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F2用モータードライブの電池(リチウムイオン電池14500への転用)

以前にニコンF2用モータードライブのバッテリーケースMB-1に収まるMS-1ホルダーにリチウムイオン電池14500を4本使う考えを紹介しました。
先日それを実行したのですが、結果は良好で、通常の単3型アルカリ電池10本使う場合となんら遜色はありませんでした。
容量的には900mAhでしたので、撮影可能本数はアルカリ10本よりは少ないと思われますが、軽量化でき、巻き上げ、まき戻し共にアルカリ10本の場合より若干早いというメリットがありましたので、私の使用では充分実用になるという判断になりました。
MB-1のコネクタ部分で電圧を測りましたら、16.1ボルト(36枚撮り3本撮影後計測)でしたので、内部抵抗などは分かりませんが、作動状況より判断しますに、オリジナルのニッカド電池MN-1と同等以上ではないかと思っています。
MN-1の中身を入れ替えて復活させるより工作などの手間も少なく実用的ですが、古いMN-1やMH-1が無駄になってしまうのが難点です。

私はMD-1、2、3ともにバッテリーケースはMB-1を使ってますが、リチウムイオン電池14500を4本使うだけならば、MB-2でも可能で若干軽量化にもなりますので、こちらを使った方がより良いと思います。

私は現在、ニコンF5ではエネループ9本を使っての撮影をしていますが、こちらもそのうち、MS-30にCL14500リチウムイオン電池を3本(ほぼ12ボルト)使って試して見たいと思っています。
ただ、この場合は容量的にはエネループの4割ほどになってしまいますので、撮影可能本数も相当減ってしまいそうで、あまりメリットは無いとも思っています。

同様にニコンF-36の直結バッテリーケースにもCL14500を3本入れてやってみたいと思ってますが、ホルダーを使わないタイプですので、ちょっと短絡させる線の取り回しが面倒かなと想像しています。それかダミー電池でも作って入れてやるかですね。実行しましたら、またこちらに書き込みしたいと思います。

リチウムイオン電池は液漏れなどを起こすと火災の危険があるそうなので、多少デリケートに取り扱いをしないといけないようです。このタイプは電池に保護回路が組み込まれている物が販売されてますので、もし、使われる場合はこちらを購入してください。
また、これらの結果は充分使い込んでの結果ではありませんので、皆さんが同じようにやられる場合は自己責任でお願いします、万一何らかの不具合が生じましても、当方では何も対応できません。

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あと塗り

私は自分で使うカメラはなるべくオリジナルに拘りたいと考えてますが、それでも、お遊びでの非オリジナルのカメラもいくつか所有していたりします。
例えば、ニコンFM10のハーフサイズカメラとか、ペンFTのライカマウントカメラなどです。

何年か前に雑誌に蛍光ピンクやグレーといったオリジナルには無い塗装を施したカメラがいろいろと取り上げられていた事がありました。

そんな中、後塗りのカメラ、それもオリジナルに近い仕上がりの物は、時が経つにつれ、いつ間にかオリジナルとして一人歩きしてしまう可能性もあり、私はあまり歓迎しません。
とはいえ、現実にはそれらの需要があり、流通していますので少しややこしい事が起こりうる心配があります。

で、それら後塗りのカメラなどをニコンに持ち込んだ場合の対処はどうなるでしょうか?

確か、10年以上前の話で現在はわかりませんが、非オリジナル塗装を施したものの正規の保証や修理については、塗装による本体の仕様及び性能への影響、修理の際の分解、組立、調整に影響がなければ、正規の製品と同様に問題なく取り扱うという、至極まっとうな見解でした。
ただ、非オリジナル塗装を施した部品の交換などが生じた場合、色が変わってオリジナル品になってしまうのは承諾しないとNGだったようです。

皆さんは後塗りのカメラをどのようにお考えでしょうか?


