昭和29年頃のフィルム価格
画像は昭和29年頃の35ミリ判用フィルム価格の一覧表です。(アルスカメラ選書5より)
54年前の一般に手に入るフィルムの種類と価格を記したものです。
この中に日中装填用と暗室装填用がありますが、日中装填用はパトローネ入りを示します。
暗室装填用はなじみがありませんが、当時はフィルムのみを適宜のサイズ(長さ)でカットされた物が包装され
ていて、それをマガジンやパトローネに暗室内で装填するようになっていた物のようです。
その他にも100フィート巻きの缶入りが有り、これは今日でも同様品が見られますのでご存知かと思います。
因みに昭和29年の大卒公務員の初任給(上級)が8700円とのこと、写真撮影の趣味は機材(例昭和28~9年頃の35ミリフォーカルプレンカメラの価格)とフィルム、DPEなどすべてに金銭的負担が大きい趣味だった事が分かるかと思います。
私の感覚では、昭和29年頃の写真趣味は、金銭的には、非常に大雑把ですが、現在の新卒者が200万円クラスの乗用車を購入し、都内で駐車場を借りて維持するイメージに近いのかなと思っています。
*四十年史には日本光学の(平均年齢は分かりませんが、)従業員の基準内賃金平均額は昭和29年1月組合交渉の結果18350円になったとあります。
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