日本光学 狙撃眼鏡
ニコンの海外子会社Nikon(Thai Land)Co.,Ltd製造によりニコンブランドで多数のライフルスコープが米国市場に発売されていますが、日本国内では一般に販売されているものではないのであまり知られてはいません。
因みにGoogleで「Nikon Rifle Scope」と検索すると結構多数の販売サイトなどが出てきます。
さて、時代は遡って、昭和初期の日本光学時代、光学兵器としてのライフルスコープとしては、実はあまり制式採用はされなかったようです。
試作研究は昭和11年以前頃はドイツ型の焦点移動式の物が研究されていたが、重量軽減の為焦点鏡は固定式となり、更に、耐衝撃性を増す為にいろいろ試作研究が行われて、昭和12年になり小銃用狙撃眼鏡(社内名小鏡十一型)が制式兵器となり九七式狙撃眼鏡と呼ばれ多量生産されました。
この眼鏡は陸軍技術本部より注文により造ったもので、技本式小鏡とも呼ばれたそうです。
その後、潜望式の要求があり、十一型の2.5倍から4倍にした十六型などが試作されたようですがいずれも制式採用されず終わったとのことです。また、その後も3本ネジで機械的に銃身と光軸の平行を忠節する方式の十九型も試作しましたが、多量生産に入る前に終戦となり立ち消えになってしまったということで、結局先の十一型のみ制式採用で多量生産されただけのようです。
(四十年史より)
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