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カ鏡

「カ鏡」変わったタイトルですが、実は昭和初期に作られた有効口径25cmの巨大な双眼鏡の日本光学での当時の呼び名です。

昭和11年設計、14年に満州北部国境監視哨にて試験後「25cm特九八号鏡」として制式採用されました。
下は75年史の該当部分です。

25cma

実視界は50倍時1度12分、83倍時44分となってました。

屈折系と反射系で長さは相当違いはありますが、Fマウントのレフレックスニッコール2000mm(対角画角1度10分)の外径が近い(262mm)ので、これを2つ並べて双眼鏡にしたような太さで全長1.5~2m程度の長さのイメージをするとおおよその大きさの感じがつかめるかもしれませんね。(汗)

*75年史には「カ眼鏡」となってますが、四十年史には「カ鏡」とあり、75年史の内容は四十年史の孫引きと思われますので、四十年史の表記を採用しました。

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91cm天体反射鏡写真儀

昭和36年10月の写真工業113号に、カメラ雑誌には珍しく、日本光学の91cmの反射望遠鏡の記事が3ページにわたり掲載されました。
下はその記事の中にあった91cm天体反射鏡写真儀の光路図です。
91cm

わかり難いかと思いますが、主鏡の直径980mm、有効径914mm、焦点距離4600mm F=1:5、カセグレン焦点距離16500mm F=1:18となっています。

この望遠鏡は昭和37年11月開所の旧東京天文台堂平観測所に設置されたもので、現在は「堂平天文台 星と緑の創造センター」として一般に開かれた施設となっています。

ただし、観望会は毎月第2、第4金曜日のみとなっていて、天候にも左右されますので、なかなか参加する機会がないのですが、いつか参加してみたいと思っています。

*記事の内容に興味のある方へ、全文はこちらにあります。

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日本光学 狙撃眼鏡

ニコンの海外子会社Nikon(Thai Land)Co.,Ltd製造によりニコンブランドで多数のライフルスコープが米国市場に発売されていますが、日本国内では一般に販売されているものではないのであまり知られてはいません。

因みにGoogleで「Nikon Rifle Scope」と検索すると結構多数の販売サイトなどが出てきます。

さて、時代は遡って、昭和初期の日本光学時代、光学兵器としてのライフルスコープとしては、実はあまり制式採用はされなかったようです。

試作研究は昭和11年以前頃はドイツ型の焦点移動式の物が研究されていたが、重量軽減の為焦点鏡は固定式となり、更に、耐衝撃性を増す為にいろいろ試作研究が行われて、昭和12年になり小銃用狙撃眼鏡(社内名小鏡十一型)が制式兵器となり九七式狙撃眼鏡と呼ばれ多量生産されました。
この眼鏡は陸軍技術本部より注文により造ったもので、技本式小鏡とも呼ばれたそうです。
その後、潜望式の要求があり、十一型の2.5倍から4倍にした十六型などが試作されたようですがいずれも制式採用されず終わったとのことです。また、その後も3本ネジで機械的に銃身と光軸の平行を忠節する方式の十九型も試作しましたが、多量生産に入る前に終戦となり立ち消えになってしまったということで、結局先の十一型のみ制式採用で多量生産されただけのようです。
Photo(四十年史より)


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株式会社ニコンの子会社など

下の図は2007年12月発行のニコンの半期報告書にあるニコンの子会社や関連会社などを大まかに表したものです。
Photo

一応聞いた事がある社名がずらっと出ていますが、これら会社名からは事業の内容が想像できるものは少ないですねぇ・・・
とはいえ、ニコンのファンなら、これら会社名をある程度は知っていても良いかと思います。


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日本光学 九三式(4倍)双眼鏡

日本光学が昭和7年から終戦の頃まで生産し続けた、最も多く作られた双眼鏡の1つにこの九三式双眼鏡があります。
下の四十年史の記述のように、満州事変以後分隊長クラスの下士官への双眼鏡の必要性が高まり、安価で多量生産可能なこのガリレオ式双眼鏡が選ばれたそうです。

これは、第二次世界大戦末期頃は硝材不足ながら代用品を使い月産7500台作っていたとの事ですが、案外と市場では見かけません、現存数はそれほど多くは無いのでしょうか・・・

これの原型は大正10年に8人のドイツ人技師が来日、その後ドイツ流に修正された双眼鏡とともに新たに設計された3×24小型のII型オペラで、これは対物レンズ2枚張り合わせ、接眼レンズ2枚張り合わせだったものを接眼レンズ1枚に改め4×40で設計したものとの事です。

