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変倍式距離計ファインダー

下の画像はニコン物語270ページに掲載されていた変倍式距離計ファインダーの試作オーダー品の図面です。
A
これが出図された時期が昭和26年12月で、この頃2年たらずの間は変倍ファインダーの開発に集中したのではないかという記述がニコン物語に見られます。
図の画面サイズ(フレーム)を見ますと35×24mmで、なるほど、時期が昭和26年では、まだニコンS型が現行品でした。
では、なぜ次期のニコンS2型にこれら試作がされた変倍式のファインダーが採用されなかったのでしょう?
「この頃の試作品は視野率は95%でまずまずだが、視界を示す境界線がボケて見難く、繰り返された試作での再三の設計の改良でも芳しい結果を見ることが出来なかった」という内容の文がありました。
また、この図の時はファインダー部分のみの試作だったようですが、その次のオーダーではカメラの試作となり、シャッター機構など着々と改良が進んだが、ファインダーの問題は解決しなかったとのことです。
他にそれらに伴う重量や、セルフタイマー機構に難点があった事が試作報告に記されていたとありましたので、結果見送られたということでしょうか。
もし、当時この変倍ファインダーが問題無く完成していたら、35mmから135mmまでの変倍ファインダー組み込みのニコンS2型が出て、ライカM3と肩を並べるカメラになっていたかもしれませんね。
しかし、実用になる変倍ファインダーを持ったニコンは結局登場せず、ニコンSP-2型も試作で終わってしまったのが残念です。

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