのか情報がありませんので分りませんが、当時使われていた水銀電池ってそんなに低温時の特性が良かったのでしょうか?
もしかして、銀電池対応に換えてあったのかなぁ・・・情報お願いします。

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コメント

●いつも楽しく拝見させていただいております。見ているだけでも凍り付きそうな試験風景ですが、品質保証の意識が極めて高邁なニコンを垣間見る写真ですね。極端な低温における電池の特性については知識ありませんが、装填しているフィルム自体も相当なストレスに晒されているのではと想像します。ゆっくりジワジワ巻き上げないとパーフォレーションを引きちぎってしまうのではと・・・モータードライブは厳禁ですし、カラーフィルムではスターティックと呼ばれる静電気による感光も発生しやすいですね。圧板やフィルムガイドレールも相当の精度をもって生産されたが故にフィルム破損事故も無かったのでしょうね。 電池に話題を戻すと、このころは未だ単三電池をポケットに入れてボタン電池を電源に用いるカメラに取り付けるアクセサリーがございましたね。
●マイナス20~30度といいますと、北海道の北見など極寒地の真冬の気候でしょう。人間様は凍ってしまいそうですが、Fはへっちゃらな実験結果に改めて納得いたしました。

投稿: ふみとパパ | 2008年10月20日 (月) 13時36分

ふみとパパさん、いつもご覧いただきましてありがとうございます。

極低温では確かにフィルムのパーフォーレションが持たないかもしれませんね、また、静電気によるカブリも、特に巻き戻しの際はガラス圧板のカメラは問題になってましたが、湿度の極端に低い低温時には注意が必要でしょうね。きっと、ニコンF2ウエムラスペシャルはこれらの経験なども活かされた改造なのでしょう。

投稿: MARU0 | 2008年10月20日 (月) 16時55分

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