934a

これの面白いところは、視野内に目盛り(スケール)が見えるようになっていて、通常のプリズム式の双眼鏡なら、接眼が凸レンズなのでその焦点位置に目盛板を置くのですが、凹レンズのガリレオ式ではそれは出来ず、画像のように対物レンズに目盛りがふってあり、接眼レンズの4分の1に凸レンズを張りつけてあるのです。目標に目盛りが重なるように眼の位置を適当に動かし対象物との距離を測る事ができるもので、説明にありますように特許となっています。


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ニコン20cm・15cm屈折赤道儀

20cm15cma
画像は1970年代半ばに出ていたニコンの屈折赤道儀天体望遠鏡のカタログの一部分です。

私は星をやってませんでしたが、確か1973年ころで15cmmが170万円、20cmが350万円程度だったと聞き、漠然とした憧れを持ってこの望遠鏡のカタログを見ていたものでした。

さて、このクラスの望遠鏡から撤退?して久しいですが、(株)ニコンになって私が知っている最も新しいニコンの天体望遠鏡は1999年6月開所のアクトパル宇治に納められた25cmF8の屈折赤道儀です。
この頃は既にアマチュア向けの望遠鏡からも姿を消し10年近く経ち、この望遠鏡が納められた事を聞き、また、10cmクラスの望遠鏡が復活しないかと淡い期待を抱いたものでした。

アクトパル宇の物は20cm・15cmクラスの望遠鏡のドームにも収まるよう小型化されているとの事です。

光学系仕様
 有効経    250mm
 レンズ構成    5群5枚
 焦点距離(設計値)    2000mm
 口径比    F/8
 仕様波長域    400-700nm
 イメージサークル   100mm
歪曲(100mm視野端) (+)0.1パーセント
 分解能   0.5秒角
 集光力   1276倍
 極限等級   13.8等級

機械系仕様
 合焦筒ストローク 0mm-84mm
 微動合焦ハンドル減速比 1/40
 合焦目盛り 0mm-80mm、1mm間隔
(副尺0.1mm読み)
 全長(合焦筒縮小時) 2387mm
 総重量(副望遠鏡は除く) 約100kgf
 (付属バランスウエイト9kgf、鏡筒保持金枠約10kgfを含む)


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     天体アダプター
     Astro-Nikkor200mmF4
     ニコン10cm屈折赤道儀 カタログ
     ニコン 20cm/15cm屈折赤道儀カタログ

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サーマルビジョンLAIRD-S270

10年前のいわゆるハンディータイプの赤外線カメラなのですが、そのカメラに使用しているニコンのレンズに「NIRLS」があります。
当時のこのカメラに関する発表資料がニコンサイトに残っています。→こちら

で、そのレンズなのですが、「NIRLS」とはNikon InfraRed Lens S270 の略称でして、サーマルビジョン用交換レンズには下のように3種用意され、ほかに拡大アタッチメントレンズもあり、これらには「NIKKOR」はついていませんでした。

広角レンズ f=14mm 1:2
標準レンズ f=21mm 1:2
望遠レンズ f=45mm 1:2

これらレンズは赤外域での使用の為の収差補正がなされていますので当然普通(可視光用)のカメラでは使用不可で、マウント形状も専用となっており、35ミリ判のカメラ用Fマウントにも取付ることは残念ながらできません。

10年前の物ですので当時のデジカメの性能とほぼ等しくIR-CCDも27万画素と今から見るととても荒いものでしたが、当時は説明にあるように小型で高画質、コストパフォーマンスの高い製品だったようです。
まあ、色による温度分布などを知る用途にはそれでも充分だったという事でしょう。計測温度マイナス20度Cからプラス250度Cまでの範囲を、フィールドレート60分の1秒で撮影でき、リアルタイムで温度計測が可能とのことです。

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現行標準レンズのフード

2008年5月15日現在の35ミリ判用レンズ総合カタログによりますと、現行品の標準レンズおよびそのフードは以下のようになっています。

AF50mmF1.4D   HR-2
AF50mmF1.8D   HR-2
AI50mmF1.2S   HR-2、HS-12
AI50mmF1.4S   HR-1、HS-9


