マイクロニッコールPオート55mmF3.5
以前に自動絞り補正機構付きのマイクロニッコールオート55mmF3.5を紹介しました。
マイクロニッコールオート55mmF3.5はTTL測光では無い場合には非常に便利な訳ですが、TTL測光の場合、撮影倍率に応じ下の説明のように指示値より絞り込んでやる必要がありました。
(ニコンフォトミックFTnファインダー使用説明書より)
TTL測光になって、開放測光が可能になると、この機構は返って「余計なお世話」状態になってしまいました。
そこで、この機構を取り去りマイナーチェンジした物がマイクロニッコールPオート55mmF3.5という訳です。
これは1970年4月に発売し、その後マルチコート化され、更にAi化後も同レンズ構成で売られ続けましたが、開放F値2.8の新モデルが1980年2月に出て、プリセット時代から数えて18年以上も続いた名レンズも終止符を打ちました。
このレンズの外観上の特徴に、この頃通常良くみられたオートレンズの距離環のデザインではなく、135mmF2.8や180mmF2.8のレンズと同様のヤスリ目状の距離環デザインとなっている事です。
想像ですが、自動絞り補正機構付きの旧レンズとの区別を容易にする為に意匠上このようにしたのではないかと思っています。
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