ミラー切れ
ニコンFのファインダー視野率はほぼ100%といわれています。
正確には99.8%でプラスマイナス0.2%との事です。
しかし、ニコンFのミラーでは超望遠レンズを使うとミラーによるケラレが生じ、所謂ミラー切れになってしまい実画面とファインダー像が一致しても望遠レンズを使う場合、それが生かしきれませんでした。
それはニコンF開発当初はほとんどのメーカーの一眼レフでミラー切れが生じ、あまりそれが問題になるとは考えられていなかった事が大きな原因の1つだそうです。
その後、東京オリンピックに合わせて超望遠レンズがいくつか開発されるにつれ、この問題が欠点としてのウエイトが大きくなっていきました。
その後継モデル、ニコンF2ではミラーが2mm長くなり跳ね上がり機構の工夫もあり、ミラー切れの欠点をほぼ克服しましたが、これはカタログなどに記載されてますので、皆さんご存知のことだと思います。
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コメント
Fに200ミリまでしか付けたことが無いので、ミラー切れの現象をすっかり失念していました(今度試してみます(笑))。
レンジファインダー機ではミラーボックスを使っていたと思いますが、こちらでも同じような現象があったのでしょうか?焦点距離の長そうなレンズが250ミリまで、カメラ機構内部に押し込まなくて良いので大きいミラーが使えたので、ミラー切れは無かったのでしょうか? S3Mが東京オリンピックで報道向けに使われたと思いますが、ミラーボックスと望遠レンズを付けて写真を撮っている映像を拝見した事が無いところを見ると(F+超望遠の砲列の映像はありますね)、Fの使い勝手が勝っていたのでしょうか。
投稿: ふみとパパ | 2008年8月 7日 (木) 23時33分