で、AFレンズの方はなぜか金属製スプリング式のHS型番のフードが入ってないのです。

巷の都市伝説的な理由はAF50mmレンズはカメラ側のモーター駆動により距離環が回転しますが、金属フードは重量があり、モーターに負荷がかかりあまりよい事は無いのでHS型番のフードが外れているといった内容のものです。

しかし、実際にはそのような事は無く、問題なくHS-9やそれより大きいHS-12も使用は可能です。

実測してないのでなんともいえませんが、HR-2使用時とHS-9使用時でのAF速度などに体感出来るほどの違いが出るものなのでしょうか。

例えば、ニコンU+AF50mmF1.4DにHR-2のみの場合と、クローズアップレンズNo.1+HS-12などの組み合わせで比較するとか、ニコンUやプロネアクラスの小型軽量カメラに付けていろいろと試してみると面白いかもしれませんね。

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NIKKOR-T 1:4 f=10.5cm

ニコンFから現在のD700に至るまで、一応、マウントの形状は維持されています、来年でこのマウントが50歳、半世紀になりますね。

私は新しいカメラには疎く落ちこぼれで、いまだにフィルムカメラを愛用していますので、このマウントが変わらないという、ちょっと大袈裟にF5のカタログの言葉を借りて言えば、「伝統のFマウント」は古いカメラに新しいレンズを付けられるという面ではありがたいと思っています。
とはいえ、古いレンズを新しいカメラに使うのも、昨今のGレンズを古いカメラに使うのも、ほぼ実用上無理な状況になってはいますが・・・・・


で、現行のカメラに付けられる最も古いFマウントニッコールって何だろうって考えてみました。

すぐに思い浮かんだのはプリセット絞りのニッコールT10.5cmF4ですが、これはニコンF発売の翌年に出たもので、ちょうど7月発売ですので今48歳ということになります。
下の画像はニコンFマニュアルの該当レンズ説明の一部です。
105mmf4a


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ニコンF時代の露出値などの目安ダイヤル

下はニコンFマニュアル巻末に載っていたスライド複写時の露出値の目安をダイヤル操作で示す事ができるようにしたものの一部画像です。

F2a

これはその完成品です。
A


また、これとは別にプラスチックの板に印刷した物で、スライド作成時に文字のサイズを選定する目安を示すダイヤル式の表示板や、接写時のレンズ毎の露出倍数を示すダイヤル式の表示板などが販促品の粗品として出てました。
F1a

これらは、今では全くといって良いほど使うことはありませんが、計算尺世代のおじさんには何か懐かしさを感じさせるアイテムだと思います。


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ニコンF角型接眼部 視度補正レンズ

画像はニコンFマニュアルに掲載されていたニコンFの角型アイピース用の視度補正レンズの外観と寸法を示したものです。
Fa

このタイプは+3、+2、+1、+0.5、-1.5、-2、-3、-4、-5の9種が出ていました。
本来素のアイレベルファインダー単体の視度は-1ディオプターになっていますので、これに先の視度補正レンズを付けた場合の合成後の値が示されています。

また、以前に少し記しましたが、フォトミック系ファインダーは円形のニコマートやF2などと共用可能な視度補正レンズが付けられる様になってますが、そのレンズを使えるように上の視度補正レンズに似た型のアダプターが用意されてました。

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ニコン一眼レフ ソフトカメラケースの型番

カメラケースに関する型番ネタです。

ソフトケースはニコンF以前、S系から出ていましたが、型番はやはりニコンF時代途中(1970年頃)からとなるようです。ニコンF中期頃までは1タイプのみでてましたが、これも時期によりいくつかのバリエーションが有りました。
さて、ソフトケースですが、セミソフトケース同様多数が出てまして、とりあえず20番までを記します。
(この後21番から26番までがニコンF4/F4S/F4E用で各2種出ていましたし、それ以降のSLRカメラ用、コンパクトカメラ用など多数出ています。)

こちらは一部で使われなかった13番が使われてますが、なぜか14番CS-14は使われて無いのか?、ちょっと判りませんでした。

CS-F1:(牛革)ニコンF+50mmクラス程度まで
CS-F2:(牛革)ニコンF+135mm程度まで
CS-F3:(牛革)ニコンF+200mm程度まで
CS-4:(牛革)ニコンF2+50mmクラス程度まで
CS-5:(牛革)ニコンF2+135mmF2.8程度まで
CS-6:(牛革)ニコンF2+200mmF4程度まで
CS-7:(合成皮革)汎用50mmクラスまで
CS-8:(合成皮革)汎用55mmF1.2用
CS-9:(合成皮革)汎用138mm「F2.8程度まで
CS-10:(合成皮革)汎用80~200mmF4.5程度まで
CS-11:ニコマートEL+50mm程度まで
CS-12:(牛革)ニコンF2+50mm程度まで
CS-13:(合成皮革)汎用消音ケース
CS-14:?
CS-15:(牛革)ニコンF3(EL2)+50mm程度まで
CS-16:(牛革)ニコンFM/FE+35~70mmF3.3~4.5程度まで
CS-17:(牛革)ニコンNewFM2/FE2+35~70mmF3.3~4.5程度まで
CS-18:(牛革)ニコンNewFM2/FE2+80~200mmF4程度まで
CS-19:(牛革)ニコンF601/F401/F801クラス+普及標準ズーム程度
CS-20:(牛革)ニコンF601/F401/F801クラス+普及望遠ズーム程度

CS-4~6まではニコンF2専用として1973年頃まで出てましたが、その翌年あたりからこれらはディスコンになり、替わりにニコマートとの共用のCS-7~10になってしまいました。こちらは合成皮革だった為なのか理由は分かりませんが、1975年頃にはCS-7が廃番、替わりに高級ソフトケースとして、牛革のCS-12がニコンF2専用として発売されるなど、デザインや素材の変更がF2時代には見られました。

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世界初の後玉交換方式大判レンズ

大判用レンズTシリーズのカタログの1ページです。
Teda

大判用ニッコールレンズの中でも説明にありますように特殊低分散(ED)ガラスを使用したテレタイプのレンズです。
これらTシリーズは昭和56年末から昭和60年末ころまでにほぼ出揃いましたが、前玉部共用、後玉交換方式は世界初ということでした。

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F2補修用パーツ

これは何か分かりますか?
F2_shoe_cover

ニコンF2の巻上げクランク基部にあるアクセサリーシューのカバー(飾板)です。

下の画像のようにこのカバーはビスではなく、接着剤で留められています。(図中22番)
修理などで左のトップカバーを外す必要がある場合、これを剥がさないといけませんが、アルミ製の薄い板なので、結構簡単に曲がってしまいます。

その為、補修用の部品としては交換の頻度が高い部分なのですが、最初の画像のように、今のパーツはクランクの回転方向を示す矢印が無いものとなってしまいます。

F2repair011

もし、ご自身で分解する場合はこの部品を予備で持ってないでしょうから、接着剤を有機溶剤で少しずつ柔らかくしていく感じで慎重に剥がすようにしてください。

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F3+MD-4+緊急作動レバー

私は以前少しMD-4に単3型3.6ボルトリチウムイオン電池を4本のみ使う考えを記しました。

先日実施しましたが、MS-3に14500型を4本セットした状態の電圧は16.3ボルトほどで容量は900mAhといった内容です。
実使用は36枚撮りネガ8本のみで、さわりだけなのですが、巻き戻し時間の短さや最高速状態連続撮影での実力はMN-2と同等以上ではないかと思っています。
これで、撮影可能枚数がアルカリ電池並み以上であれば申し分ないのですが、これは私の場合はまだ未知数です。(汗)

また、カラ打ちのみですが、この電池を使い、禁断のF3+MD-4で緊急作動レバーを使ってみました。
これはシャッター速度が安定しない(幕の間隔が安定しない)ので実際の撮影では使えない(故障の要因にもなりえますのでやってはいけない)のですが、連写速度は秒6コマより速い速度で巻き上がります。
この状態で、マウント側から見たところ、全開で作動しているように感じました。(手持ちの4台で確認)
ただ、この緊急作動レバーを使っても連続撮影するものと、途中で止まってしまう物があります。
この件に関して、内部的な改良が施されてはいないと聞いていますが、本当のところは分かりません。
Md4a
注意書きに記されている禁止事項なので、皆さんに伺う事は出来ませんが(汗)、皆さんのF3は連続撮影可能なタイプでしょうか、それとも途中で止まるタイプでしょうか?


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Pro-NIKKOR 映写用レンズ

下の表は初期の映写用プロニッコールレンズの一覧表です。
Pronikkora(四十年史より)

この頃(昭和28年暮)から日本でもシネマスコープの映画が始まり、それに対応したアタッチメントレンズが作られました。
表のアナモルフィックI型や小型となっている物がそれにあたります。

古くからの映画館も相当少なくなってしまいましたので、ここに載っている古いレンズもそれら同様に無くなっていったのでしょうね。
また、それとは逆に、古い学校の体育館などには、これらのレンズを付けた16ミリ映写機などが残っている場合もあるのではないでしょうか。

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ニコンS2広告

1956年12月写真工業のニコンS2の広告です。

S22a

ニコンS2なら開放F値1.1という深度の浅い大口径レンズでも充分対応できる高性能な連動距離計を備えているという広告です。
以前に、同じようにS2で、優れた平面性の大型圧板を宣伝したものを紹介しましたが、シリーズものになっていたのかもしれません。
ただ、この頃のニコンカメラの国内広告には、亀倉雄策氏のような外部のデザイナーを起用してなかったようで、下のようにS2広告のロゴデザインに関してもいろいろあって、統一性といった感じが希薄でした。
S2

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F2アクセサリーの生産終了時期

 ニコンF2関係の製品の生産は一斉に終了した訳ではありません、F2フォトミックA(DP-11)は1980年初め頃まで、DP-11発売の約4カ月後に発売されたF2フォトミックAS(DP-12)は、同じ時期の1980年6月に生産中止になっていますが、モータードライブMD-2(1974年発売)の生産中止は1983年9月でした。また、MD-2の機能を簡略化し軽量化したMD-3(1977年発売)はそれより更に後まで生産されていましたが生産数はそれほど多くは無かったようで、在庫はこちらの方が先に払底しました。因にF2関係の主要アクセサリーは一応F2の生産終了後7年間は継続販売するというアナウンスが有りました。(実際にDE-1、DP-11、DS-2、DS-12、MD-2、フォーカシングスクリーンなどは1987年の価格表にも載っていました。)

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クローズアップレンズ

クローズアップレンズは安価なので接写の入門用や携帯時にもそれほど邪魔にならないので、少し寄って撮りたいときに便利なアイテムですね。

下は販促カタログからの主な撮影倍率などです。
A

私の持っている古いF刻印入りのNo.1のレンズがバッグの中でカビてしまいましたので、先日新しい物を購入して、レンズのみ入れ替えてやりました。オリジナルでは無くなってしまいますが、これらはカニ目で割合簡単に入れ替えられるので気軽に使えるのが良い点だと思っています。
モノコートからマルチコートに進化し再びカメラバッグの中に常駐しています。(笑)

本日のニュースで知りましたが、先日のスペースシャトルミッションでニコンD2XSが複数台使用されたそうです。
次のミッションには多分D3かD3X?が採用されるのではないかと期待しています。

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九六式小航空写真機

画像のものは手持ちの偵察用航空写真機で昭和8年頃から計画が始まり、完成したものはNIKKORレンズを付けた最初の方のカメラとなりました。
A

レンズは18cm(179.8mm)F4.5のテッサータイプで画角56度、コンパータイプのシャッターを装備し13×18cmのキャビネ乾板に写しこむ物でした。因にレンズは映像式偏流計にも使われたようです。

両側に保持用のハンドルが有り、その片方を回すとシャッターが掛かるようになっていたようで、乾板マガジンには1ダースを内蔵し、側面の引き蓋を引く事により順次交換できるようになっていたそうです。(他にロールフィルムマガジンも別に有ったとのこと。)

これは制式採用され、表題の九六式小航空写真機と呼ばれました。

実物は所沢航空発祥記念館に昭和15年製造品がNo.367のレンズ付きで展示されています。

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AiニッコールED180mmF2.8S

AIニッコールED180mmF2.8Sの販促カタログ表紙です。
Ed180mmf28a

180mmF2.8は従来の物でも収差が少なくコントラストの良い割合素直な描写で定評がありましたので、ED化は遅く、AI化後のSタイプで登場しました。
この宣伝文にありますようにAiニッコール180mmF2.8が880グラムに対し、こちらは800グラムで80グラムの軽量化がされています。
ただ、ちょっと解せないのは長さで30mm短い云々という部分です。
マウント面から先端までの長さは130mmとあります、従来のAIニッコール180mmF2.8 の方は、132.5mmで僅か2.5mmの違いでしかないのです。

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日本光学工業東京支店

下の図は大正7年1月に日本光学工業の東京支店としてスタートした芝工場(昭和2年時の日本光学本社)の付近図や鳥瞰図、平面図です。
A
A_2(四十年史より)

日本光学工業の東京支店とは元はといえば合併した藤井レンズ製造所のことであり、合併上の手続きを容易にする為の幻(名目上)の東京光学工業株式会社のことです、明るい暗箱やニコン物語などを読んだ方はご存知だと思います。

因にここの現在の住所は、東京都港区三田5丁目7−8でマンションになっています。

日本光学の聖地?大井製作所はなんとか健在ですが(汗)、かつての本社は見る影も無く寂しいものですね。

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偶然?共通の捨て番?

前回の出図時期で思い出しましたが、古いレンズにはレンズの製造番号の頭の何桁かを捨て番としてその後に順次製造番号を加えていったようです。
で、その捨て番にはときにレンズの出図時期の数字をあてたと考えられる物も有りました。

さて、本題、ニコンF発売当初に発売、もしくは発売が直近に予定されていたレンズには、5cmF2、3.5cmF2.8、10.5cmF2.5、13.5cmF3.5、2.1cmF4がありました。

これらレンズの最初と言われる番号を列記します。

5cmF2    520001
3.5cmF2.8  920001
13.5cmF3.5 720101
10.5cmF2.5 120102
2.1cmF4   220101

昭和34年に発売されたこれらニコンFマウントレンズの捨て番?の上二桁目が「2」で統一されているのかと私は考えてしまいます。
これが何か理由があるのか、たんなる偶然なのか分かりません。
何かご存知の方おられませんか?


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昭和32年35ミリ判用カメラレンズ出図時期

画像は昭和32年初め頃の35ミリ判カメラ用レンズのデータなどの表です。(四十年史P.535より)
32
雑誌掲載記事に出図時期などが載っているものがありますが、これがベースとなっているようです。


これには出図の順に並べられ時期が記されてます、5cmF2やF3.5などのレンズはキヤノン標準型など用にそれ以前から供給がされてましたので設計変更のあったことが分かります。(必要な硝材が不足するなどでの設計の見直しが理由)

また、35ミリ判用カメラレンズとして、最初にコーティングがされたのはNIKKOR5cmF3.5で昭和21年の春頃からのようです。
この頃はソフトコーティングで内面部のみに施されていたそうです。全面ハードコートになったのは昭和26年で、コーティングが広く施されるようになり、枚数や接合面の制約も減り、レンズ設計の許容度が増し、収差補正もそれまでより比較的容易になり、レンズの大口径化、広角化にも有用だったと四十年史にあります。

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30FB A17-1

クイズです、下の画像は何でしょうか?
F2a
ファイルに2枚重ねたままはさんだ物をスキャンしましたのでヒモ状のものが2本づつ出ているように見えますが、実は1枚に上下1本づつです。
また、ファイルごしですのでボヤけて分かり難いですが表面にエンボス状の凸凹があります。

ということで、答えは、もう皆さんお分かりだと思います。

ニコンF2の新品のチタン製シャッター幕です。

縦横の比率から判断できるかと思いますが、24×36mmの露光面より充分長いことが分かりますね。
これは後幕になります、下の画像を見ると分かるかと思いますが、先幕は露光面を覆い、且つ巻き取りドラムに僅かに巻かれるだけの長さがあれば良いのですが、後幕は画面左の大きなシャッタードラムに巻かれていて、さらに露光面を被わなければなりませんので、長さが先幕より長くなります。
そして、ドラム接着面はつや消し処理がされてませんが、その面が大きいことからも後幕と判断できます。
F2


因に表題はF2のシャッター後幕部品アッセンの型番です。また、これはニコンF(20FBI)にも流用は可となっています。
また、型番末尾の「-1」はその部品が改良版であることを示しています。(改良がさらに進むと「-2」となります。)
ただ、この幕の何処が変わっているのかは分かりませんでした。

私はこのF2用のシャッター幕を先巻、後幕とも各2枚づつあるところから興味本位で譲っていただいたのですが、果たして使うことは有るのでしょうか。1枚3000円ほどしたので結構な無駄遣いをしたような・・・(汗)

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日本光学、昭和32年7月の生産品

下は會社創立40年目の昭和32年7月現在の日本光学工業の生産品です。
327a

少し気になったものにモータードライヴ装置という品目があります。
S2時代には連続撮影用装置にモーターワインダーと呼ばれてましたので、おそらくそれを挿しているのだと思います。

この表は日本光学四十年史に掲載されていたものです、四十年史は発行が遅れて昭和34年に出ていますので、この時には既にSPが出ていて、連続撮影装置はモータードライブとして、ほぼ同様の装置が発売されていました。社史編纂室では後者の表現をしたのではないかと想像しています。

そのほかに、戦車用の測距儀が、品目だけですが掲載されているのも、余り公表されるものではないという認識でしたので意外でした。

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マルチコート

ニッコールオートレンズがマルチコート化されだした頃の広告です。
A

1972年の7月に代表的なニコンの標準レンズ50mmF1.4からマルチコートを前面にだした広告が始まったようです。(実際には1971年3月発売の35mmF1.4がニッコールオートでは最初です)
当時既に旭光学は、スーパー・マルチ・コーテッドタクマー(SMCタクマー)を相当数のラインアップで出していて、テレビCMや雑誌広告、専用カタログまで出して宣伝していました。
Smc1a当時の専用カタログの表紙です。

その中に一様に7層コートしたレンズのカラーバランスの良さを説明したページがあります。
Smc2a

ニコンの文面は、旭光学が大きく宣伝していたスーパー・マルチ・コーテッドタクマー(SMCタクマー)をたぶんに意識したものになっているように感じませんか。

ただ、ニッコールオート35mmF1.4は、現在、硝材の関係からかとても黄色く見える物ばかりです、これも総合的にマルチコートを施した結果なのでしょうか?(苦笑)


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アポ・ニッコール

画像は1970年代半ばのアポニッコール専用カタログの1部です。
Aponikkor2a
Aponikkor3a
アポ・ニッコールは写真製版用として広く知られていますが、これにかつて海外ではシャッターを組み込み8×10や11×14で撮影に使えるように改造していたところもあると聞いています。
北米で8×10よりも大きいフォーマットで撮る人には、いわゆる大判レンズではない製版用アポレンズの評判は良いとのこと、また、組み込みではなくジナーシャッターのようなビトウィーンシャッターと組み合わせる事もあるそうです。

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謎?のデザイン・ニコンF5ピンバッジ

前日に続き、オリジナルグッズ関連です。
F5a

画像はニコンF5がカメラグランプリを受賞した記念に出たオリジナルグッズの1つでピンバッジ5個のセットです。

これらの中の3つのデザインはF5をモチーフにしていますので分かりやすいですね、また、左下のもF5のフォーカスセレクタだろうと想像できます。

しかし、右下のが何がなんだかさっぱり分かりませんでした。

実は、これは日本のカメラメーカーが作ったカメラということで、日本伝統の筆と墨を意識し墨の黒さで重量感を、筆のかすれで日本の伝統美を表現したものだそうです。

そう言われれば、まあ、そうなのか・・・って思いますが、何か説明書きがあっても良かったのにと当時思った次第です。

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